【Pr】 クリップを 二画面 に分割する方法Premiere Pro

二画面
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 二画面 を書きます。

Premiere Proで編集中、画面を分割したいけどやり方がわからなくて困ったことありませんか。

トランジションに頼るのもいいけれど、簡単な分割なら自力で解決した方が早く済みます。

しくみは簡単なのでサクッと身につけましょう。

二画面 に分割する方法

画面分割は合成の基本ともいえる技術です。

使用前使用後の比較映像を作ったり、テレビのように画面隅に小窓を作って人物を表示したりできます。

シーンとシーンの繋ぎ目に使うトランジションを自分流につくることもできますし、複数の画面をアニメーションさせて賑やかな演出もできるようになります。

画面分割のメリット

  • 画面に映ったものが比較しやすくなる
  • 同時進行中の複数場面を表現できる
  • 画面をおしゃれに飾れる
  • トラックマットの代わりになる

などメリットがあります。

仕組みがわかると「クロップ」や「リニアワイプ」エフェクトの使い方も理解できるようになります。

二画面 に分割する方法

分割画面の作り方はシンプルです。

基本は簡単ですが、積み重ねると複雑な画面も作れるようになります。

映像を左右2分割で表示する方法

二つの動画の一方を画面の右半分だけ、もう一方を左半分だけ一つの画面に合成する方法です。

タイムラインに素材を並べます。

2分割したい場合は2つの素材を重ねて配置します。

エフェクトから[ビデオエフェクト][トランスフォーム][クロップ]を2つの素材それぞれにドラッグ&ドロップして適用します。

まず「V2」を選択して[クロップ]の数値を調節します。

試しに「左」を50%にすると、V2のクリップの左端が画面中央まで移動します。

続いて「V1」を選択して[クロップ]の数値を調節します。

こちらは「右」を50%にします。

するとV1のクリップの右端が画面中央に移動します。

これで2つの素材をバランスよく2分割で表示ができました。

映像を上下2分割で表示する方法

二つの動画の一方を画面の上半分だけ、もう一方を下半分だけ一つの画面に合成する方法です。

最初の説明でおわかりのように、エフェクトコントロールの上下左右の数値をコントロールすることで任意の比率に分割できます。

上下に分割したい場合は「V1」と「V2」の上下の値を任意の数値に変えます。

画面の左右をカットして並べる方法

上記の方法ではクリップの中央が見切れてしまいました。

商品を比較したりするには画面の中央を中心に並べたいですよね。

こんどは「V1」と「V2」の画面を中心に二画面にします。

まず、エフェクトコントロールの上下左右の数値を変更します。

「V1」の右と左の数値を変更し、両端をカットします。

同様に「V2」の両端も同じ比率でカットします。

次に「V1」を選択し[モーション]を左クリックしながら左右にドラッグすると画面が移動します

同様に「V2」を移動します。

これで画面中央を中心に二画面を均等に左右に分割できました。

作業中画面が重なり見にくい場合は、トラックの先頭にある目玉のアイコンをクリックします。

するとプレビュー画面から邪魔な画面を一時的に消すことができます。

斜めに分割する方法

斜め分割はクロップではなく別のエフェクトを使います

エフェクトから[ビデオエフェクト][トランジション][リニアワイプ]を選択し、タイムライン上にあるそれぞれのクリップに適用します。

エフェクトコントロールから[変換終了]の値を動かすと画面の一部が削られて表示されます。

続いて[ワイプ]の角度を変えます。

すると境目を回転させることができます。

モニターを見ながら画面を斜めに分割します。

同様の作業をV2でも行います。

これで斜めに分割することができました。

境界線を追加する三通りの方法

境界線をつくる方法は三通りあります

  • 長方形ツールで作ったシェイプを使う
  • レガシータイトルのラインツールを
  • 使うカラーマットを最背景に置く

一番よく使うのが長方形ツールです。

境界線は[ワイプ]では作れません。その代わりとなるのが[長方形ツール]です。

プレビューモニター上で長方形を作画します。

エフェクトコントロールから、長方形の幅を縮小すると線状に変えることができるので、クリップの境界線に合わせた形に調整します。

色は[アピアランス][境界線]もしくは[エッセンシャルグラフィックス]から任意の色に変えることができます。

※境界線は「レガシータイトル」のラインツールを使って描く方法もあります。しかし、レガシータイトルはまもなく運用が中止されるのでこれから学ぶ方は避けた方が無難です。

カラーマットは、クリップとクリップにわざと隙間を作って背景を見せる方法です。

何もしないままだと背景は黒のままですが、[ファイル][新規][カラーマット]を使ってつくったクリップを背景にすることができます。

カラーマットは任意の色に着色できるので、隙間に色をつけることができます。

同様の手順で素材を増やして、4分割や16分割など増やすこともできます。

チュートリアル

モバイルモニター

まとめ

ご覧のように分割画面をつくる方法はいろいろあります。

これ以外の方法として、エフェクトコントロールパネルの[モーション]から[位置]や[スケール]の値を調整するという方法もあります。

クロップをかけずにクリップの配置を調整したい時に役に立ちます。

Premiere Proを極めるには簡単なことから学び始めるのが大切。

積み重ねていくうちに自然と難しいことも身につくようになります。

作業に応じてやりやすい方法を試してみてはいかがでしょうか。