このサイズでDJもできる フィールドミキサー TX-6 レビュー

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 フィールドミキサー を書きます。

ライブ収録に欠かせない音声収録。

音のバランスを取るために使うミキサー選びを頼まれました。

予算的に手頃なものを探していたところ、落合陽一 さんが「予言された世界」でベタ褒めしていたミキサーを発見しました。

フィールドミキサー TX-6

スウェーデンの TEENAGE ENGINEERING がリリースした小型サイズのミキサーTX-6

TEENAGE ENGINEERING TX-6

概要

TEENAGE ENGINEERING「TX-6」は、オーディオインターフェース内蔵でバッテリー駆動する、6チャンネルステレオミキサーです。

ちなみにTEENAGE ENGINEERING(ティーンエイジ・エンジニアリング)はスウェーデンの会社です。

外出先での音楽制作などが目的で作られたもので、Macbookに繋いだりして、楽器やマイクなどの入力デバイスの出力をマルチ録音することができます。

一般的に言って、このような音響機材はもはや装置と言ってもいいほど巨大です。

たとえば、紅白歌合戦などの公開番組では、客席を二列ほどつぶして置かないと仕事になりません。

なので、素人に手が出せるようなしろものではありません。

それが、手のひらに入るほど小型になったのだから驚きです。

これなら一人で持ち運びもできます。

小型軽量だから機能もそれなりかというと、そうではありません。

驚くほどの内容が詰め込まれています。

本体背面に6つのジャックがあり、TRSミニケーブルを接続すると6チャンネルのステレオ、Yケーブルを接続すると最大12チャンネルのモノラル入力が可能です。出力は本体手前にあり、Aux Out、Cue Out、Main Out へ、ヘッドフォンやスピーカーを繋いでミックスしたサウンドをモニターすることができます。

24bit/48kHz オーディオインターフェースとして使用する場合はUSB CポートからコンピューターやiOSデバイスなどへ接続します。TX-6側の設定により「2 In 2 Out」「2 In 12 Out」「12 In 2 Out」の3モードから切り替えることができます。このサイズで 12 In または 12 Out って、とんでもないチャンネル数ですね。パッケージには「Made for iPhone」のロゴがあり、Apple お墨付きのクオリティであることが分かります。

Teenage Engineering から、手のひらサイズの多機能ミキサー/オーディオインターフェース「TX-6」が発売! | Five G music technology

気になる価格は税込¥169,000

MacBookAirが一台購入できるほどのお値段です。

いや高すぎるでしょと、知り合いの音響効果さんに聞くと「これでも相当安い」という答えが返ってきました。

物事の判断はプロに聞くのが正解ですね。

メリット

メリットをまとめました。

  • 重量160g。6chミキサーとしては私の知る限り最小・最軽量。
  • 手のひらに収まるほどコンパクトな筐体は奥行き10cm弱。胸ポケットにも入るレベル。
  • バッテリーを内蔵しフル充電時に8時間駆動が可能。
  • カスタムメイドのエンコーダーとフェーダーを搭載。
  • 電子楽器、マイク入力、ギター、プリアンプやマルチエフェクターを介したギターなどの楽器も入力可能。
  • メイン・アウトはステレオ・フォーン接続だが、ステレオ・ミニ端子への変換プラグが標準装備。

TX-6 mixer と全200件のオーディオミキサーについて評価を簡単比較。 | Craft-Weekend.com

他社の機材と比較するとわかるように、

①USB接続ができること、②アナログであること、③ヘッドフォンが使えることなどもメリットになっていることがよくわかります。

デメリット

解説書はこの通り外国語版です。

残念な機能として、レコード機能(録音できない)やファンタム電源ではないことをあげる意見もあります。(ポータブル仕様にそこまで求める必要はあるのかとも思います)

とはいえ、もともとガタイの大きなミキサーを小さくするには何らかの犠牲を払わなければなりません。

トレードオフになりますが、デメリットは小さくて使いにくいことです。

この動画で見るように、ボリュームボタンや調整用のスライダーはサイズが小さく、時計職人並みの集中力が必要とされます。

なので、私のようなシニアにはライブ収録のような長時間の運用は体力的に持ちません。

ミュージック系の人にはたまらない神ツールになっていることがよくわかります。

まとめ

動画制作は機材勝負みたいなところもあります。

どこでも使えるコンパクトなミキサーが一台あれば、トークライブの中継や手軽な音楽収録だけでなく、急な対談収録など多様な要望にも応えられます。

予算に余裕がある人は導入を検討してみてはいかがでしょうか。