【初心者OK】 After Effects で液体モーショングラフィックスを作る方法

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 After Effects で液体モーショングラフィックスを作る方法 を書きます。

「うわっ、これどうやって作るの!?」と思わせる“液体っぽい動き”、作れますか?

今回はですね、「液体みたいなぬるぬるモーション作ってみたい!」というあなたのための記事です。

最近YouTubeのオープニングとか、TikTokのエフェクトでも「リキッドっぽい」動きってよく見かけません?

あれ、プロしか作れないって思ってるでしょ?…実は、After Effectsがあれば、あなたにも作れるんです。

で、私もね、最初は「なんかそれっぽくなる液体プリセット」とか探してたんですよ。でもダメ。結局、ちゃんと仕組みを理解しないと応用できない。ということで今回は、「液体っぽく見えるモーショングラフィックスを、ゼロから自分で作る方法」を、初心者でもわかるように超具体的に解説します。

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After Effects で液体モーショングラフィックスを作る方法

液体モーショングラフィックスってそもそも何?

まず、「液体モーション」って言ってもピンとこない人もいるかもしれません。

これは、図形や色が滑らかに変形したり、分裂したり、飛び散ったりして、「まるで液体みたい!」に見えるアニメーションのこと。

海外では“Liquid Motion Graphics”とも呼ばれていて、シーンの切り替えやロゴの登場シーンなどでよく使われます。

たとえば:

  • スプラッシュしながら画面が切り替わる
  • 色のしずくが飛んできて、ロゴに変化する
  • 柔らかい曲線がうねうね〜っと動いて文字が現れる

などなど。

こういうの、一度見たら忘れられないインパクトありますよね?

ステップ1|新規コンポジションを作ろう

まずはAfter Effectsを起動して、「新規コンポジション」を作ります。

設定は以下の通り:

  • サイズ:1920×1080(フルHD)
  • フレームレート:30fps
  • 長さ:5秒

これで、ベースとなるアニメーションのキャンバスができました。

ステップ2|液体の核になる“シェイプ”を作る

次に、液体の中心になる「しずく」のようなものを作っていきます。

  1. 楕円形ツールで円を1つ描く
  2. 塗りを「好きな色」に設定(今回はオレンジ系でいきます)
  3. 配置は画面の真ん中に

そしたら、この円に動きをつけます。

位置を下から上へ移動させるアニメーションをつけて、イージーイーズを適用しましょう。

これで、なんかこう…「ぷるんっ」と動き始める液体の元ができます。

ステップ3|“ぬるぬる感”を演出するエフェクトたち

さて、ここからが本番です。After Effectsの魔法のエフェクトを使って、液体っぽさを演出していきます。

1. ラフエッジ(Roughen Edges)

  • メニュー:[エフェクト] > [スタイライズ] > [ラフエッジ]
  • 「縁」や「スケール」を10くらいに
  • 「展開」に time*360 を入力(エクスプレッション)

これで、フチがボコボコ動いて、液体っぽくなってきます!

2. エコー(Echo)

  • メニュー:[エフェクト] > [時間] > [エコー]
  • エコー時間:-0.14
  • 回数:4
  • 減衰:最大

これで「動きの残像」みたいなのがついて、さらにぬるぬる感がアップします。

ステップ4|色違いの液体を追加して“カオス”を演出

このシェイプを2つ複製して、色をそれぞれ赤、青、緑に変更しましょう。

これを画面の別の位置から、同じようにアニメーションさせていきます。

複数の色が動き回ることで、画面に動きとカオス感が出て、目を引く演出になります。

ステップ5|液体が集まって“ロゴ”になる!

さあ、ここがクライマックス。

3つの液体が画面中央に集まって、「ロゴ」になるアニメーションを作ります。

  • 3秒地点で、3つのシェイプが中央に向かって移動
  • イージーイーズアウトでぬるっとした動きに
  • ロゴレイヤーは、アルファマットやフェードインで登場!

この「液体からロゴが生まれる」流れ、超プロっぽいですよ。

でも、作ってると「おぉぉぉお!」って自分でもテンション上がります。

ステップ6|液体が“飛び散る”エフェクトも追加!

液体といえば、やっぱり「飛び散る」動きも見せたい。

  1. 白の平面を作成
  2. 「CC Mr. Mercury」を適用
  3. 以下のパラメーターを設定:
Birth X/Y: 0
Velocity: 3
Longevity: 0.5
Gravity: 0
Resistance: 3
Blob Birth Size: 0.4
Death Size: 0

これで、ビシャッと液体が飛び散るエフェクトになります。

飛び散った色は、さっきの液体の色に合わせてね!

ステップ7|最後にちょっとだけ“高級感”を足す

演出をグレードアップするために、プリコンポーズしたアニメーションにちょっと加工を。

  • 「レイヤースタイル」>「サテン」で質感をプラス
  • 「マット」>「チョーク」で輪郭を引き締め
  • 「ポスタリゼーション時間」でちょっとだけレトロ感を足してみるのもアリ!

これで、だいぶ完成度の高い“液体モーショングラフィックス”になります。

まとめ|液体モーションは「手を動かしてなんぼ」

今回のポイントは以下の3つ:

  1. 曲線の動きを意識すること
  2. エフェクトを重ねて液体っぽさを出すこと
  3. 動きと動きの“つなぎ”に命をかけること

液体の動きってね、理屈じゃないんですよ。やってみて「あ、こういう時に飛び散るんだ」とか、「このくらいの速さがちょうどいいんだ」とか、身体で覚えていく感じ。

最初はわけわかんないかもしれないけど、1回、いや2回、いや5回やってみたら、だんだん見えてくる。

「え?まじで自分でここまで作れたの!?」っていう感動、味わってみてください。

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