SONYがこの秋発売したVLOG用カメラZV-E10。
ゲージュツ的なカッコイイ映像にはあまり関心がない。とにかく楽に動画が録りたい人・・・っていますよね。
そんな人向けのカメラといってもいいかもしれません。
ZV-E10 の簡単設定方法
先日紹介した「カメラとレンズのしくみがわかる光学入門」という本で学びなおしてわかったのはカメラの世界は沼です。
カメラマニアの人が多いのでわずかなスペックの違いでも大騒ぎ。
商売にしている人以外は画質の違いなど誤差の範囲だからです。
基本設定は次の通りで支障なしです。
記録モード
Pモードとは、シャッター速度と絞りの組み合わせはカメラにおまかせですが、撮影条件によって変更した露出補正や「画像仕上げ」などの設定が保持されるモードです。
絞りとシャッタースピードはカメラ任せですが、露出補正はオートと自分で補正が選択できます。
一度記録した設定をカメラが覚えてくれます。
夜景や人物、スポーツ撮影など、従来のカメラには様々な「定食」モードが用意されていて、絞りやシャッタースピード、ISO(感度)を調整してくれましたが、Pモードは全部ひとからげにしてくれました。
ちなみにZV-E10には5つの動画モードがあります。
おまかせ、Pモード、Aモードとは絞り優先。Sモードとはシャッタースピード優先。Mがマニュアルです。
記録方式
写真でいう画素数です。ZV-E10は4KとフルHDの二つが選べます。
XAVC Sはソニーが独自に付けた記録方式・名称です。
YouTubeで動画を投稿するのが目的ならば解像度1920×1080のフルHDで十分です。データ量も大きくないので長時間撮影ができますし、編集時ももたつくことがありません。
記録設定
フィルムに例えると一秒間に撮影できるコマ数です。この場合、一秒間に30枚の絵を撮ることになります。30PのPはプログレッシブという文字の略です。記録方式のPとは関係ありません。
テレビの記録方式はインターレースという専用の形式ですが、それとは違う形式で、テレビ撮影ではないということだけ頭に入れておけばいいです。
60Pとはスポーツ撮影など動きのある場面や、スローモーション加工する際などに使われます。日常的なシーンの撮影ではデータ量が使う意味がないうえ、データが多くなります。
50MのMとはメガビットです。例えば50Mbpsは50メガビーピーエスで、1秒間あたりで転送できるデータをいいます。数値が大きいほど画質が良くなります。
ホワイトバランス
人間の目では室内と戸外の色の差はわかりませんが、カメラは光を正直に記録します。その違いを補正するのは白色です。撮影場所ごとに違う光の差を調整するのが「ホワイトバランス」です。
ISO感度
数字が高くなるほど感度が良くなりますが、ノイズが出やすくなります。ZV-E10は3200当たりが上限です。
まとめ
気を付けなければいけないのは、動画撮影時に修復不可能なミスをしないこと。
シャッターチャンスを逃したり、撮影した記録媒体を紛失なんてのは完全にアウト。
操作法も例えば①ピントが不正確②露出オーバーもしくは露出アンダー③音声割れなどはNGです。
色の補正や音声ノイズの軽減などは編集過程でできますが、ピントや白トビ、黒つぶれ、音割れは補正不可能だからです。
初心者のうちは基本をしっかり守って撮影するのがベスト。モードにこだわるのはそのあとにしましょう。