動きのある動画をスローモーションにしたら、カクカクした不自然な表現になってしまった。そんなお悩みありませんか。
スローモーションにした時にカクカクしてしまうのは、動画のコマにあたるフレーム数が少なくなり、間に「大きな溝」ができてしまっているからです。
動画編集に興味を持った初心者の方にも理解しやすいように、DaVinci Resolveを使った滑らかなスローモーションとスピードランプ(速度の変化を滑らかにする技術)の方法を解説します。
この方法では、動画がカクカクせず自然に見える「オプティカルフロー」という機能を活用します。
初心者向け:DaVinci Resolveでカクカクしないスローモーションとスピードランプを作成する方法
DaVinci Resolveは公式サイトからダウンロードできます。
DaVinci Resolve 19 | Blackmagic Design
DaVinci Resolve 有償版
そもそもスローモーションとスピードランプとは?
• スローモーション:動画の再生速度を遅くして、動きの一瞬一瞬を強調する技術。
• スピードランプ:動画の速度を徐々に変化させ、滑らかな遷移を作る技術。例えば、通常速度からスローモーションに変わる際に段階的に速度を落とします。
これらを使うと、よりプロっぽい動画編集が可能になります。
手順1:スローモーションを設定しよう
1. 素材を準備
• 高フレームレート(60fpsや120fps)の動画がおすすめ。フレームレートが高いほどスローモーションが滑らかになります。
2. 素材をタイムラインに配置
• DaVinci Resolveを開き、スローモーションにしたいクリップをタイムラインにドラッグします。
3. 速度を変更
• クリップを右クリックし、「リタイムコントロール」を選択します。
• 表示された速度メニューで、クリップの速度を「50%」などに変更します(数値が小さいほどスローモーションになります)。
4. オプティカルフローを適用
• クリップを右クリックし、「クリップ属性」を選択。
• 「リタイム処理」の項目を「オプティカルフロー」に設定します。
• 動きをさらに滑らかにしたい場合は、「モーションエスティメーション」を「エンハンストベター」に設定します。
手順2:スピードランプを追加しよう
1. リタイムカーブを表示
• クリップを選択して右クリックし、「リタイムカーブ」を有効にします。
• タイムライン下部に速度の曲線が表示されます。
2. 速度を変更したい箇所にポイントを追加
• 曲線上でクリックして「速度ポイント」を追加します。
3. 曲線を調整
• ポイントをドラッグして曲線を緩やかに変更。速度が自然に遷移するように調整します。
手順3:滑らかさを確認して調整
• レンダリングキャッシュを有効化
• 「再生」メニューから「スマートキャッシュ」を有効にし、プレビューのスムーズさを確保します。
• 調整と確認
• 動画を再生して、不自然な部分がないか確認。不自然な動きがある場合、速度やオプティカルフローの設定を微調整します。
初心者向けのポイント
• 高フレームレートの素材を使う
編集で補正するのもいいですが、できればフレームレートが高い素材を用意するように心がけたいものです。コマ数が多いとオプティカルフローの効果が最大限に発揮されます。
• 軽いPCでも作業が可能に
オプティカルフローは処理が重いため、最初は短いクリップで練習すると良いです。
• 徐々に慣れることが大事
最初はスピードランプの調整が難しく感じるかもしれませんが、少しずつ感覚をつかんでいきましょう。
まとめ
DaVinci Resolveのオプティカルフローとスピードランプを使うことで、カクカクしないスローモーションや滑らかな速度変化を実現できます。初心者でも簡単に扱える機能なので、ぜひ試してみてください。スムーズな映像表現で動画編集のスキルをワンランクアップさせましょう!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 スピードランプ の使い方を書きます。