Nanobanana で複数アングルを生成する方法|同一人物のまま正面・横・背面を揃えるコツ

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Nanobanana で複数アングルを生成する方法を書きます。

動画編集とAIをいじり倒して、気づいたら深夜アニメを見逃してました。
今回はね、地味に“制作の格”が上がるやつ。

──「同じ人物のまま、正面・斜め・横・背中まで揃える」現場テク

「同じ人物(同じ服・同じ背景)のまま、複数アングルを揃えたい」
これ、やりたい人めちゃ多い。

  • ダンスや体操の実演動画で、正面だけじゃなく横からも見せたい
  • キャラクターを3Dっぽく回り込ませたい(回らないけど)
  • 商品紹介で、正面・斜め・背面を同条件で撮った風にしたい
  • サムネやバナーで「同一人物の別カット」が欲しい

でも普通に生成すると、
顔が微妙に変わる、服の柄が変わる、背景がズレる。
はい、心が折れます。

そこで登場するのが Nanobanana Pro
Googleも「一貫性」や「高精細」「制作向け」を推している系のやつです。 (blog.google)

そしてコツは一言。

“一気に複数アングルを作って、そこから厳選して育てる”

これです。

Nanobananaで複数アングルを生成する方法

まず大前提:Nanobanana Proを使える状態にする

初心者が最初に詰まるのがここ。

Geminiのプロンプト欄は、
モデル(モード)が「Pro」系になってないとNanobanana Proが使えないので注意です。
なので「画像」を確認。選択モードは 「Pro」 を選択

これ大事。(ここで詰まる人、めちゃ多い。)
「なんか結果が安定しない…」ってトラブルの原因はだいたいここ。

複数アングル生成の王道は2つ

やり方は大きく分けて2パターン。

A)1枚から“コンタクトシート(グリッド)”を作る(最速・おすすめ)
B)会話を分けて、角度ごとに1枚ずつ作る(精度重視)

結論から言うと、
迷ったらA → 仕上げはB。
この流れがいちばん事故りません。

方法A:コンタクトシート(グリッド)で一気に複数アングルを出す

編集者目線で言うと、これめちゃ気持ちいいです。
“素材集が一発で出る”感覚。

手順1:基準になる「元絵」を1枚用意する

ポイントは、情報が多すぎない元絵を選ぶこと。

  • 全身 or バストアップ(欲しいアングルに合わせる)
  • 背景はシンプル(後で統一しやすい)
  • 服の柄は細かすぎない(勝手に変わりやすい)

すでに「人物固定に成功した画像」があるなら、それが最強です。

選ぶときの優先順位はこの3つ👇

  1. 顔が一番崩れていない角度
  2. 服が変わっていない角度
  3. 背景が揃っている角度

この条件を満たす「当たり画像」を基準にします。

手順2:グリッド生成用プロンプトを入れる

1の画像の胸から上の部分を正面・斜め45度・横顔・上から見下ろし・下から見上げ・背面と、9種類の異なるアングルで、3×3のグリッドレイアウトで配置。各画像の左上に通し番号を1から順に表示して

プロンプトのコツは3つ。

  • contact sheet / grid と書く
    →「並べて出して」がちゃんと伝わる
  • same lighting / same camera settings を入れる
    → 映像っぽい統一感が出る
  • No crop
    → 勝手に寄ったり引いたりされるのを防ぐ

手順3:グリッドから“当たり角度”を見つける

全部が完璧じゃなくてOK。
1〜2枚「お、これ良いな」があれば勝ちです。

キャラクターの向きを確定

  1. グリッド画像を表示して、当たりのコマを決める
    • 例:3×3グリッドで「左上から数えて5番」みたいに
  2. 次の指示でこう言う

例(日本語でもOKだけど英語のほうが安定しやすい):

  • このグリッド画像の5番のコマを基準にしてください
  • 5番の人物の顔・髪・服・背景を固定して、左45度を生成して

正面向きにと指示して生成された画像がこちら。

注意

  • グリッド内の番号がAIに伝わらないことがある(番号が薄い/小さいと特に)
  • その場合、「位置」もセットで言うと強いです

例:

  • 「中央(2段目2列目)のコマ=5番を参照に」

グリッドの当たり画像から次のステップに進めない場合は、

好みの当たり画像をnanobanana内で処理できない場合は
一旦当たり画像をPhotoshopなどで切り出し、
その画像を素材としてアップロードするほうほうがあります。

その際は、アップロードした当たり画像をnanobananaに認識させるのがポイントです。

この画像は1の画像です。覚えてください。

指示が終わった、正面を向いてなど、向きを指定することで指定した方向を向いた画像が生成されます。

補足

トリミングした当たり画像(=新しい Image 1)を添付して、これを投げるだけ。

Using Image 1 as the reference, generate the same person from a left 45-degree angle.
Keep face identity, hairstyle, outfit, and background unchanged.
Same lighting and lens feel. No crop.

もし「同じ角度のままクオリティだけ上げたい」なら、

Re-generate Image 1 with higher consistency and detail.
Keep identity/outfit/background the same. Same lighting. No crop.

よくある詰まりポイント(ここで事故る)

  • グリッドのまま進めて、AIが別コマを参照して別人化
    → トリミングが最強の解決策
  • 当たりコマが小さすぎて顔の情報が足りない
    → “当たりコマを切り出して拡大”したほうが安定
  • 番号指定したのに通じない
    → 「番号+位置(中央とか左上)」の二段構え

1)ダンス・体操の解説動画(正面+横)

正面だけだと「腕の角度」「背中の反り」が伝わりにくい。
横アングルがあるだけで、説得力が2倍になります。

例:

  • 正面:手の位置、左右対称が伝わる
  • 横:膝の曲げ、骨盤の位置が伝わる

2)YouTubeサムネ(同一人物の“別カット”)

「え、同じ人の別ショット?」ってなると、サムネの強度が上がる。
“撮影した感”が出るんですよね。

3)商品紹介(PDP風:正面・斜め・背面)

ECっぽい見せ方ができる。
商品系は「角度セット」が揃うと一気にプロに見えます。

4)ストーリーボード(映像の設計図)

動画編集者目線だとこれが熱い。
「同じシーンを、寄り→引き→斜め」みたいに作ると、編集の設計が一気に楽になります。

よくある失敗と、即効の対策

❌ 角度を変えたら別人になる

👉 “same person / same identity”を強める
Keep face identity exactly the same を入れる。

❌ 服の柄が変わる

👉 服を具体的に言語化
「白いニット」じゃなくて
「白いリブ編みのニット、胸元に小さなロゴ、袖は長袖」みたいに。

❌ 背景がズレる

👉 背景も固定ワードにする
same background, same window position, same wall texture みたいに背景を“条件”として書く。

❌ 勝手にトリミングされる

👉 No crop / Keep the same framing を必ず入れる。

まとめ:複数アングルは「一発で揃える」より「当たりを引いて育てる」

最後に一言でまとめると、

  • まず グリッド(コンタクトシート) で当たりを引く
  • 当たりを 角度別に単体生成 して仕上げる
  • 指示は「同一人物・同一条件」をしつこく書く

Nanobanana Proは、一貫性が武器のモデルです。
だからこそ、“作り方”を合わせるとちゃんと応えてくれます。