iPhoneでシネマスコープ動画が撮れる!高機能アプリの注目度

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

放送局時代に憧れたのは横長のワイドスクリーン。当時の狭い放送画面と比較すると、ワイドスクリーンはまるで別世界に見えました。キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」なんて驚愕して見てました。

何がすごいかと言うと撮影機材。8Kスーパーハイビジョンカメラですら試作機は数千万円かかったと聞かされていましたからフィルム版も相当な価格でしょう。

そんな驚愕のワイドスクリーンがなんとスマホで撮れてしまうのです。

どこにでもあるような商店街の映像がなんともミステリアスな雰囲気に変わりました。

こちらは高知・桂浜の映像。解放感を感じます。

映画ファンならば一度は撮りたいイメージショットが手の届くところにあります。

驚きのアプリがiPhoneとタッグを組んで世界制覇を狙うといった感じです。

手に入れたいアプリ

オススメは、スマートフォンでも劇場映画品質の映像が自慢のアプリ “FilMic Pro”です。

「あなたのiPhoneを映画撮影で使われているようなカメラに変えてしまうAPP」と説明されているようにプロ向けビデオカメラアプリです。

値段は1800円。安いと見るか高いと見るかは使い方次第。何がすごいかというとiPhoneのカメラをマニュアルでコントロールできることです。

Filmic Pro Framing

「Filmic ProはZacuto: Revenge of the Great Camera Shoot Out.において、ブラインドテストで$5,000のソニーFS100や$13,000のキヤノンC300をかわし、2x Video camera App of the Year に輝いた」


Filmic Pro – iPhoneでシネマライクな映像を撮る | cinema5D

スローモーション撮影

例えば私たちが普通見ている映像は一秒間に30枚の静止画でできています。
iPhoneは 一秒間に30回シャッターを切って撮影しているわけです。このアプリはiPhoneのシャッター数を最大240まで上げることができます。すると何が起きるかというと240÷30。つまり8倍のハイスピード撮影が可能になります。

今回一番驚いたのはDaVinci Resolveでの作業だ。
結論から言うと、素晴らしいものだった。100Mbpsの4K UHDの映像を200%にズームして1080pのタイムラインで見たものは、実にシャープでクリーンだ。


Filmic Pro – iPhoneでシネマライクな映像を撮る | cinema5D

本格的な劇場用映画の撮影

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さらに面白いのは、このアプリにはシネマスコープ撮影の機能がついていることです。シネマスコープとは劇場映画で見られる横長のスクリーンサイズのこと。

「シネマスコープ」の画像検索結果

一般的な映像は16:9ですが、シネマスコープのサイズは2.35:1。1)2Kのモニターでは1920×1080のサイズがシネマスコープでは1920×803.33になります。画面で見ると上下に黒味が入るこんな感じの映像です。

「シネマスコープ」の画像検索結果

スマホを使って劇場版映画を撮影した事例まで出てきています。

サンダンス映画祭でヒットし、後にMagnolia Picturesによって劇場配信された映画“Tangerine:タンジェリン”をご存知と思う。この映画はFilmic ProとiPhone 5s、それとちょっとしたアクセサリーで撮影された。


Filmic Pro – iPhoneでシネマライクな映像を撮る | cinema5D

さらに4K対応、カラーグレーディングと呼ばれる色補正対応など映画を志す人向けには興味ある機能がてんこ盛りです。

https://yugo-music.jp/article-4122.html

LOG撮影ができる

LOG撮影とは普通に撮影するよりも色などの情報が多く収録できる収録方法。その記録ができるのもこのアプリの特色です。この機能があるため、iphoneでもシネマチックな映像の撮影ができるようになりました。もっともLOG撮影した映像データは後処理が必要で。そのまま再生すると寝ぼけたような映像になるのだとか。

実際に目で見ている光の情報を、カメラを通してデジタルに変換する過程で、どのように光を収録し表現するのが最も良いのかという事で生まれたのがLog収録です。
人間の目に見えている陰影に近づけるという考えを元に、階調の割り振り方を決めています。その時に、直線的な「リニア」ではなく、Log(対数)で割振る方が人間の目に近くなるのです。

oneだけでLOG撮影とグレーディング(LUT)が可能な時代が来た。 | SOi 24

注意したい点

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撮影する際特に注意したいのは、ブレや振動がワイドスクリーンの場合結構気になることです。三脚を立ててきっちりした画角で撮るのが一番安定して見ることができます。

動きを撮る場合は少なくともiphoneにはジンバルを噛ませる必要があります。デリケートな扱いが必要な映像であることを心に留めておいたほうがいいでしょう。

まとめ

放送局の仕事は分業化されています。そのため制作者はあまり機材まわりのことを学ぶ必要がありません。はっきり言って知識は小学生レベルです。しかしこれからは機材のことも頭に入れて演出を考える時代です。

色補正やシネマスコープなど、私の手掛けている世界からはかなり遠いクリエィティブの機能が盛りだくさん。使うことはたぶんないと思いますが知って損する情報ではありません。知識の引き出しはたくさん持っていた方がいいに決まっています。組織を離れても新しい知識は自分をアップデートしてくれます。恐れずどん欲に吸収していきたいものです。

References   [ + ]

1. 2Kのモニターでは1920×1080のサイズがシネマスコープでは1920×803.33になります。