ドキュメンタリー系の動画を作る際、避けて通れないのが画面処理。
とりわけモザイクは個人情報がとやかく言われる昨今、必修の技術です。
Premiere Proで編集するにはどうしたらいいのでしょうか。そんなお悩みを解決します。
Premiere Proでお悩み解決
映り込んだ人の顔や広告など、映したくないのに勝手に映り込んできて、後々問題になりそうな映像には頭を痛めます。ヤバイ部分はモザイク処理で一発で解決しましょう。
よくあるモザイク処理は三つのケースに分かれます。
- 画面全体にモザイクをかける
- 画面の一部にモザイクをかける
- モザイクを追従させる
Premiere Proでは、[エフェクトコントロール]の画面で解決できます。
画面全体にモザイクをかける
まず、タイムライン上で、モザイクをかけたいカットを表示します。
[エフェクト][ビデオエフェクト][スタライズ][モザイク]を選択してタイムラインのカットにドラッグ&ドロップします。プレビューモニターのカット全体にモザイクがかかります。エフェクトコントロールにはモザイクが追加され、さまざまな調整ができるようになります。
モザイクの粗さを変更するには、[エフェクトコントロール][fxモザイク][水平ブロック][垂直ブロック]の値を変化させることでできます。
モザイクの粗さには決まりがありません。かなり細かくしてもモザイクをかけておけば制作側の不作為の作為には当たらなくなるので、問題のありそうな部分は面倒がらずに処理しましょう。
画面の一部にモザイクをかける
画面の一部分にモザイクをかけるには、上記のように全面にモザイクをかけた所から始まります。
使うのは【fxモザイク】の下にある(楕円形、長方形、ペンマスク)です。このツールは状況に応じて使い分けます。
いずれかのツールを選択して、プレビューモニターの上に持って行き、モザイクをかけたい箇所を囲います。すると囲った部分だけモザイクがかかります。
複雑な部分はペンツールで点を打つように囲っていくとできあがりです。
モザイクを追従させる
動いている対象にあわせて、部分だけモザイクを動かすにはモザイク追従の機能を使います。
Premiereが動画をトレースして、範囲指定した場所だけを移動する機能を使ってモザイクを動かすものです。クリックするだけでざっくりと対象を追ってくれるので便利です。
[エフェクトコントロール][fxモザイク]を指定し、終了したら[▶]を押して動画を再生します。すると解析作業がスタートします。処理はかなり重いので動画尺や環境によっては時間がかかることがあります。自動トレースで追い切れない場合は一フレームずつ移動させながら場所を手動で指定して範囲を確定します。一フレーム移動は再生ボタンの横にあるボタンをクリックします。
エフェクトコントロール内のタイムラインを表示し、範囲を手のひらマークで移動しながらキーフレームを打っていきます。
キーフレームは手のひらマークで範囲を移動すると自動で打たれます
キーフレームを打つことで対象の動きに細かく対応することができます。また、範囲を拡大縮小、変形することもできるので映像の変化に合わせて柔軟にモザイク処理ができます。
一つのカットに同時に複数のモザイクを表示させたい場合
同一カットにある複数の部分にモザイクをかけるには、設定したい数だけ[スタイライズ]から[モザイク]をカット上に設定し、部分ごとに範囲指定します。
Premiere Proでモザイクをかける手順は終了です。
まとめ
エフェクトの操作方法は、DaVinch Resolveに比べPremiere Proの法が直感的に分かりやすいと思います。
こうした作業の多い動画や業として続ける編集者を目指すならば、有料のPremiereがお勧めかもしれません。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 複数モザイク を書きます。