動く物体に合わせて文字を移動する時、文字を枠で囲った吹き出しは注目させたい対象を際立たせるために効果的なエフェクトの一つです。
編集ソフトを使えば簡単に作ることができます。
今回は歩く人に合わせて移動する吹き出し文字をDaVinci ResolveのFUSIONを使ってチャレンジしました。
追尾する吹き出し
広い空間を移動する人物。その動きに合わせて吹き出しが移動します。人物に合わせて動く赤い背景の吹き出しを作ります。
追尾させるのは同じくFUSIONで行います。方法は別ページにまとめていますので合わせてご覧ください。
吹き出しづくり
吹き出しはFUSIONのトラッキングノードに作ります。吹き出しを作るために、四角形と三角形、そして文字、文字のバックに使う台紙の4つのノードを追加します。
三角形を除いたノードは、画面中央の一覧から選べますが、三角形だけは一覧にないので、[Mask]の中にある[Effects]から呼び出します。
ノードを上記のように並べて関連付けます。
まず、テキストのノードをクリックし、インスペクタから文字を入力します。
四角形(Rectangle)を選択し、インスペクタから縦横の値を調整して、文字の背景を作ります。
三角形(Triangle)は頂点をマウスで移動して適当な形にします。
四角形と三角形の重ね順はどちらが上でも構いません。
四角形と三角形の面に色を付けます。この時必要なのが背景(Background)です。ノードをクリックするとインスペクタが出現するので適当な色を選びます。
文字(Text)と背景(Background)を合成(Merge)ノードでつなぎます。Mergeをドラッグして、プレビューモニターにドロップすると赤い背景の吹き出しが現れるので、バランスを確認します。
吹き出しのサイズや位置を変えるため、移動(Transform)ノードをプレビューモニターにドロップし、インスペクタからサイズや位置を調節します。
移動(Transform)ノードをはじめに作った追尾(Tracker)に繋いで、ドラッグして、プレビューモニターにドロップすると動画と吹き出しが合成されます。
まとめ
FUSIONページで頻繁に使うノードは文字(Text)、背景(Background)、合成(Merge)、図形(四角、丸)です。※図形をデザインする時、線も使いますが、線は四角を使って作ります。
細かな操作はインスペクタでそれぞれ調節します。インスペクタにはMogifireという初期画面では封印されたパネルもあり、それぞれを使い分けることで多彩なエフェクトをつくることができます。
まずは文字や図形、背景を触りながら知識を深めましょう。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 吹き出し を書きます。