DaVinci Resolve を旧バージョンに戻すには?初心者でもわかる安全なダウングレード方法と注意点

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。DaVinci Resolve のダウングレード方法を書きます。

DaVinci Resolveを使っていると、アップデート後に動作が不安定になったり、以前使えていた機能が消えたりすることがありますよね。

そんなとき、「前のバージョンに戻したい!」と思ったことはありませんか?

この記事では、初心者でも理解しやすいように、DaVinci Resolveのダウングレード手順とその際の注意点を丁寧に解説します。

🎬 DaVinci Resolveを旧バージョンに戻す方法【初心者向け完全ガイド】

❗ダウングレード前に知っておきたいこと

• DaVinci Resolveは公式にはダウングレードをサポートしていません

新しいバージョンのプロジェクトファイルは、古いバージョンでは開けない可能性があります。

• ダウングレードは自己責任で行う必要があります。

🔁 ダウングレードが必要になるケースとは?

• アップデート後にプラグインやエフェクトが使えなくなった

特定のPC環境で不具合が出て動作が不安定

• チームや共同編集者が旧バージョンで作業しているため合わせたい

✅ DaVinci Resolveをダウングレードする手順

Step 1. 古いバージョンのインストーラーを探す

公式サイトのサポートページにアクセス:

🔗 Blackmagic Design サポートページ

1. 製品カテゴリから「DaVinci Resolve」を選択

2. ページ下部の「過去のバージョン」セクションから目的のバージョンをダウンロード

💡 注意:公式ページにない場合は、フォーラムや配布コミュニティで探す必要があります。

Step 2. 現在のバージョンをアンインストール

Windowsの場合:

• 「アプリと機能」からDaVinci Resolveをアンインストール

Macの場合:

• 「アプリケーション」フォルダからResolveをゴミ箱に移動し、削除

Step 3. 古いバージョンをインストール

ダウンロードしたインストーラーを起動して、画面の指示に従ってインストールを完了させましょう。

Step 4. プロジェクトのバックアップを必ず取る

現在のバージョンで作成したプロジェクトは古いバージョンでは開けない可能性があります。

✅ 安全な保存形式:「.drp」ファイルで書き出す方法

1. [プロジェクトマネージャー] を開く

2. 対象プロジェクトを右クリック →「書き出し」

3. .drp形式で保存しておく

ダウングレードに関してよくある事例と対応策(5選)

① アップデート後にプラグインが使えなくなった

事例:アップデートしたら、愛用していたサードパーティ製プラグイン(例:エフェクトやLUT)が認識されなくなった。

対応策

一時的な非互換性であることが多いため、旧バージョンへダウングレードして回避。

• ダウングレード前に、プラグインの最新版対応状況を開発元サイトで確認。

• .drp形式でプロジェクトをバックアップしてから、前のバージョンをインストール。

② 新バージョンが重くなって操作がカクつく

事例:アップデート後に編集画面の動作が重くなり、再生中にカクつく・プレビューが止まる。

対応策

• 使用PCのスペックが新バージョンに最適化されていない可能性あり。

• 旧バージョンに戻すことでパフォーマンスが安定するケースが多い。

キャッシュクリアGPU設定の見直しも並行して試すと改善する場合も。

③ チームで共有していたプロジェクトが開けなくなった

事例:他のメンバーは旧バージョンなのに、自分だけ新バージョンで編集してしまい、プロジェクトが開けなくなった。

対応策

• Resolveは下位互換がないため、新バージョンで保存したプロジェクトは旧バージョンで開けません。

• ダウングレードしてもプロジェクトは使えないため、「アーカイブ保存」(.dra) して別環境で新規スタートがベター。

• 今後は、編集メンバーのバージョンを揃える運用ルールを設けることが重要。

④ ダウングレード後に素材がリンク切れになった

事例:旧バージョンを入れてプロジェクトを復元したが、動画や画像が「オフラインメディア」になってしまった。

対応策

• ダウングレード前に素材とプロジェクトを一括で保存する「プロジェクトアーカイブ (.dra)」で保存することが最善策。

• リンク切れ時は「Relink Media(メディアの再リンク)」で元のファイルを手動で指定して復元。

• プロジェクトと素材は別フォルダに分けないよう管理。

⑤ 古いバージョンを探せずダウングレードできない

事例:新バージョンが不安定なのに、古いバージョンのインストーラーが見つからない。

対応策

• Blackmagic Design公式のサポートページから、過去バージョンの一覧が入手可能。

• 見つからない場合は、Blackmagic公式フォーラム有志が共有しているURLを探す(ただし安全性の確認を)。

• 今後に備えて、使っている安定版はインストーラーを保存しておくと安心。

トラブル内容対応策の方向性
プラグインが使えないダウングレード+プラグイン互換チェック
動作が重い旧バージョンへ戻す+PC設定の見直し
チームとバージョン不一致アーカイブ保存して共有ルールを統一
素材リンク切れ.dra保存 or Relinkで復旧
インストーラーがない公式サイト or フォーラム活用

💡 よくある質問(FAQ)

Q. 古いバージョンで最新のプロジェクトファイルは開ける?

A. 基本的には開けません。新バージョンで保存されたプロジェクトは、旧バージョンでは互換性がなくエラーになります。

Q. .drpファイルで保存したら安心?

A. 安心ですが、素材ファイル(動画や画像)のパスは保持されません。外部ストレージに保存して一緒に移動しましょう。

Q. バージョンを戻したあと、前の設定は引き継がれる?

A. 引き継がれないことがあります。必要であれば、設定画面でショートカットやレイアウトの再構成が必要です。

🎁 まとめ:どうしても必要なときだけ慎重にダウングレードを

ダウングレードは公式サポート外の作業ですが、トラブル回避や互換性のためには有効な手段です。

ただし、プロジェクトの破損や互換性の問題が起こる可能性もあるため、事前のバックアップは必須

基本は最新バージョンの使用を推奨しつつ、どうしても必要な時はこの記事を参考に慎重に作業を進めましょう。