AI生成画像ブームの真打登場 Adobe Firefly ベータ版の使い方

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Adobe Firefly を書きます

今注目されているAI画像生成。

本業のクリエイターにとって、業務利用したくてもできないのが悩みですよね。

トレーニングデータの著作権などの問題をクリアして、安心して使えるAI画像生成サービスが動き始めました。

Adobeが始めた新サービス「Firefly」について解説します。

Adobe Fireflyとは

アドビが提供する新たなジェネレーティブAI

Adobeが今年3月に発表した画像生成サービス「Adobe Firefly」。

Adobe CCなどとの連携はありませんが、ベータ版が独自のサービスとして展開中です。

現状では英語ですが、利用を申請することで誰でもお試し利用することができます。

生成できる画像の最大サイズは2000 x 2000 pixまで。

Adobe Fireflyの特徴

アドビ・ファイアフライの特徴は三つあります。

  • 学習済みデータ量が半端ない
  • AIイラストが作れる
  • 商用利用ができる

画像生成AIツールの多くはどのようなデータを学習しているか公開していません。そのため著作権はグレーです。

adobe fireflyでは、権利の問題が起きにくい素材を厳選。

ストックフォトサービス「Adobe Stock」の素材 やオープンライセンス、著作権切れ画像など数億枚にのぼる素材を学習することで商用利用で生じるリスクを解決しました。

画像生成 Adobe Firefly ベータ版の使い方

ベータ版を使うには、Adobe IDが必須です。

※5月23日にリクエスト手続きが撤廃されAdobe IDがあれば利用できるようになりました。

Adobe IDはAdobeCC(72,336 円/年)などの有料ソフトを契約することで手に入ります。

動画編集で使うAdobeCC。通常価格版よりも、約50%(約4万円)ほど安く利用できる方法があります。1年分のAdobeCC利用料込みでAdobeCCの使い方が学べる「Adobe CCライセンス付属 Adobeマスター講座」です。

毎年繰り返し学び直しもOK

学生・教職員個人版(アカデミック版)は学割価格で手に入ります。
次の年も継続して受講すれば、ソフトも引き続き学割価格で利用できます。

Adobe Fireflyベータ版のログイン方法

Adobe Fireflyベータ版の公式ページAdobe Firefly (Beta)を開きます。

画面右上のログインボタンをクリックします。

自分のAdobeIDを入力します。

Adobe Fireflyベータ版の使い方

現時点では英語表記のみで、使える機能は限定され、プロンプト(指示文)も英文入力が必要です。

注意事項を読み進みます。

重要なのは「Adobe Fireflyベータ版は商用利用ができない」と明記されていること。

正式版がリリースされるまでは生成した画像の利用は限定されるので注意が必要です。

ベータ版で使える機能は「Text to Image」「Text Effects」「Recolor Vectors(色を変更する)」の三つです。

「Text to Image」

プロンプト(指示文)は画面下の入力枠から英文で入力します。

「Generate」ボタンをクリックすると四枚の画像が生成されます。

画面右には操作パネルがあります。

中には画像の比率を変更する「Aspect ratio」や見た目をイラスト風や写真風に切り替える「Content type」などのメニューが並んでいます。

ダウンロードしたい画像ができたら、画面の右上にあるダウンロードアイコンからダウンロードできます。

ダウンロードの際、「生成された画像には認証情報が記載されている」という注意事項が表示されます。

ダウンロードした画像サイズは16:9の場合1800×1000程度となります。

「Text Effects」

「Text Effects」は、入力したテキストをさまざまなイメージの画像に変換する機能です。

タイトルやデザインロゴのイメージを考える上では可能性を秘めたツールです。

動画制作クリエイターにとっては使えるツールになりそうです。

「Recolor Vectors(色を変更する)」

「Recolor Vectors(色を変更する)」は自分が用意した画像データの色味を自在に変えてくれるツールです。

この機能を使うにはsvg形式に変換したファイルが必要です。

イラストレーターなどで作画したデザインを[ファイル][別形式で保存][svg形式]で保存すれば作れます。

「Recolor Vectors(色を変更する)」を開いて「Upload color variations of your vector artwork」の下にある「Upload SVG」ボタンからファイルをアップロードすると解析が始まります。

入力欄に「このようなイメージにしてほしい」という指示を英語で入力すると、画像が生成されます。

Adobe Firefly そのほかの機能

Adobe Fireflyベータ版では将来的には以下の機能も搭載される予定です。

Inpainting

マウスで範囲を指定すると、その部分の配色や形状などのデザインを変更できる。

Smart Portrait

生成された人物の表情を細かく修正できる。

Depth to image

アップロードした画像をもとに改善案を数パターン提案してくれる。

3D to image

用意されている3D 画像をもとに画像を生成してくれる。

Text to template

「○○の広告を作って」と命令すると、目的に合わせたデザイン案を提案してくれる。

Conversational editing

チャット(会話)形式で細かく修正指示ができる。

Text to vector

計算された線とカーブで成り立つベクター画像を生成するもの。拡大縮小しても画像が荒れない。

ダウンロードしたデータはIllustratoなどで編集ができる。

Combine photos

複数枚の写真などの画像をアップロードすると、そのデータを読み込んでよく似た画像を生成してくれる。

Colour generation

アップロードした画像の色味に合わせて、生成した画像の色調を調整してくれる。

Adobe Fireflyとは? 著作権問題を解消した最新AI画像生成 | 321web

チュートリアル動画

まとめ

Adobe Fireflyが学習に使った画像データは、Adobe Stockに保存されている権利処理済みのものだけだといいます。

そのため著作権の問題はかなり整理されているものと思われます。

サービスの内容も今後拡大されることが期待できるので、ビジネス系ユーザーにとっては楽しみなAIツールと言えそうです。

アドビが提供する新たなジェネレーティブAI

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