【レビュー】 DJI OSMO Pocket 9つの問題点

DJI Osmo Pocketの弱点
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DJI OSMO Pocket を書きます。

今はもっぱら老チューバーをめざして特訓中。手にする武器は4万8千円で手に入れたDJI OSMO Pocketです。

撮影していて分かるのは、世間的にこの手のカメラの認知度が低いこと。DJI OSMO Pocketを珍しがる人が多いので被写体との関係も作りやすく、撮影しやすい感じがします。

さて、世の中にあふれるレビュー記事を見ると、ポジティブな評価が目立ちます。「こんな〇〇はイヤだ」というのはお笑いネタの定番ですが、使っているうちにDJI OSMO Pocketにもこんなネガティブな側面が眠っていたことが分かってきました。あらいざらい公開します。題して・・・・・

ならDJI OSMO POCKETが42%オフの¥26,639で買えます。

こんな DJI OSMO Pocket がイヤだ

参考までに、DJI OSMO Pocketと2KのムービーカメラHDR-CX680を使って撮影した動画を見比べてください。

冒頭のドリーショットが DJI OSMO Pocket 。

インタビュー部分は HDR-CX680 画質の違いもさることながら機動力の良さや感度、音声もそこそこ拾えるところが DJI OSMO Pocket の長所であることがわかります。

ではどこが問題なのか。使い込むうちに弱点がわかりました。

1.画角が狭い

DJI OSMO Pocket の視野角(FOV)は80°です。

筐体に埋め込まれた爪の先ほどのサイズの画面。

アクションカムの画角に慣れてしまうと全体的に窮屈な印象です。

そのため別途説明しますがRECインジケーターなどがわかりにくくなっています。

また、私はやりませんが、自撮りする場合は周りの景色があまり入らず、顔が大映しになってしまいます。

2.静止画と動画のスイッチが一緒

DJI OSMO Pocket にはボタンが二つあります。

右のスイッチは電源のON、OFFと電源投入後のカメラモードの切り替え。左のスイッチは録画開始とざっくり分かれます。

撮影して何度も失敗したのがカメラモードの切り替えです。動画を撮影したつもりで後で見ると静止画モードやタイムラプスモードで撮影してしまったことは数えきれません。

動画撮影に特化した製品なので”電源投入したら動画モード固定”をデフォルトにしてほしいものです。

3.RECインジケーターがわかりに くい

取材系の動画制作はタイミングが命です。

シャッターチャンスが来たら画面など見ないで録画を開始します。そうした環境でよくやらかすのが”逆スイッチ“です。

録画を開始したつもりでスイッチを押したら、それは間違って録画中のムダ映像を終了するスイッチだった。

凡ミスはプロのカメラマンでもたまにやらかします。せめてRECボタンに注意していれば気が付くのですが、 DJI OSMO Pocket のインジケーターは小さくてわかりにくいのです。

4.風に弱すぎる

屋外で撮影する時致命的と感じるのがマイクです。

初めてDJI OSMO Pocketを手にしたとき気になったのがマイクがどこにも見当たらないことです。

でも撮影すると音が録れたので、どうなっているのか調べると筐体に針のような穴が開いています。実はここがマイクのありかでした。

マイクの感度はかなり実用的で、よく音を拾ってくれます。しかし問題は屋外です。風が吹く環境で撮影するとてきめんに影響を受け、風の吹かれノイズを拾ってしまいます。

風の吹かれノイズ対策にはワイヤレスマイクが最適

5.接写時にピントがぼける

オート撮影が基本の仕様のため仕方がない部分ですが、接写時に画面中央の見せたいものにピントがあいません。

解決策はiPhoneと接続して専用アプリを使用すること。スマホ画面上でピントを合わせたい対象を指先で指定すると、ピント合わせ機能が働く(こともある)のです。

6.ズームできない

画面は固定されているため、拡大する必要がある時はカメラごと被写体に近づく必要があります。

後発のFIMI PALMにはデジタル3倍ズームが付いているなど機能面の弱みが出始めています。( FIMI PALM はジョイスティックを使って最大で3倍ズームが可能ですが録画中は操作できません。デジタルズームなので画質は荒くなります)

7.本体に三脚ネジ穴がない7

自撮り棒に装着したいと思ってもそれは無理です。

本体の下部はUSB端子ですでに埋まっています。

つまり固定する三脚ネジ穴がないのです。何かに固定するためにはオプション品の延長ロッドやアクセサリマウントが必要となります。

防振装置付きカメラなので広い絵を撮ろうと思ったら手持ちしたまま動かないでいれがいいのですが、タイムラプスなどやろうと思ったら別途アダプターを買わないとダメです。

8.軽過ぎる

カバンの中に常備するなど、本体の軽さは大きなメリットがありますが、撮影する際その軽さが逆にデメリットになることがあります。

ある程度の重さがないと、歩きながらの撮影では上下動がカメラに直接伝わってしまうのです。

プロのカメラマンに聞くと、専用の防振装置は上下の振動も補正してくれるといいます。ライバルの後発の防振付アクションカメラはこの点を改良しているようなので、上下補正はDJI OSMO Pocketの弱点といえそうです。

9.バッテリー交換ができない

購入時に電気店で聞いた話では、バッテリー交換が必要になったら本体ごと修理預かりになるとのこと。

ムービーカメラのように安い交換用のバッテリーがあるわけでもないので電池が劣化した時点が DJI OSMO Pocket の寿命になると思います。コスト的に。

まとめ

以上、思いっきりディスりましたが、それでも DJI OSMO Pocket を使い続けるつもりです。その理由は何といっても利便性です。

4Kで60fpsという機能は編集してみると改めてそのパワーを感じます。

最新iPhoneや四角いGoProも触ってみましたが、手で握りしめる安心感は生理的になじみます。