動画編集を始めたばかりの方がよく直面するのが、「編集していたらパソコンが急に重くなった」という問題。
特に高画質な素材を使っていると、プレビューの再生がカクカクして編集しづらいという状況になりがちです。
そんなときに活躍するのが、DaVinci Resolveの「最適化メディア」機能です。
この機能を使うと、重たい素材でも編集作業が驚くほどサクサク進むようになりますよ!
DaVinci ResolveでPCが重いと感じた時に試したい!最適化メディアの作成方法【初心者向け】
そもそも「最適化メディア」とは?
「最適化メディア」とは、編集用に軽量化されたコピー動画を自動的に生成してくれるDaVinci Resolveの機能です。
元の素材を直接編集するのではなく、より軽くて扱いやすいファイルを裏で使うことで、
- プレビューの再生がスムーズに
- 編集中のソフトの動作も安定
というメリットが得られます。
しかも、最終的な書き出しは元の高画質ファイルを使ってくれるので安心です。
最適化メディアの作成手順
ステップ①:メディアプールで素材を選ぶ
DaVinci Resolveを開いたら、編集に使いたい動画素材をすべて選択しましょう。
▶メディアプール内でCtrl+A(MacならCmd+A)を使えば一括選択できます。
ステップ②:右クリック →「最適化メディアを生成」を選択
選択ができたら、右クリックメニューから「最適化メディアを生成」をクリックするだけ。

たったこれだけで、裏で軽い編集用の動画データを作ってくれます。
注意点:ストレージの圧迫に注意!
最適化メディアを生成すると、元の動画とは別に軽量データが新しく作られます。
つまり、保存容量を二重に使うことになるということ。
ストレージを圧迫しすぎないように、編集が終わったら以下の操作で不要なキャッシュを削除しておきましょう。
編集後は「レンダーキャッシュを削除」しておこう
編集作業がすべて終わったら、以下の手順でキャッシュを削除しましょう。
1. 上部メニューの「再生」タブをクリック
2. 「レンダーキャッシュを削除」を選択
3. 「すべて」をクリック
これで、使わなくなった最適化メディアなどのデータをまとめて削除できます。
最適化メディアとプロキシメディアの違い
DaVinci Resolveに慣れてくると気になるのが、「最適化メディア」の下に表示されている「プロキシメディア」。
編集に慣れると気になるのが「最適化メディア」と「プロキシメディア」
実はプロキシメディアも似たような役割を持っています。なので、でも、何がどう違うの? 初心者にとってはちょっとややこしく感じるかもしれません。
ここでは、両者の違いを超シンプルに解説します!
📌ざっくりまとめると…
項目 | 最適化メディア | プロキシメディア |
---|---|---|
作成場所 | DaVinci Resolveの中だけで作成 | 外部に保存して他のソフトでも使える |
管理方法 | Resolveが自動で管理(楽ちん) | 自分でファイル管理が必要 |
再リンクの必要 | 基本不要(自動認識) | ファイルの場所が変わると手動で再リンクが必要 |
対象ユーザー | 初心者におすすめ! | 上級者・他ソフトも使う人向け |
作業スピード | 軽くて快適! | 同じく快適だけど管理が面倒かも |
💡イメージで説明すると…
■最適化メディアは「DaVinci Resolve内だけで使える軽いコピー」
たとえば、高画質の4K映像を編集しようとするとPCが重くなりますよね?
最適化メディアは、その4K素材を編集用に「DaVinci Resolveの中だけで使える軽いコピー」に変換してくれる感じです。
使い方は簡単で、右クリックで「最適化メディアを生成」するだけ。
Resolveの中で自動的に切り替わるので、特別な操作は一切不要です。
✅初心者にはこちらが断然おすすめ!
■プロキシメディアは「どこでも使える軽い編集用動画ファイル」
一方、プロキシメディアは「軽い編集用動画を自分で書き出して、保存して使う」方法です。
他のソフト(Premiere ProやFinal Cutなど)に持っていくときも使えるのが強みです。
ただし、
• 自分で保存先を決める
• 元の映像とリンクさせる手間がある
など、管理がちょっと複雑です。
✅上級者や複数ソフトを使う人向けの方法
📝どっちを使うべき?
• 初心者・DaVinci Resolveだけで編集する人 → 最適化メディアがおすすめ!
• 他のソフトとも併用したい人、上級者 → プロキシメディアが便利!
🔚まとめ
最適化メディア | プロキシメディア | |
---|---|---|
簡単さ | ◎(右クリックでOK) | △(書き出しとリンクが必要) |
軽さ | ◎ | ◎ |
対応ソフト | DaVinci Resolve専用 | 他の編集ソフトでも使える |
「なんだかPCが重いな」と感じたら、まずは最適化メディアを試してみましょう!
本格的な作業や他ソフトとの連携が必要になったら、プロキシメディアにも挑戦してみるといいですよ。
ただしストレージを圧迫するというデメリットもあるので、編集が終わったらキャッシュ削除を忘れずに!
これからも動画編集を効率よく続けていくために、ぜひこの機能を活用してみてくださいね。
高画質の素材や非力なPCなど、DaVinch Resolveの力不足を補う奥の手として使えるのがプロキシです。仕事量が増えるようであれば環境そのものを見直すようにした方がいいと思います。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve の神機能を書きます。