Shure MoveMic 使ってみた!でもあなたには“合う人・合わない人”がハッキリ分かれる理由

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 MoveMic を書きます。

撮影はできるけど音がうまく録れないとお困りの人いませんか。

  • 不用意にスマホに触って「ガサっ」という雑音が入ってしまった
  • 大きな声を出したら「音割れ」してしまった
  • 相手との距離が離れると声が録れず周囲のノイズを拾ってしまう

携帯端末に搭載されるマイクの質は並レベルのものがほとんど。

さらに周囲の音を拾うので、音声をしっかり収録するには

マイクを近づけるなど最低限の知識が必要です。

そんなお悩みを一気に解決してくれるワイヤレスマイクをご紹介します。

Shure MoveMicで“得する人・損する人”がハッキリ分かれる理由!

🎧 MoveMicとは?まずはおさらい

テレビの街角リポートなどで、インタビューなどに使われる手持ちマイク。みんな見たことありませんか。

このマイクに代表されるように、Shureはもともと業務用マイクで一定の評価を持つメーカーです。その会社が動画配信時代を意識して投入した製品がMoveMicシリーズです。

MoveMic Oneは、モバイルコンテンツクリエイター、ビデオグラファー、ジャーナリスト向けのシングルチャンネルのクリップオン・ワイヤレスピンマイクです。

MoveMic Oneはマイクが一本だけ。スマホに受信用アプリをインストールして使うエントリーモデルです。このほかにマイク二本、受信機付きの三商品があります。

スマートフォンと直接ペアリングし、最長で24時間連続録音が可能。コンパクトなデザインで、簡単設定、優れたオーディオ品質を兼ね備えています。MoveMic Oneはモバイルクリエイター向けのパワフルで小型なワイヤレスピンマイクです。

  • 片チャンネルの クリップオン型Bluetoothマイク
  • スマホに直接ペアリングして録音(Motivアプリ使用)
  • 最大8時間/充電ケース込みで24時間のバッテリー力
  • IPX4防滴・超軽量(8g)で装着感バツグン

動画撮ってて「音イマイチ…」って時、この子をポンと付けるだけで音だけグッとクオリティ上がる、そんな期待感があるマイクです。

ミキシングやイコライザー機能はプロ用の機材に搭載されているもので、一般的なワイヤレスマイクでは珍しい仕様です。

この機能を使うことで収録段階での音質の改善が期待できます。

たとえば、背景のノイズが大きな場所での収録などでは人物の声が聞き取りにくくなります。ノイズリダクションを使うと下記の動画のように背景ノイズだけ大胆にカットすることができます。

✅ 得する人①:スマホ撮影メインのVlogger・ポッドキャスター

MoveMicはスマホとBluetoothでつながるから、撮ってすぐ保存→SNSに即投稿!って流れがスムーズ。

  • MotivアプリでEQやノイズリダクションが手軽に調整できる (Videomaker, AudioTechnology)
  • ポケットに忍ばせておけば、録音スイッチを押すだけで準備OK
  • ワイヤレスなので、カメラに付けたまま自由に動けるし、邪魔にならない

「今から出かけながらVlog撮影」みたいなスタイルの人には、この手軽さは革命的に感じるはず。

❌ 得しない人①:他アプリで録ってる・クリップだけ出したい人

でもね、Motivアプリ強制ってところがちょっと引っかかるポイント。

  • 他のアプリで撮影してる人 → MoveMicのBluetooth接続を認識しない
  • 録った後にファイルを移して…って手間 → 「アプリに頼らず録りたい派」には面倒

「CapCutで録って、すぐ5分で完成フォーマットにしたい」というニーズには正直 向いてないかも。
※ちなみに受信機セット使えばカメラにつなげるけど、スマホメリット激減です。

✅ 得する人②:軽くて目立たないワイヤレスが欲しい人

大きいマイクって気になるじゃないですか…でもMoveMicは違う。

  • 8g軽量+目立たないクリップ形状
  • 防滴仕様(IPX4)でアウトドアや雨の日も安心
  • 小さくても、Shureお得意のEQ・ノイズ除去付きDSPで音はしっかりプロ品質

「小さいけれど、ちゃんとヒビキは欲しい」って人にとって、理想の相棒感あります。

❌ 得しない人②:長距離撮影・複数人インタビューする人

Bluetooth接続は便利だけど、音飛びや遅延があるのは現実問題。

  • 混雑地や遮蔽物があると、一瞬の音途切れが発生 (AudioTechnology)
  • 通信距離は最大30m程度。それ以上は非安定 (Shure, B&H Photo Video)
  • 複数人インタビューには、MoveMic Two or Receiverセット必須。単体じゃ対応できない

使う場所と目的によっては、「Bluetoothくずっ」となる可能性もあり。

✅ 得する人③:一人でシンプルに収録したい人

一人Vlogやポッドキャストなどで、自分の声だけ録音するなら超快適。

  • 録音からモニターまで全部ワイヤレスで完結
  • MotivアプリのEQ・コンプレッサー・リミッターなど、音質調整がわかりやすいUIで操作可能 (AudioTechnology, Videomaker)
  • 充電ケース込みで24時間連続運用。電池切れの心配なし (Guitar Center)

初めましての撮影現場でも、「録り逃しゼロ」な安心感が嬉しいです。

🎯 メリット・デメリットまとめ表

得する人タイプメリットデメリット
スマホ撮影Vlogger街歩きでも声はクリアMotivアプリ縛りあり
小型ワイヤレス重視目立たない・防滴・高音質Bluetooth接続トラブル
一人収録専門全てワイヤレス完結複数人収録には不向き

ユーザーの声

  • MoveMic、他社製のマイクより小さくていいですが、ノイズ低減なくても奇麗に録れてるなと思いましたが、ノイズ低減すごすぎる
  • タッチノイズの少なさは衝撃的でした。
  • ワイヤレスマイクを所有していますが、ノイズキャンセル機能があるものはありません。
  • ノイズキャンセリング凄い!
  • マイクがかなり小さいため付けているように見えないのも大きな利点です。
  • Shureのマイクは音質がピカイチにいいです。音質がいいとその後の編集も楽になりますし、音が良くなれば映像も変わって見えるようになります。
  • マイク単体録音が出来ず、32bit float非対応なのは弱点かなと思います。
  • 受信機込みのフルセットの価格は¥77,000。いい値段だ。

iPhoneを使ったインタビュー収録や、自撮りなど音源が一つの場合はマイク単体の製品で十分です。

 2つのチャンネルでのオーディオを録音する必要がある場合は、マイクがペアになった MoveMic Twoをチェックしてください。

デジカメや業務用ビデオカメラでの収録をメインにする場合は、受信機が必要になります。

マイク二本、受信機付きのモデルは七万円を超えます。初めての人は私のようにマイクのみのモデルを試してみて、追加補充という方法がベストな選択かもしれません。

✅ 結論:MoveMicは「用途ありき」で選ぶべし!

Shure MoveMicは、軽量・高音質・長時間録音の三拍子揃った便利武器。でも、誰にでも合う万能ツールじゃない。

あなたが:

  • 📱 スマホでサクっと質良い音で録りたい
  • 🎤 ワイヤレスで簡単録音したい
  • 🎛 EQやノイズ処理に少しこだわりたい

なら、「買って後悔ナシ」なマイクになりそうです。

でも:

  • 🎥 他のアプリで録る派
  • 👥 インタビューや会話収録多め
  • 🌳 長距離・雑多な撮影環境が多い

なら、一旦見送りで、別の受信機付属型マイク検討したほうが安心かも。

🗣️ 最後にひと言

マイクって、声の“質”がそのまま伝わる、ものすごく重要なシグナルですよね。

Shure MoveMicは、小さいのにその質がスゴイ。技術と気配りを感じるガジェットです。

でも、器具は使い手と環境次第
だからこそ、「あなたに合ってるか?」をちゃんと考えて選んでほしい。

参考動画

仕様

  • 周波数特性: 50~20kHZ +/-1dB
  • ダイナミックレンジ(Aウェイト): 100dB
  • 等価入力ノイズ(Aウェイト、スマートフォンに直接接続): 26 dBSPL
  • 最大音圧レベル(SPL): 130dBSPL
  • MV-LAVと併用時の感度(マイクゲイン= 0dB): -37dBFS @94dBSPL (1 Pascal RMS)
  • ビット深度: 24 Bit
  • サンプリングレート: 48ksps
  • ゲイン調整範囲: 0 ~ 60 dB
  • スマートフォンへの直接接続の遅延: 1フレーム以内にA/V同期
  • 電波到達距離: 見通し最大30m * スマートフォンへの直接接続は、MOTIV VideoアプリおよびMOTIV Audioアプリの使用時のみ推奨。
  • モバイルでのサードパーティのアプリに追加で対応するには、MoveMic 専用受信機を使用することをおすすめします。
  • 付属品: 充電ケース1、USB-C – USB-C充電ケーブル x1