インタビューの質が上がる Vocal Channel DaVinch Resolve

ボーカルチャンネル
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Vocal Channel を書きます。

放送局では完全分業です。音声エンジニアに任せる作業もすべて自分がやらなければなりません。

慣れるには経験を積み重ね、失敗しながら学ぶのが近道です。失敗してもやり直せばいいだけ。だから気軽です。

Vocal Channel(ボーカルチャンネル)

今回は室内でインタビューしたこの動画。環境音とosmo pocketの内蔵マイクのためか、主役の音が物足りないので何とかしたいところです。

インタビュー音声が聞きづらいときは、映像編集ソフトDaVinch Resolveフェアライトのフィルターを使うことですっきりとした音声にさせることができます。

使うのは無料版にも標準で入っているFairlightFX Vocal Channel(ボーカルチャンネル)というプラグイン。

ハイパスフィルター・EQ(イコライザー)・コンプレッサーが一つにまとまったもので、これ一発で人の声の整音作業ができるといっても過言ではありません。

ふつうはエディットページの音声をいじったりする手間を省くことができます。

  • 適用したいカットを決めたらフェアライトページに移動します。
  • [エフェクトライブラリー]の最下段[Vocal Channel]を選択します。
  • ドラッグ&ドロップで適用したいカットに落とし込みます。

すると[vocal channel]の表示が現れます。結論から言うと、[バイパス][イコライザー][コンプレッサー]のすべてをonにすれば完了です。

1khあたりのところを持ち上げてみた

バイパスとは、カットしたい低い周波数だけを弱めるフィルターです。人の声の成分は400Hz~1kHzに多く含まれています。ソプラノ歌手でも2kHzぐらいまでの音域なので、人の声さえ聞こえればいいのであれば高音と低音は邪魔ものです。

イコライザーの波形は左から右に高音になっています。イコライザーは特定の周波数だけピンポイントに上げ下げしたい場合に使います。インタビューはアバウトなので神経質になる必要はありませんが、好みです。

コンプレッサーは音量の差が大きい声などを適度に丸めて聞きやすい音域内に収めてくれるフィルターです。特に注意するのが音量が大きい場合。赤いゾーンに振り切れると音がつぶれて聞きづらくなります。コンプレッサーをオンにすることで大きな音にはブレーキをかけ、適正音域内に調整してくれます。

フィルターがかかったカットの状況はインスペクターで確認することができます。

カットにかけられたフィルターはインすベンターに積算されていきます。

適用したフィルターをやり直したい場合はゴミ箱に入れることで削除できます。

表示を再現したければゴミ箱の横にあるアイコンを押すと画面に表示が戻ってきます。

適用するカットが多い場合

フィルターを適用したいカットが多い場合は、いったん作成したフィルターのメニューをひな形として保存します。あとは、毎回そのひな形を使って別のカットに張り付けるだけで完了です。

タイムライン上のカット全体にフィルターを適用したい場合は、カットに張り付けるのではなく、タイムラインの表示パネルに貼り付ける方法があります。一発で全体に貼り付けることができます。

まとめ

雑音の取り除き方は以前も触れましたが、インタビューに絞って調整をするならプラグインに頼るのが正解です。なにより時間が節約できます。

フェアライトのフィルターにはエコーをかけたり、遅らせたりするなど様々な機能があります。

重ね掛けすることもできますので操作法さえ覚えればかなり演出の自由度が高まります。