モーショングラフィックスでよく使われる背景アニメーションの作り方を3パターンご紹介いたします。
背景アニメーションの作り方|AfterEffects
1. キラキラパターン
キラキラと輝くラインが背景を彩るアニメーションです。
- 準備:
- コンポジション画面下部のアイコンをクリックし、「タイトル/アクションセーフ」にチェックを入れてガイドラインを表示します。
- ペンツールを選択し、塗り:なし、線:あり、線幅:5に設定します。
- 画面中央から垂直に、Shiftキーを押しながら上方向にラインを描画します。
- アニメーションの設定:
- シェイプレイヤー > 「追加」>「パスのトリミング」を追加し、展開します。
- 0秒地点で、「終了点」を0に、「開始点」のストップウォッチをクリックしてキーフレームを打刻します。
- 4フレーム目で、「開始点」の値を0のまま、ひし形アイコンをクリックしてキーフレームを打刻。
- 5フレーム目で、「終了点」を100に変更。
- 14フレーム目で、「開始点」を100に変更。
- 1秒地点で、「開始点」「終了点」ともに100のままキーフレームを打刻。
- 5フレーム目と14フレーム目のキーフレームを選択し、グラフエディターでイージーイーズインを適用します。Shiftキーを押しながらハンドルの端を左にドラッグして調整します。
- シェイプレイヤーの名前を「キラキラ本体」に変更します。
- 「パスのトリミング」を「キラキラ本体」の中にドラッグ&ドロップで移動します。
- リピーターの設定:
- 「キラキラ本体」を選択し、「追加」>「リピーター」を追加し、展開します。
- 「コピー数」を10に変更。
- 「トランスフォーム」>「位置」のx座標を0に、「回転」を90に変更。
- 「キラキラ本体」>「シェイプ」>「コンテンツ」>「線」>「線端」を「丸型」に変更。
- 複数回のリピート:
- 再度「キラキラ本体」にリピーターを追加。
- リピーター1の「コピー数」を16に設定。
- 「トランスフォーム」>「位置」のx座標を195(キラキラエフェクトの幅に合わせて調整)に設定。
- リピーター1を複製し、「リピーター2」を作成。
- リピーター2の「トランスフォーム」>「位置」のx、y座標を97.5(リピーター1の値の半分)に変更。
- キラキラエフェクトのサイズが大きすぎる場合は、「キラキラ本体」>「トランスフォーム」>「スケール」で調整。
- 全てのレイヤーを選択し、Ctrl+Alt+Homeでアンカーポイントを中央に、Ctrl+Homeで中央に配置。
- ループ設定:
- 「キラキラ本体」>「パスのトリミング」>「開始点」のストップウォッチをAltキーを押しながらクリックし、エクスプレッションloopOut(“type”,”cycle”,0)を追加。
- 同じエクスプレッションを「終了点」にも追加。
2. リキッドパターン
流れるような滑らかな動きが特徴の背景アニメーションです。
- シェイプの作成:
- ペンツールで、塗り:あり、線:なしの流動的なシェイプを作成します。クリック&ドラッグで曲線を描き、滑らかな形状にします。
- 作成したシェイプを画面左上に配置します。
- グラデーションの追加:
- シェイプの塗りを「線形グラデーション」に変更します。
- カラーボックスをクリックして、片方のグラデーションの色を設定します (例:オレンジ)。
- 設定した色のコードをコピーし、もう片方のグラデーションにペーストします。
- ペーストした側のグラデーションの明度を下げます (HSBのB値を下げる)。
- グラデーションの領域を広げたい場合は、中央のハンドルをドラッグします。回転させて角度も調整できます。
- パスのウィグル:
- シェイプレイヤー > 「追加」>「パスのウィグル」を追加し、展開します。
- 「サイズ」を10~82、「ディテール」を0、「ポイント」を「滑らかに」に変更。「ウィグル」の値も調整可能です。
- 複製と調整:
- シェイプレイヤーを複製し、複製したシェイプのパスを少しずらします。
- 複製したシェイプのグラデーションの明度を下げ、元のシェイプの影のように見せます。
- 同様に、右下にもシェイプを配置して立体感を出します。
3. メンフィスパターン
幾何学模様を組み合わせた、ポップな背景アニメーションです。
- 長方形の作成とリピート:
- 長方形ツール(Qキー)で長方形を作成します。「ベジェパス」のチェックは外しておきます。
- 長方形 > 「長方形パス 1」>「サイズ」を 幅:242、高さ:3240 に変更します。
- 長方形を画面左上に配置します。
- 長方形にリピーターを追加し、「コピー数」を30に設定。「トランスフォーム」>「位置」のx座標を480に変更します。
- 2つ目の長方形の作成:
- 長方形を複製し、複製した長方形の「サイズ」の幅を241に変更します。
- 複製した長方形の「トランスフォーム」>「位置」のx座標を現在の値から240減算し、y座標をプラスに変更して少し下げます。
- グループ化と角の丸め:
- 2つの長方形とリピーターを選択し、右クリック >「シェイプをグループ化」を選択します。
- グループに「追加」>「パスの結合」を追加します。
- さらに「追加」>「角を丸くする」を追加し、「半径」を調整して角を丸めます。
- 必要に応じて、グループ内の長方形の位置を調整して、丸みの形状を整えます。
- 反転とトラックマット:
- グループを複製し、複製したグループを垂直方向に反転させます。
- 元のグループと反転させたグループを組み合わせて、位置を調整します。
- 反転させたグループをトラックマットとして使用し、元のグループに適用します。「トラックマット」>「シェイプレイヤー」を選択し、「マット反転」をクリックします。
- 必要に応じて、トラックマットとして使用したグループの高さを調整して、パターンの見た目を微調整します。
- 塗りの追加と連動:
- タイムラインパネルで右クリック >「新規」>「塗り」を追加します。
- 塗りを中央に配置します。
- シェイプレイヤーを塗りレイヤーにピックウィップでリンクさせます。
- 塗りの「回転」を45度に設定します。
まとめ
これらのテクニックを応用して、様々な背景アニメーションを作成し、動画をさらに魅力的に演出してみてください。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 AE を書きます。