DaVinci Resolveは多機能な編集ソフトです。
いろいろな要望に対応できるように作られています。
多機能ということは、操作が細かいこと。なので使いこなすにはある程度の習熟が必要になります。
シリアルノードとパラレルノード の使い分け方
Adobeで動画編集に慣れた人が面食らうのがDaVinci Resolve独特の仕組みや用語です。
Windows ではフォルダといえばファイルを格納する袋や引き出しのようなものと直感でわかりますが、DaVinci ResolveではBINと呼びます。
初心者のうちはこれだけ覚えるのも精一杯ですね。
中でも覚えておきたいのがシリアルノード &パラレルノードの違いです。
でも、使いこなすうちに、DaVinci Resolveの特徴ともいえる色味の調整や加工を自在にすることができるようになります。
シリアルノード &パラレルノード
DaVinci Resolveでは、色補正やグレーディングを担うのがのカラーページです。
グレーディングとは色を盛る作業。
しかし、オリジナルの映像に手をつけるわけにはいきません。
初心者がDaVinci Resolveで編集していると、いずれColorページを触ることが出てきます。
Colorは、映像の色味を調整するツールです。
撮影した映像素材の色味を自然な色に戻したり、特殊設定の色味に変えることができます。
その時使うのがノードという道具です。
例えるなら、アニメーションのセルのようなもの。
オリジナルの映像をもとに、その映像の複製をつくることでその複製を編集するという仕組みです。
用途に応じてノードは使われますが、よく使うのがシリアルノードとパラレルノードという二つのノードです。
ノードの追加は、ノードメニューもしくはキーボードショートカットが便利です。Alt+Sキーでシリアルノード。Alt+Pキーでパラレルノードが追加できます。
これ超基本なので覚えておきましょう。
シリアルノードは「ノード」が横に並び、左から右の順で効果がかかります。パラレルノードは縦に並んだノードをつなぐことで効果をかけます。
ノードとは何か
シリアルノードは、順を追って色調整を加えるときなどに使います。
ノードを直列に重ねていくのが特徴で、例えていうと工場のベルトコンベアです。
ベルトコンベアの脇にはそれぞれの工程を専門に行う人や装置が置かれ、決められた手順で作業を行います。
道路を走る車の動画があるとします。その車だけにモザイクをかけたい場合、動画の中から①車を認識させ、②追尾し、③モザイクをかけるという工程になります。
この順番を変えてしまうと作業は進まなくなります。
シリアルノードの使い方
ノードとノードはマウスでクリックして出てきた線を別のノードに繋ぐことで有効になります。
基本的なノードはインプットとアウトプットのノードです。
この間に様々なノードを加えて行くことで効果をかけることができます。
ノードを無効にするためには、ノードの下にある数字の部分をクリックします。
パラレルノード
シリアルノードがベルトコンベアの工程ならば、パラレルノードはそれぞれの工程で働く人や装置の仕組みにあたります。
線を引いたり、色を付けたり、一部分だけ切り抜いてマスクをつけるという工程を作り出すためには部品を作る必要があります。
その部品作りを行うイメージです。
理解するために、パラレルノードのトリックを紹介しましょう。
[DaVinci Resolve短期集中講座]Vol.04 ノード、トラッキング、ダイナミクス – PRONEWS
現在何も調整を加えていない素の状態の3つのパラレルノードがあります。
1番目のノードのSaturationパラメータを0まで絞りきってみます。
次に2番目でSaturationを100まで目一杯上げます。
そして3番目で20まで下げます。これにより多少色の濃さが薄くなった結果が得られます。
このようにパラレルノードの調整では、並列に配置されたノードのパラメータをすべて経過してから、次のノードへ渡されます。
パラレルという言葉は「並列の」という意味です。手分けをして一瞬のうちに作業を終わらせることだと、とりあえず理解しましょう。
FUSION ページでも使われるノード
ノードが使われているのはカラーページだけではありません。映像の合成やアニメーションを担当する「Fusion(フュージョン)」ページでも使われています。マインドマップのようなツリー構造が広がっていますが、この構造をノードといいます。Photoshopやillustratorを触ったことがある人ならわかると思いますが、これは一種のレイヤーです。
直線や円を描いてアニメーション効果をつける場合などにも使える機能であることは意外に知られていません。
線や円が自由に書きこなせるようになると、様々なアニメーション効果を付けることができるので、ノードの仕組みを身につけることは重要です。
まとめ
Photoshop でレイヤーを使いこなすことがポイントのように、DaVinci Resolveでは、このノードを使いこなすことが頭に浮かんだ発送を具現化させたり、作業効率化をしたりするうえでカギを握ります。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 シリアルノードとパラレルノード を書きます。