最近TilTokやYouTubeなどで「山道を猛スピードで下るスケートボード少女ループ動画」を見かけたこちありませんか。よく見ると結構な評価を集めています。
なぜ人気かというと。
「今のSNSの仕様」と「人間の脳の気持ちよさ」に、ドンピシャでハマってるからです。
今回は
「山道を猛スピードで下るスケートボード少女ループ動画の作り方」が
人気を集める理由を探りながら、
実際に、AI画像生成 → AI動画化 → ループ動画の作り方を、
初心者でも迷子にならない構成で解説します。
スケートボード少女 ループ動画の作り方
なぜ今、このジャンルが注目されているのか?
バズる動画を作る早道は、今流行している動画をパクることです。
真似ると言っても著作権という縛りに触れるコピペはダメ。
しかし、アイデアをいただくのであればOKです。

では、「山道を猛スピードで下るスケートボード少女」にはどんなアイデアが隠されているのでしょう。秘密は六つあります。
1. ショート動画プラットフォームの仕様と完璧な相性
現代のSNSは「自動再生」「自動ループ」が標準です。スクロールしない限り、動画は勝手に繰り返し再生されます。
スケボー疾走動画の特徴:
- 一本道の風景
- 終わりが明確でない構成
- ループしても違和感がない
視聴者は「今どこまで来た?」と無意識に判断できず、気づけば何度も見てしまいます。この「ループ中毒性」がアルゴリズムの滞在時間指標と相性抜群なのです。
2. 人間の脳が快感を覚える「スピード映像」
人間は本能的に高速移動する映像を見るとドーパミンが分泌されます。ジェットコースターやレースゲームと同じ原理です。
このジャンルの優位性:
- カメラ固定、背景が流れる構図
- 視聴者が「自分が乗っている」ような錯覚を起こす
- POV(一人称視点)効果による没入感
説明不要で、見た瞬間に気持ちいい。これが拡散力の源泉です。
3. 顔が見えないことで生まれる「感情投影」
少女の顔がはっきり見えないことで、視聴者は自分自身を投影できます。
心理的効果:
- キャラクターとして認識されない
- 「他人事」にならない
- 視聴者自身が疾走している感覚
つまり、この少女は「キャラクター」ではなく「乗り物」として機能しています。感情移入ではなく、身体感覚に直接訴えかけるのです。
4. 普遍的な記憶を呼び起こす風景
山道→海がチラッと見える→真夏の青空
この組み合わせは、多くの人が「どこかで見たことある風景」です。
ノスタルジー効果:
- 夏休みの思い出
- 家族旅行やドライブ
- 帰省時の風景
新しすぎる映像より、記憶に近い映像の方が人は安心します。AI生成であっても「冷たく感じない」理由がここにあります。
5. AIの「不完全さ」がちょうどいい
現在のAI動画は完璧ではありません。しかし、それが逆に強みになっています。
現代のトレンド:
- 完璧すぎない
- 少し夢のような質感
- 「作業用BGM的に流せる映像」としての需要
ストーリーもオチもないけれど気持ちいい。無音でも成立する。これが今のSNS視聴スタイルにマッチしています。
6. 制作者にとっての「参入しやすさ」
このジャンルは初心者に優しい特徴があります。
技術的なハードルの低さ:
- 多少の破綻はスピード感で誤魔化せる
- 複雑なストーリー不要
- 量産しやすい
結果として、作る人が増える→見る人も慣れる→ジャンルとして定着する、という好循環が生まれています。
「山道を猛スピードで下るスケートボード少女」には「今のSNSの仕様」と「人間の脳の気持ちよさ」にマッチした秘密が詰まっていたんですね。
ここまで理解できたら実作に移りましょう。
初心者向け:スケボー疾走ループ動画の作り方
必要なツール
- ChatGPT(プロンプト生成用)
- AeaArt(モデル検索用)
- Midjourney(静止画生成用)
- MidjourneyまたはVeo3など(動画化用生成AI)
すべてオンラインで利用可能で、特別なソフトウェアは不要です。
ステップ1:元絵のコンセプトを言語化する(ChatGPT)
動画づくりに欠かせないのが元絵。動画のもとになる静止画です。
この静止画の出来が背動画のクオリティを左右します。
まず、ChatGPTで動画のビジョンを明確にします。
プロンプト例:
「山道を猛スピードで下るスケートボード少女の動画」を作りたいです。
以下の要素を含むMidjourneyプロンプトを英語で作成してください:
- 一人称視点(POV)
- 夏の山道、遠くに海が見える
- アニメ調の少女
- 爽やかで疾走感のある雰囲気
ChatGPTが最適化されたプロンプトを生成してくれます。

イメージをプロンプトにするの面倒なんですが、いい方法ありませんか?
プロンプト作りにかかる手間を省きたい人は、すでに出来上がった作例からプロンプトを作るというズルい技があります。プロンプトは情報の羅列なので即アウトではありません。
ステップ2の1:静止画を生成する(SeaArt)
使うのは無料で使える生成AI「SeaArt」です。
この「インスピレーション」には世界のクリエイターが作った画像が集められていて、ギャラリーのように見ることができます。。

トップページの左サイドバーにある[インスピレーション]をクリック。

スクロールダウンすると[広場]の項目から下に、ユーザーが生成した画像がテーマごとに整理されて掲載されています。
検索窓に「スケートボード 山道」みたいに超ざっくり入れます。
ここでの目的は「完成形」じゃなくて、“使えそうなプロンプトの素体”を拾うこと。
すると以下の画面のように一覧表示されます。
その中から生成したい画像をクリックすると、作品一覧が広がります。
作品を選択します。作品の右上には制作情報として、プロンプトなどが記録されています。
プロンプトは自由にコピーできます。プロンプトの末尾にあるアイコンから英語のプロンプトも拾えます。
SeaArtでそのまま画像生成したい人は、そのまま「創作」から画像生成ができます。

創作と書かれた赤いアイコンをクリックすると画面が切り替わります。
必要に応じてプロンプトや画面サイズ、生成枚数を指定します。アニメ風のイメージにしたけレジ「ジブリ・新海風」などの文言をプロンプトに追加しましょう。
曲がりくねった山道を猛スピードで下るスケートボード少女。
ブラウンのショートカットの髪が風になびき、驚きと高揚が混じった表情。
スリムで均整の取れた体型。
フィットしたサイクリングジャージーとビブショーツ。
はるか先には鮮やかな海が見え、真夏の青空と涼しい空気が広がる。
爽快感のある雰囲気。
強い影を伴うシネマティックライティング。
被写体の背後からの超ローアングル固定カメラ。
カメラは決してパンもカットもしない。
顔は見えない。
自然で安定したスケートボードの姿勢。
新海誠風の超写実的アニメスタイル。
解剖学的に正確で、均整の取れた傑作イラスト。
4Kクオリティ。
創作するをクリックすると画像生成が始まります。
なぜこの構成がいいのか?
ポイントは3つ。
① 情景 → 人物 → カメラ → 画風
AIは上から順に強く解釈します。
だから「山道」「スピード感」を最初に置く。
② カメラ指定は“命令文”で
カメラは決してパンもカットもしない
これ、動画AIに対する呪文です。
入れないと勝手に動きます。マジで。
③ 顔が見えない=破綻しにくい
動画AIは顔が苦手。
思い切って見せないのが正解です。
プロンプトはコピーして別の生成AIに流用することができます。
一日に無料で生成できる回数は制限があります。
ステップ2の2:静止画を生成する(Midjourney)
Midjourneで画像を生成するには、ChatGPTもしくはSeaAetが生成したプロンプトを編集画面上にあるプロンプト枠に入力し、右のアイコンで調整を行います。
ポイント:
--ar 9:16でショート動画に最適な縦型比率--v 6で最新バージョンを指定- 何枚か生成して、最も疾走感のあるものを選ぶ
ステップ3:動画化する(MidjourneyやVeo3など)
生成した静止画を動画にするにはSeaArtやMidjournyで生成した元絵を動画生成AIにアップロードして行います。
今回は簡単に動画の尺が伸ばせて、ループ動画にできるMidjourneyを使います。
まず元絵をアップロードします。
- 上の日本語プロンプトを
**DeepL**で英訳 - Midjourneyの動画生成にコピペ
- モードは Relax
- 動画長:5秒
- 解像度:高画質
👉 プロンプト欄は空欄でOK
(元絵を信じる)
生成状況は左サイドメニューの[Creat]から確認できます。
しばらくすると生成が完了するので、仕上がりを確認します。
出来上がった動画の尺は5秒と短いので、画面をクリックすると現れる[延伸]で自動的に尺を伸ばします。
この作業を二、三度繰り返し、試聴して気持ちいい尺になったら動画をループさせます。
ループさせるには、[手動]を選択して編集画面を表示させます。
編集画面の[ループ]からエンドフレームに最初の元絵を指定します。これで動画を生成することでループ動画が完成です。
SeaArtで元絵を動画に生成する場合は、画面右上にある作成と書かれた紫色のボタンから「動画作成」を選びます。
以前はSeaArtでユーザーが生成した画像はだれでも動画にすることができましたが、今回のバージョンアップでできなくなりました。









こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 スケートボード少女 ループ動画の作り方を書きます。