DaVinci Resolve初心者が混乱しやすいのが「画面の拡大」という操作です。
「画面を大きくしたい」と言っても、プレビュー画面なのか、編集タイムラインなのか、はたまた動画そのものを拡大したいのかによってやるべき操作が全く変わります。
ここでは目的別に5パターンの「拡大」をわかりやすく解説します。
🎬 DaVinci Resolveの画面を拡大する方法【目的別に徹底解説】
① 試写で使う「プレビューモニター画面」を拡大する方法
完成した映像を大きな画面でプレビューしたいときにおすすめです。プレビューを全画面で表示させるショートカットキーは2つあります。
方法:
- ショートカットキー1つ目「P」
- ショートカットキー2つ目 Ctrl(Cmd) + Fで全画面表示(フルスクリーン) もう一度 Ctrl(Cmd) + F で元に戻す。この操作は「Editページ」「Cutページ」「Deliverページ」で有効です。
② 編集中の「モニター画面(ビューアー)」を拡大する方法
ビューアーを大きく表示して編集精度を上げたいときに。
方法:
• 画面の境界線をドラッグして調整 [ツールバー]の[表示][ズーム][マウスで拡大]にチエックを入れます。ビューアーを元の表示に戻す時は[表示][ズーム][ウィンドウに合わせる]を選択します。


• 上部メニュー「Workspace」→「Viewer Mode」→「Full Screen Viewer」で最大化
さらに、セカンドモニターがある場合はデュアルビュー表示も可能です。
③ 編集中のクリップを「ダイナミックズーム」で拡大する方法
映像内の一部を徐々にズームインさせる演出です。
操作手順:
1. タイムラインで対象クリップを選択
2. インスペクターで「ダイナミックズーム」をON
3. ズーム範囲(開始・終了)を画面上で調整
拡大演出を付けたい時に最適な方法です。
④ 画面サイズ(アスペクト比)を変更する方法
「画面の縦横比を変えたい」「SNS向けに1:1の映像を作りたい」というとき。
操作手順:
1. 上部メニュー「ファイル」→「プロジェクト設定」
2. 「マスター設定」内の「タイムライン解像度」を変更
例:1920×1080 → 1080×1080(正方形)
出力する動画の見た目サイズを変更できます。
⑤ タイムライン表示を拡大する方法
複数のクリップを並べて編集する際、タイムラインが細かすぎると作業しづらいですよね。
方法:
• Alt + マウスホイール(上下)でズームイン/アウト
• + / -キーでも横ズームが可能
音声波形の表示を拡大するには、トラックの高さを右クリックから「高さ:大」に変更すると便利です。
❓ よくある初心者向けFAQ
Q1. プレビュー画面が小さくて作業しづらいです
→ ビューアー枠の下端や右端をドラッグすれば拡大できます。また、セカンドモニターを活用してビューアーだけ表示する設定も可能です。
Q2. 動画の一部だけを拡大表示したい
→ 「ダイナミックズーム」またはインスペクターの「ズーム(Zoom)」設定を使いましょう。
Q3. 拡大したら画質が悪くなった
→ 拡大率が大きすぎると解像度不足が起きます。拡大するなら4K素材を使うのがベターです。
Q4. SNS用の縦長(9:16)動画にしたい
→ アスペクト比設定を1080×1920に変更すればOKです。
🎯 まとめ
「画面を拡大」と一口に言っても、見たい画面・編集したい内容・演出したい効果によって方法は変わります。
本記事を参考に、目的別に最適な拡大操作を選んで、DaVinci Resolveをもっと快適に使いこなしてください。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。
この記事では、 DaVinci Resolve の画面を拡大する方法を書きます。