当時新米の放送局員にとって毎日のしごとの一つがお知らせ放送。
アナウンサーが読み上げた原稿に合わせてパターンと呼ばれる画像とスーパーで情報を伝えます。
初心者の方にも比較的簡単に作れる動画の一つなので、作り方をまとめてみました。
材料となる静止画を作る
お知らせに使う静止画のイメージです。
一週間に六つのイベントがあることを伝えるものです。
グラフィックソフトのillustratorで作りました。縦横はYouTobe投稿動画に合わせて1920×1080ピクセルで作ります。
このままでは視聴者はどこをみていいのかわからないので、読み上げるタイミングに合わせて、紹介するイベントの背景に帯を置きます。
帯を置いた画像6枚と、帯のないベース画像1枚の計7枚ができました。
※作り方は記事の末尾に掲載しています。
編集ソフトに取り込む
編集ソフトを立ち上げ、素材を読み込みます。
7枚の画像は、一旦編集で使う素材の動画ファイルなどが格納されたフォルダに移動してから読み取ります。
なぜ格納フォルダを一つにするかというと、編集が終わってプロジェクトに使ったデータをアーカイブにして保存するとき、一箇所にまとめておいたほうがわかりやすいからです。
画像を読み込む際、複数をまとめて読み込むと全部一本にまとまってしまうため編集が複雑になります。面倒ですが一枚ずつ読み込みます。
7枚の画像をタイムラインに載せていきます。
この例では、ビデオ1にお知らせを読み上げる人物の動画が貼り付けられています。動画は三脚をつけて別撮りしたものです。
画面には見えませんがオーディオ1には読み上げ音声が入っています。
音声は一部間合いをカットしているため、ビデオ1にもところどころ編集点があります。
ビデオ2にベース画像を貼り付けます。
ビデオ3に、帯のついた催事画像6枚を読み上げに合わせて貼り付けます。
画像に掲載された文字や枠の位置は正確に合わさっているのでアニメーションのように見えるのです。
日時等の情報は編集ソフト上でスーパーします。
日時など修正が入りやすい情報は訂正しやすい編集ソフトに任せるというのも一つの作戦です。
完成した動画です。
この例ではエフェクトは控えていますが、スライドインとか、ディゾルブなど効果的に使うことで程よい変化を演出することができます。
予算と時間がないけれど、わかりやすい周知動画を作りたい人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
パターン画像の作り方
グラフィックソフトのillustratorで作った素材例です。
右手に見えるのがレイヤーです。黄色の背景と点線の枠線は固定し、その上に文字を置いています。
絵本とボードゲームという文字の下にやや色の濃い帯を置いています。
それざれの文字の背景にも帯を置いていますが、この画面では非表示にしています。
一枚ずつ静止画(png)画像に保存することで省力化しています。
まとめ
動画素材は原稿ができていれば収録は実時間で終了。
静止画素材も30分あれば準備完了。編集は音声の尺づめや選曲などの効果も含め2時間で完成しました。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 お知らせ動画 を書きます。