「なんかこの映像、変じゃない?」その原因、色味かもしれません。
撮影した映像をあとで見返すと、「青っぽい」「赤すぎる」「全体が黄ばんでいる」といった印象を受けることはありませんか?
Premiere Proの「Lumetriカラー」パネルを使えば、色補正で自然なトーンに仕上げられます。本記事では「基本補正」パネルの使い方を初心者向けにわかりやすく解説します。
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Premiere Pro で色補正!Lumetriカラー「基本補正」の使い方
Lumetriカラーとは?
Premiere Proに標準搭載されているカラーグレーディング用のパネルのことをいいます。Lumetriカラーを使うことで色温度、色かぶり補正、明るさ、コントラスト、RGBカーブ、LUT適用などが簡単に操作できます。
「基本補正」の主な機能と使いどころ
項目 | できること | 初心者向けの使い方 |
色温度 | 映像の暖かさ/冷たさを調整 | 赤・青バランスを見ながら調整 |
色かぶり補正 | 緑やマゼンタのかぶり補正 | 人肌の色が変なときに使う |
露出/コントラスト | 明るさ/陰影の調整 | 暗すぎる映像やのっぺり画面に有効 |
ハイライト/シャドウ | 明部・暗部の詳細調整 | 白飛び・黒つぶれ防止 |
RGBカーブ | 色別の明暗バランス | 細かい色味補正に |
初心者の方は、以下の3つの機能に絞って色補正を始めると、効率的かつ自然な仕上がりになります。
1. 色温度:映像の全体的な色の暖かさや冷たさを調整。
2. 色かぶり補正:特定の色が映像全体にかぶっている場合の補正。
3. RGBカーブ:各色の明るさを細かく調整。
色別:具体的な補正手順
色補正の基本手順は以下の通りです:
- 色温度で全体の色バランスを調整。
- 色かぶり補正で特定の色を補正。
- RGBカーブで細かな調整を実施。
Lumetriカラーを使いこなすことで、映像の印象を大きく改善できます。
🔵 青が強すぎる場合
- 色温度をオレンジ側へスライド
- 色かぶり補正をピンク側へ調整
- RGBカーブの青ラインの明部を下げる
🔴 赤が強すぎる場合
- 色温度を青側へスライド
- 色かぶり補正で緑をやや上げる
- RGBカーブの赤を落とす
🟡 黄色が強すぎる場合
- 色温度を青よりに
- 色かぶり補正をピンク側へ
- RGBカーブの赤&緑を下げる
LUTの活用(Look Up Table)
LUT(ラット)とは、映像の色や明るさの情報を変換する色変換フィルター”のようなものです。Premiere Proでは、Lumetriカラーの「基本補正」パネル内からLUTを読み込んで、映像全体のトーンや雰囲気を簡単に変えることができます。
LUTのメリット
特徴 | 内容 |
🎥 映画風のルックを簡単に実現 | カラコレなしでも一瞬で雰囲気が変わる |
🔄 ワンクリック適用 | 難しい色補正操作不要で初心者でも安心 |
🎨 自分のスタイルを統一できる | 毎回同じトーンで統一感のある映像に |
LUTの使い方(Premiere Pro)
1. Lumetriカラーを適用する
- タイムライン上で編集したいクリップを選択
- エフェクトパネルから「Lumetriカラー」を適用
2. 「基本補正」セクションを展開
- エフェクトコントロールパネル、またはワークスペースのカラータブを開く
- 「入力LUT」の右横にある参照をクリック
3. LUTを選択して適用
- Premiere ProにプリインストールされたLUTを選ぶか
- 外部からダウンロードした .cube ファイルなどを指定して読み込み
- すぐに画面に反映されるので、気に入らない場合は他のLUTに切り替え可能
特にPremiere Proに慣れていないうちは、「基本補正 + LUTの適用」でスタートし、徐々に色調整に慣れていくのがおすすめです。
Vlogにフィルム風ルックを追加したいとき、インタビュー動画でシネマティック感を出したいとき、色味がバラバラな素材を統一トーンで整えたいときなど、Premiere Pro内に用意されたLUTを選択するか、外部ファイル(.cube)を読み込むことで自分のスタイルに合ったトーンを短時間で再現可能です。
補正の取り消し・調整のコツ
- すべての補正は右上の「リセット」で元に戻せる
- 補正しすぎると不自然になるため、少しずつ調整が基本
Lumetriカラー「基本補正」のメリット・デメリット
✅ メリット
- ワンクリック補正で初心者でも使いやすい
- 細かい色調整が可能
- LUT適用で映像の印象を手軽に変えられる
⚠️ デメリット
- 自動補正は万能ではない
- カラープロファイルによって結果が変わる
- 複数の補正を重ねると画質劣化の可能性も
まとめ
Premiere Proの「Lumetriカラー」基本補正を使えば、色かぶりや暗さ・明るさを簡単に修正できます。映像の第一印象を整えるのに必須のスキルなので、まずは色温度・色かぶり補正・RGBカーブの3つからマスターしていきましょう!
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こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Premiere Pro で色補正!Lumetriカラー「基本補正」の使い方を書きます。