日本国内ではマイナーな扱いですが、世界的に注目を集める動画のジャンルにASMR動画があります。
情報性とかメッセージ性で勝負するのではなく、ひたすら素材の質感で視聴者をつかむASMR動画とは何か。作例をいくつかまとめてみました。
その気になれば動画制作者のテーマになりそうです。
注目集める ASMR 動画とは
動画力を最大に引き出すコンテンツの一つにASMRというジャンルがあります。
ASMRとは「Autonomous Sensory Meridian Response」の略語です。
ASMRとは、一口に言えば「人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚」を指すもの。YouTubeでよく見かける「ASMR動画」は、このような感覚に訴えかける動画だと言えるでしょう。
映像の力というより、わき役として扱われがちだった音声の力の強さを改めて確認させられるこれらの動画は、テレビや映画などのメジャーなメディアでは扱われることがないコンテンツです。
個人発のコンテンツとして盛り上がりが期待できます。
思わず虜になるASMR動画選
究極の放置プレイ「雷と雨の音とともに眠りにつく」
Stardust Vibes – Relaxing Soundsさんによるワンカット10時間の据え置き動画。
全世界の不眠症や睡眠障害に悩む人をターゲットに制作。5千949万回の視聴回数。
タグのつけ方にも戦略が。Go to Sleep,Thunder & Rain Sounds,Rain Sounds,Relaxing Sounds,Insomnia,Insomnia Symptoms,Sleeping Disorders,Fall asleep faster,stay asleep longer,thunderstorm,thunderstorm sounds,nature sounds,ambience for relaxation,sleep video,Lack of sleep,sleep sounds,sleep faster,relaxing rain,rain and thunder,thunder video,soothing sounds,sleeping disorder relief,stardust vibes,
耳かきに似たシズル感「キーボード」
見ているだけでゾワゾワしてくる「ヘッドスパ」
こうして作るメイキング映像
寝落ちに誘う「口の魔力」
まとめ
ASMR動画に人気が集まりつつある背景とはいったい何があるのでしょうか。
エッジの立ったキャラクターやビジネス系などYouTubeのジャンルは大きく伸びました。
伸びたものはいずれ変化が起きるというのは歴史の必然です。
かんたんに言うと飽きがくるのです。
マナブさんが指摘するように爆発的に拡大を続けてきたYouTubeに変化が生まれているのかもしれません。
ASMR動画は映像勝負というより、むしろ映像以外の五感に軸足を置いたコンテンツです。
効き始めたら延々聞いてしまうASMR動画。
ストレスにさらされる現代人にとって聴いていて癒やされるような気がする点に人気の秘密があるような気がします。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ASMR を書きます。