「動画を撮ったはいいけど、ファイルサイズが大きすぎて保存や共有が大変…」
そんなお悩み、ありませんか?
特に、4KやRAW形式で撮影した動画は容量が数GB〜数十GBにもなることがあり、扱いが一苦労です。
そこで今回は、無料で使える動画編集ソフト「DaVinci Resolve(ダビンチ・リゾルブ)」を使って、動画ファイルを圧縮・軽量化する方法を、初心者向けにわかりやすくご紹介します!
動画データが大きすぎる!DaVinci Resolveでかんたん圧縮・軽量化ガイド
📌 そもそも「圧縮」ってなに?
圧縮とは、元の映像品質をある程度保ちながら、データ量を小さくする作業のこと。データ量が小さくなると画質が劣化するというデメリットがありますが、
圧縮しておくと…
- 編集時の動作が軽くなる
- ストレージの節約になる
- クライアントに送るときもラク
- SNSやYouTubeへのアップロードがスムーズ
といったメリットがあります。
💻 DaVinci Resolveで圧縮する手順
① DaVinci Resolveに動画を読み込む
1. DaVinci Resolveを起動
2. メディアプールに圧縮したい動画ファイルをドラッグ&ドロップ
3. タイムラインに追加(右クリック →「選択したクリップをタイムラインに挿入」でもOK)
※この時点で軽い編集を加えても大丈夫です。
② 「デリバー」タブで書き出し設定をする
画面下部の【デリバー】タブをクリックして、圧縮・書き出しの設定に進みます。
▼ 推奨設定
• フォーマット:MP4(汎用性が高く、ファイルも軽い)
• コーデック:H.264(圧縮率が高く、画質もまずまず)
• 解像度:1920×1080(フルHD)
→ 特別な理由がなければ、元動画と同じかこれを選ぶのが無難。
▼ 画面サイズをさらに下げて軽量化する場合
• 解像度を 720×480(NTSC) に設定する
→ Web用や参考動画など、画質が重要でない場合に便利です。
③ 品質設定と音声の圧縮も忘れずに!
▼ 映像の品質
• 「自動品質」のチェックを外して「低」にすることで、さらに軽量化できます。
▼ 音声の設定
• 音声のビットレート(データ転送速度)を低めに設定(例:96kbps)
• 会話が聞こえれば十分なケースでは、音声も圧縮対象にするのがおすすめ!
④ 書き出し(レンダー)を実行!
設定が完了したら、
1. 【レンダーキューに追加】をクリック
2. 画面右側にジョブが追加されるので、【レンダー開始】をクリック
圧縮された新しい動画ファイルが書き出されます!
🌐 補足:Webサービスや圧縮ツールも選択肢に!
もしDaVinci Resolveが難しいと感じた場合は、以下のような動画圧縮サービスを使うのもひとつの方法です。
• Clipchamp(Microsoft) Windows11専用
Windows11に標準搭載されているオンライン動画編集ソフトです。無料版と有料版があり、無料版でもロゴ(ウォータマーク)なしで利用可能です。
パソコン内に「Clipchamp」が入っていない方は、Microsoft Storeからインストールしてください。
» https://clipchamp.com/ja/windows-video-editor/
• HandBrake(無料ソフト)
HandBrake は無料で使用できる動画変換・圧縮ツールで、動画ファイルを軽量化したり、動画形式を mp4 や webm など色々な形式に変換するなど様々なことができます。
HandBrake: Open Source Video Transcoder
• VEED.io(Webツール)
VEEDは、ブラウザ上で動作するオンラインアプリです。登録もメールも不要です。リンクをクリックするだけで、アップロードした動画を最適な画質とファイルサイズの比率に自動的に選択し圧縮してくれます。
オンラインで動画ファイルを圧縮します – HDファイルのサイズを小さくします – VEED
ただし、無料サービスでは画質の制限やロゴが入ることもあるので、注意が必要です。
📝 まとめ
• DaVinci Resolveなら無料で高性能な圧縮が可能!
• MP4 + H.264が初心者には最も扱いやすい設定
• 解像度と音声設定を見直せば、さらにサイズダウンできる
• Webツールを併用してもOK
動画ファイルの圧縮は、編集や納品の効率を大きく左右する大切な工程です。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れればサクッとできるようになりますよ!
ぜひ今回の方法を試してみてくださいね。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve で動画ファイルを軽くする圧縮テクニックを書きます。