【Pr】編集時の 音量調整 の方法Premiere Pro

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 音量調整 を書きます。

撮影にはこだわるのに録音は機械まかせになりがち。

動画の撮影でよくあるトラブルの一つが録音です。

収録した音量が低すぎる。音の大きい部分の音が割れる。といった軽微なトラブルの解決方法をご紹介します。

編集時の音量調整の方法

収録した音量が低すぎる。音の大きい部分の音が割れる。というトラブル。

軽微な補正であればPremiere Proの調整で改善しましょう。

方法は4つあります。

  • オーディオトラックミキサーパネル
  • エフェクトコントロールパネル
  • タイムラインパネル
  • オーディオゲイン

というか・・・・4つもあるのがわかりにくいですよね。

音量の調整程度であれば、プロではない私は タイムラインパネル で済ませています。

ボリュームとレベルの違い

音を調整する前にまず頭に入れておきたいのが「ボリューム」と「レベル」です。

私も初心者の頃、二つの違いがよくわかりませんでした。

どちらを触ってもモニターの音量が上げ下げできるからです。

はっきりいって、ボリュームは動画の編集には使いません。

単なる音量調節つまみにすぎないからです。

音を扱うときは「レベル」をものさしにしましょう。

オーディオトラックミキサーパネル

音声トラック全体の音量を調整したいときやトラックごとに音量調整をしたい場合に使います。

ちなみに一番右側のミキサーが全体の音量を調整するとき使うので、トラックごとの調整段階では触らないでおきましょう。

メニューバーの[ウィンドウ][オーディオトラックミキサー]で表示します。

音量に合わせて棒グラフのように動くパネルが出てきます。

トラックごとに独立しているのでミキサーの左側にあるつまみを上下させて調整します。

ポイントは、棒グラフの頂点がギリギリ赤にならないところで止めること。

赤になると音が飽和状態になってしまいます。

音の大きい部分の音が割れる場合は、すでに音声が飽和状態。

つまり直せない状態になっています。

その場合は音が割れて聞こえないように修復することになります。

この場合もレベルの値を赤にならないまで下げましょう。

エフェクトコントロールパネル

クリップ全体の音量調整やクリップ内で部分的に音量調整に使います。

クリップ単位で調整できるので、どこか特定のクリップの音だけ調整したいときは便利です。

使い方は、時計マークをクリックして数値を調整するだけです。

クリップの中のある一場面だけ音を上げ下げしたいときがあります。

例えば耳に障るクラクションノイズなどを低くしたいときなどです。

エフェクトコントロールパネルはキーフレームが使えます。

音を上げ下げしたい点にそれぞれキーフレームを打ち、さらに始点と終点の間に三つ目のキーフレームを打って値を下げます。

するとその部分だけ音のレベルを下げることができます。

タイムラインパネル

タイムラインパネルの音声トラックの波形の部分をよく見ると白いラインが見えます。

これはラバーバンドという音量を視覚的に表示するラインです。

マウスを使って上下させると音量を上げ下げすることができます。

見えないときは、マイクマーク右側のスペースでダブルクリックすると表示させることができます。

これも指定したクリップのみを小さくしたい(大きくしたい)ときに使います。

使い方は「ペンツール」でラバーバンドをつまみ、任意の位置に上げ下げするか、数値を指定するだけです。

ラバーバンド全体の上げ下げもできますが、よく使うのは特定の部分の音量を調整することです。

細かく調整すると山脈のようになります。

機能はタイムラインパネルと同じように、特定の部分の音量を調整できます。

キーフレームも打てるので音の細かな調整には視覚的に操作できる分使いやすいかもしれません。

オーディオゲイン

音の調整に順番はありませんが、オーディオゲインは上の三つの調整が終わった後、全体のバランスをとるときに使われます。

オーディオゲインの調整では目安となる値を頭に入れておきましょう。

  • ナレーションやトークがメインになるとき:-5dB~-15dB
  • BGMがメインになるとき:-15dB~-25dB

音量(音の大きさ)の単位はデシベル(dB)です。

音量メーター(グラフ)の横に書かれている「0, -5, -10」はデシベル(dB)を示しています。

音量が 0 に達すると音割れがおきます。デシベルは必ず 0 にしないようにするのが鉄則です。

動画の主役は人の声です。したがって人の声はしっかり聞こえるように大き目にします。

逆にわき役であるBGMは「-20dB」ルールと呼ばれるものがあります。

トークやナレーションの邪魔にならないよう音声よりも20dBほど低めにBGMの音量を設定するのがコツです。

音が大きすぎたり、小さすぎたりすると視聴者がわざわざボリューム音量を調整しなくてはなりません。

効果音が大きすぎたりすると逆効果になったりします。

適正なレベルに収めることが失敗を避ける鍵です。

手順は次の通り

編集したいオーディオクリップを右クリックします。

[オーディオゲイン]をクリックします。

オーディオゲインのパネルが表示されたら[最大ピークをノーマライズ]のレベルを上げていきます

音の大きい部分が割れる場合は[最大ピークをノーマライズ]のレベルを逆に下げます。

-3辺りに設定してモニターで音を聴きながら下げていき、耳になじむレベルを探し出しましょう。

まとめ

Premiere ProでBGMの音量を調整する方法を解説しました。

AdobeCCには音声の調整に特化したAudioがあります。

インタビュー中に救急車のサイレンがかぶったとか、空調のノイズがきになるなど、特定の波長のノイズを簡単に取り除く機能を持ったソフトです。

Premiere Proだけで調整しきれなかつた音の困りごとは、Audioも合わせて調整するといいです。