初心者のうちは気がつかないのがソフトとソフトの連携です。
Adobeのソフト同士なら作成したデータを互いに読み込んで活用することができます。
前回、After EffectsからPremiere Proにファイルを読み込む場合について書きました。
今回はその逆After EffectsにPremiere Proでつくった素材を読み込む時注意する点をまとめました。
After EffectsにPremiere Proを読み込む
Premiere Pro で編集中、アニメーションやモーショングラフィックスをかけたくなる時は、Premiere ProのファイルをAfter Effectsに引き継いで編集することになります。
After Effects にPremiereファイルを読み込むには[メニュー]から[読み込み][ファイル]を選択するか、プロジェクトパネルの何もない部分でダブルクリックしてファイルを開くを選びます。
ファイルを開くから選べるのは[フッテージで読み込む]方法です。フッテージで読み込むとは、1枚のレイヤーとして読み込むもので。
Premiere Proで編集に使った素材は一本にまとめられます。読み込んだ際、素材ごとに別々のレイヤーに分けることはできません。
After Effects側でカットの長さを微妙に変えたりするような編集はではできません。
では、After Effects側で微妙な編集が必要な場合はどうするかというと、別ルートから読み込みます。
その方法は、[読み込み][Adobe Premiere Pro から読み込み]を選ぶ方法です。
読み込むと[シーケンスを選択]の表示が現れるので[すべてのシーケンス]を選ぶと、Premiere Proで編集したレイヤー構造のまま読み込まれます。
After Effectsで編集する際はタイムラインに移動して編集します。
Premiereで作成したキーフレームもオブジェクトに付属して引き継がれます。
PhotoshopやIllustratorでつくった素材を読み込む場合
「読み込みの種類」は全部で3種類があります。
- [フッテージ]
- [コンポジション レイヤーサイズを維持]
- [コンポジション]
レイヤーにソフト的に余分な範囲(透明な余白部分)があったとしてもトリミングはされません。
[コンポジション]で読み込むとは、Photoshop や Illustrator ファイルをレイヤー構造を保持したまま読み込むことです。素材を編集したい場合はこの方法を選びます。注意すべき点は、サイズが大きくなること。
また、素材はトリミングされずに読み込まれるので、レイヤーの余分な範囲(透明な余白部分)のサイズが微妙にバラバラになることがあります。
Premiere Proで編集した映像をさらにAfter Effectsを使うことで細かく調整するのであれば、[コンポジションーレイヤーサイズを維持]を選択しましょう。
Premiere Proをメインとした編集に向いていると思います。
Premiere Proで作り込んだ作品にタイトルロゴなどを新たに繋げて完成させるだけならば、PremiereProのクリップは触る必要がないので、フッテージで読み込むで十分です。
凝ったエフェクトをAfter Effectsに任せて完成させましょう。
まとめ
複数のソフトで作った素材を統合して使う際、気をつけたいのは使用する素材の収納方法です。使う素材は一つのフォルダに入れるなどしておくと手間が省けます。
なぜかというとAfter Effects やPremiere Proは使ったファイルを別の場所に移動すると「ファイルが見つからない」とアラームが出ます。
パソコンで編集をしているとドライブの容量が足りなくなったり、移動が必要になることがよくあります。
行方不明のファイルを後から探すのは時間の無駄です。なるべく一つのフォルダにまとめるクセをつけましょう。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 読み込み方 を書きます。