先にホログラムを作る方法を書きました。
動画編集をしていて「この部分だけ切り抜いて使いたい」という時ありますよね。
ホログラムのように空間に浮き出す素材映像は被写体の周囲の邪魔な部分を透明にして作ります。
ホログラムに使う被写体を背景から切り抜く時使えるのが Keylight です。
画面の一部を切り抜くトリミング三つの方法
画面の一部を切り抜くトリミングの方法には「位置とスケールを使う方法」「クロップを使う方法」「マスクを使う方法」もあります。
位置とスケールを使う方法は、エフェクトコントロールパネルで「位置」と「スケール」の値を変更して、映像の一部を拡大します。
クロップを使う方法とは、画面の上下に黒い帯を置くことで結果的に画面をトリミングする方法です。劇場用映画をテレビで見る時などで見かけます。
[トランスフォーム][クロップ]からトリミングしたい映像にドラッグ&ドロップして適用します。クロップを使ったトリミングでは四角く切り抜いていくことしかできませんが、マスクをつかうとより自由な形で切り抜きができます。
エフェクトコントロールパネルの不透明度の下の 3つアイコンから「楕円形マスク」「長方形マスク」「ペンマスク」の好きな物を選んで、切り抜きます。
マスクを使う方法は輪郭線を作る必要がありますが、輪郭線を引かずに画面の色彩の違いを読み取って切り抜く方法があります。
それがKeylight(1.2)です。
動画を切り抜く Keylight(1.2)
Keylight(1.2)は任意の色をキーアウト(透明化)するエフェクトです。
色を抜くにはカラーキーエフェクトがありますが、カラーキーよりも細かい模様や半透明なものなどに繊細な作業ができるので便利です。
グリーンスクリーンやブルースクリーンなど鍵となる特定色(キー)を抜いてレイヤーにアルファチャンネル(画像のどこをどのくらい透明にするかという情報)を適用することができます。
クロマキー合成を行うためには欠かせないエフェクトなので習得しておくと様々なシーンで使えます。
操作方法
[Keying]から[Keylight(1.2)]エフェクトを適用します。クリップににエフェクトを適用し、まずは[Screen Colour]のスポイトツールを使って透明にしたい背景の色を吸い取ります。
[View]を[Screen Matte]に変更して透明化できていない部分を確認します。 [Fainal Result]に戻しながら適切なポイントを探します。おおかたの部分が処理できたら、残った不透明な部分を[Screen Gain]を上げつつ[Screen Balance]を下げて透明化します。
必要であれば「Screen Matte」グループ内の各プロパティを調整し、最終的に残った部分はマスクを使って被写体のみを切り抜きます。
以上で切り抜きが完了。あとは重ねたい動画レイヤーの上に置くだけです。
AfterEffectsのKeylight(1.2)の使い方 | AE共倒れ
AfterEffectsのKeylight(1.2)の使い方 パート2 | AE共倒れ
まとめ
操作してわかるのが設定が細かすぎてわかりにくく感じること。
細かいところまで調整ができることで切り抜きたい対象を驚くほどきれいに切り抜くことができます。
時間に余裕があれば試してみてください。