少し込み入った編集を行うと、タイムラインに配置した映像データと音声データを切り離したい場面が出てきます。
特に初心者の方は、映像と音声がリンクされていて困った経験があるかもしれません。しかし、DaVinci Resolveで映像と音声を切り離すのはとても簡単です。
本記事では、その方法を詳しく解説し、切り離すことで可能になる効果的な演出案も紹介します。
映像と音声を切り離す方法
1.1. 鎖マークを使った切り離し
映像と音声を切り離すには、タイムラインの上にある鎖マークのアイコンを使用します。
1. 鎖マークのクリック:
• 鎖マークのアイコンを Ctrlキーを押しながらクリックします。この操作により、クリックしなかったトラックの選択が外れます。
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2. リンクの解除を確認:
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• 外れたトラックはオレンジの枠が消灯し、映像と音声のリンクが解除されます。これにより、映像と音声が独立して移動できるようになります。
3. 移動の注意点:

• 移動できるのは、クリックした方のトラックのみで、移動は一回限りです。
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また、鎖マークの左横にある赤枠の数字は、お互いの時間のずれを示しています。この数字が表示されていると、目測で合わせた場合でも音声のズレを防げます。
1.2. ショートカットキーを利用する
Ctrl+Alt+Lのショートカットキーでも、映像と音声を独立させることができます。これを覚えておくと、作業がさらに効率的になります。
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1.3. リンク状態の確認
映像と音声のリンク状態は、タイムラインのカットで確認できます。
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ファイル名の左に鎖のマークが表示されている場合、映像と音声がリンクされています。この鎖マークをクリックすると、リンクが解除されます。
ウラ技
鎖マークが外れた映像や音声をメディアプールにドラッグすると、リンクが外れた状態でデータが抽出されます。これを活用することで、不要なリンクを再度解除する手間を省けます。
切り離すことで可能になる効果的な演出案
映像と音声を切り離すことで、編集の幅が広がり、さまざまな演出が可能になります。以下に具体的な例をいくつか挙げます。
2.1. 効果音の追加
映像と音声を切り離すことで、映像に特定の効果音を追加することが容易になります。たとえば、人物がドアを開けるシーンで、開く音を別の効果音トラックに挿入することができます。この手法を用いることで、映像に迫力を加え、視聴者の注意を引くことができます。
2.2. 音声の編集
切り離した音声を独立して編集することで、セリフのタイミングを調整したり、特定のフレーズだけを強調することができます。例えば、感情的なシーンで、登場人物のセリフを後ろにずらして感情を盛り上げる演出が可能です。
2.3. 音楽の追加
映像の雰囲気を変えるために、異なる音楽を後から追加することができます。映像と音声を切り離した後、背景音楽を自由に調整することで、映像のトーンを大きく変えることができます。例えば、緊迫したシーンにスリリングな音楽を重ねることで、視聴者の緊張感を高められます。
まとめ
DaVinci Resolveで映像と音声を切り離すのは非常にシンプルで、編集における自由度を大きく広げる方法です。効果的な演出を実現するためには、この機能を積極的に活用して、独自のスタイルを追求しましょう。初心者でも簡単に実践できるので、ぜひ試してみてください!
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こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolveを書きます。