編集を軽くする必殺技・ プロキシ の設定 方法・DaVinci Resolve

プロキシ設定
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 プロキシ を書きます。

4kなどの情報量が多い映像を編集する時、ノートパソコンや一世代前のPCで編集しようとすると動作が遅かったりうまく編集できない場合があります。

こうした場合の解決策が「プロキシ」です。

DaVinch Resolveでは再生メニューに実装されています。その手順をまとめました。

DaVinch Resolveでプロキシモードを使用するには

作業は大きく分けて4段階あります。

  • フォーマットを設定する
  • 最適化ファイルをつくる
  • 再生メニューの設定をする
  • ファイルを書き出す

プロキシとは”影武者”のようなもので、自分の分身を作ることです。そのためその分のデータ量が増えます。一番最初にやることはディスク容量が十分あるか確認してください。

プロキシフォーマットを設定する

編集画面を開きます。画面右下の【歯車】のアイコンを開きます。すると[プロジェクトの設定]が開きます。

プロキシの設定

左側のメニューに二番目[マスター設定]から[最適化メディア&レンダーキャッシュ]の項目を表示します。

  • [解像度]
  • [フォーマット]
  • [キャッシュフォーマット]

の3つを設定します。

・解像度とは、元データの情報量をどれだけ間引いて小さくするかを決める項目です。特段の理由がなければ[自動設定]で問題ありません。

・フォーマットとは、編集用の圧縮データ。いわゆる影武者にあたるフォーマットです。オリジナルや完成動画には影響しないので編集環境に適したフォーマットにします。WindowsはDNxHRの相性が良いようです。HQはハイクオリティ、SQはスタンダードの略称のようです。

編集用であることに加え、後ほど説明する最適化ファイル時間に必要な時間の問題もあるので私はSQもしくはLBを比較して使っています。

・キャッシュフォーマットとは特に理由がなければ[フォーマット]と同じものにします。

最適化ファイルを作る

メディアページを表示します。メディアプールにある対象ファイルを選択します。

アイコンを右クリックしてメニューを開き、[最適化メディアを作成]をクリックすると最適化ファイルの作成が始まります。

※作業期間中DaVinchでの作業はできなくなりますので注意が必要です。かなりの時間がかかるので夜間などにまとめてすることをお勧めします。

再生メニューの設定をする

最適化したファイルを使うためにはまず、[再生]から[最適化したメディアがある場合は使用]にチエックを入れます。

[プロキシモード]をオフから、Half Resolution(解像度が半分)Quarter Resolution(解像度が4分の1)のいずれかを選択します。4Kで撮影した素材ならQuarter Resolutionでも十分高画質です。

最適化ファイルは書き出しに影響しません。編集中に表示される映像の解像度は落ちますが書き出された動画の解像度は落ちません。

ファイル書き出す

ファイルを書き出すには、圧縮前の重いファイルから書き出します。

注意するのは編集用に使った”影武者”を書き出さないようにすること。「最適化したメディアを使用」もしくは「レンダーキャッシュを使用」を選ぶと”影武者”を書き出してしまうのでチエックを外しておきます。

まとめ

高画質の素材や非力なPCなど、DaVinch Resolveの力不足を補う奥の手として使えるのがプロキシです。仕事量が増えるようであれば環境そのものを見直すようにした方がいいと思います。