今回は、After Effectsで「ガラスが割れたようなエフェクトで映像をずらす」方法をご紹介します。この手法は、ディスプレイスメントマップを活用して、映像の一部をひび割れに沿ってずらす技術です。以下の手順に沿って、ぜひ挑戦してみてください。
初心者向け!ガラスのひび割れで映像をずらすエフェクトの作り方【ディスプレイスメントマップ活用】
必要な素材
1. 背景画像や映像
• 映像のベースになる素材です。
2. 割れたガラスの画像素材
• ひび割れのエフェクト用素材です。バックグラウンドが黒で、ひび割れ部分が白い画像が理想的です。
素材は「ガラス割れ素材」などで検索し、フリーのものを利用すると安心です。
手順
Step 1: 新規コンポジションの作成
1. After Effectsで「メインコンポジション」を作成します。
• 設定: 1920×1080、フレームレート: 30fps、長さ: 5秒
2. メインコンポジションに背景映像を追加します。
• 映像サイズがコンポジションサイズと異なる場合、調整してサイズを合わせます。
Step 2: ディスプレイスメントマップの仕組み確認
1. 新規コンポジション「テストマップ」を作成し、メインコンポジションと同じサイズで設定します。
2. 「エフェクト」→「ジェネレート」→「グラデーション」でグラデーションを作成し、ディスプレイスメントマップで使う白黒の色調整をします。
Step 3: ディスプレイスメントマップの適用
1. 背景映像を選択して、「エフェクト」→「ディストーション」→「ディスプレイスメントマップ」を適用します。
2. 「使用するレイヤー」をテストマップに設定。
3. 水平方向・垂直方向の値を調整して、映像がひび割れに沿ってずれるかを確認。
Step 4: 割れたガラスの素材を配置
1. ガラス割れ画像をメインコンポジションに追加します。
• ブレンドモードを「スクリーン」に設定し、ひび割れ部分を透明にします。
2. ガラス素材の画像サイズがコンポジションに合わない場合は、トランスフォームを使って調整してください。
Step 5: 映像のズレをマップで作成
1. メインコンポジションで新規平面を作り、128(グレー)のRGB値に設定して、ディスプレイスメントマップ用の基準を作成します。
2. ガラスのひび割れ部分をマスクで切り抜き、ズレの強弱を調整します。
Step 6: マップによるずれ効果の追加
1. メインコンポジションに戻り、割れたガラス素材の位置を調整して、ひび割れに沿って映像がずれるように設定します。
2. エフェクト「ウィグラー」を使って、割れた瞬間に揺れを追加し、よりリアルな破壊感を演出します。
チュートリアル動画
まとめ
ディスプレイスメントマップを使うことで、割れたガラスに沿って映像がずれるリアルなエフェクトを簡単に作成できます。このテクニックを使えば、迫力のある映像が誰でも再現可能です。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 AE ガラスのひび割れで映像をずらすエフェクトの作り方を書きます。