DaVinci Resolve 19で フェイス修正 を極める!初心者向け簡単ガイド

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 フェイス修正 を書きます。

DaVinci Resolve 19では、フェイス修正(Face Refinement)ツールが大幅に改善され、さらに使いやすくなりました。

スタジオ版のみの機能ですが、これにより、映像内の人物の顔をより正確かつ自然に調整できるようになり、初心者でもプロフェッショナルな仕上がりを簡単に実現できます。

DaVinci Resolve 19「フェイス修正の改善」:初心者向け解説

フェイス修正ツールとは?

フェイス修正ツールは、人物の顔を検出し、肌の質感や色調、目、唇などのパーツを個別に調整するための機能です。なお、「フェイス修正」はエフェクトライブラリの「ResolveFX リファイン」に分類されています。

特に以下の用途に役立ちます:

肌を滑らかにする

シワや毛穴を目立たなくしつつ、自然な質感を残します。

顔色を均一化する

明るさや彩度を調整して健康的な印象に。

目や唇を強調する

メイクアップ効果を映像に追加することも可能です。

19での改善ポイント

1. 検出精度の向上

顔のパーツをより正確に検出するアルゴリズムが採用されています。これにより、特に動きの多いシーンでも高精度な調整が可能に。

2. パラメーターの拡充

調整可能な項目が増え、顔の微妙な部分まで編集できるようになりました。

3. リアルタイムプレビュー

変更が即座にプレビューされるため、効果を確認しながら直感的に調整できます。

4. レンダリング速度の向上

Blackmagicの最新技術により、フェイス修正の適用がこれまで以上にスムーズになっています。

フェイス修正の使い方(初心者向け)

クリップを選択してカラータブを開く

修正したい人物が写った素材をタイムラインに載せます。

編集したいクリップを選択し、画面下部の「カラータブ」に切り替えます。

フェイス修正ツールを追加

• ノードエディター内で右クリックし、**[Add Node] → [OpenFX] → [Face Refinement](フェイス修正)を選択します。

顔を検出

フェイス修正ツールを使用するには、まず作業する顔を特定して追跡する必要があります。

• プラグイン内の[Analyze](解析)ボタンをクリックします。

• ツールが映像内の顔をスキャンし、自動的に検出します。

・再生ヘッドの位置に顔がある場合、検出した顔にボックスが表示されます。

・複数の顔が検出された時はボックスが複数表示され、いずれかの調整するボックスを選択すると緑色で強調表示されます。

• 検出範囲が正確か確認してください。

・人物の顔の動きをトラッキング コントロールで追跡します。

・うまく顔が検出できていれば、トラッキングコントロールの「順方向にトラッキング後に逆方向」のボタンを押します。

・顔が捉えきれていない時は、トラックが良好な最後の場所に移動し、「補間 (キーフレーム)」ボックスをオンにして手動で追跡します。

各パラメーターを調整

解析中、DaVinci Resolveはトラッキングした顔の部分を自動的に分割します。解析が終わったら下記の要素ごとにスキンマスクを調整しましょう。

  • 顔の位置(Face Location)
  • 肌の分離(Skin Isolation)
  • 肌の質感(Skin Texture)
  • 肌のグレーディング(Skin Grading)
  • 側面のライト(Side Lighting)
  • アイシャドウ(Eye Shadow)
  • 目(Eyes)
  • 唇(Lips)
  • 歯(Teeth)
  • チーク(Blush)
  • 額(Forehead)
  • 頬(Cheeks)
  • 顎(Chin)

肌の分離(Skin Isolation)

調整の方法は各パーツごとに異なります。例えば「肌の分離」の調整の場合は下記のような調整ができます。

肌の分離(Skin Isolation)
肌の分離(Skin Isolation)
  • マスクを表示:このチェックボックスを押すと、生成されたフェイスマスクが表示されます。
  • スキン マスク ソース: スキン マスクのソースを選択できます。デフォルトはDaVinci Resolveで生成された「内部スキンモデル」ですが、別のノードでスキン トーンを調整していれば「入力アルファを使用」で利用できます。「なし」はマスクを無効にします。
  • シャドウの範囲:スキン モデルによって検出された顔のシャドウをもとに範囲を拡張または縮小できます。
  • ティントの範囲:スキンモデルによって検出された顔の色合いをもとに範囲を拡張または縮小できます。
  • 色温度の範囲:スキンモデルによって検出された顔の色温度をもとに範囲を拡張または縮小できます。
  • 顔領域に制限:チェックボックスがオンの場合、顔に沿って円形のガベージ マスクが自動で配置され、外側の領域が認識されることがなくなります。
  • 領域のサイズ:領域を制限したマスクのサイズを調整できます。
  • 領域のソフトネス:領域を制限したマスクのエッジの柔らかさを調整できます。
  • 平らな肌エリアのみ:チェックボックスがオンの場合、鼻と眼の領域がマスクから除外され、肌自体のみを操作できます。
  • 口を除外:チェックボックスがオンの場合、口の領域がマスクから除外され、口を除く肌自体のみを操作できます。
  • マスクのノイズ除去:マスクの細かい部分の穴を埋めることができます。
  • マスクを調整:マスクを調整して、キーの隙間を滑らかにしたり除去したりできます。

調整のポイント

調整に際しては以下の四項目に注意して行いましょう。

  • Skin Smoothing(肌の滑らかさ) 肌を滑らかにする効果を適用します。自然に仕上げるには強度を控えめに設定。
  • Skin Tone(肌の色調) 肌の明るさや色味を調整し、顔色を均一化します。
  • Eyes Retouch(目の調整) 目を明るくしたり、白目部分の色を強調したりできます。
  • Lip Enhancements(唇の調整) 唇の彩度を上げて存在感を強調します。

結果をプレビュー

調整後はプレビューで確認し、必要に応じて微調整します。

レンダリング

設定が完了したら、プロジェクトをレンダリングして保存します。

初心者へのヒント

ナチュラルを心がける

強すぎる調整は不自然に見えることがあるため、少し控えめに設定するのがポイントです。

ライト条件を意識する

撮影時の照明がフェイス修正の効果に影響します。自然光で撮影されたクリップの場合、より効果的な結果が得られます。

バックアップを取る

オリジナルの映像を保持しておくと、必要に応じて元に戻すことができます。

まとめ

DaVinci Resolve 19のフェイス修正ツールは、簡単な操作でプロのような仕上がりを実現する強力な機能です。特に改善された検出精度とリアルタイムプレビューにより、初心者でも気軽に挑戦できます。

まずは、短いクリップで試してみて、操作に慣れていきましょう!