ブラウザ上で動画編集ができる注目サービス「FlexClip」とは

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

 PearlMountain LimitedのJenneさんから自社が開発した動画編集ソフト
「FlexClip」のレビュー依頼を頼まれました。調べてみるとネット上で話題になっています。FlexClipとはいったいどういうソフトなのでしょうか。ご紹介します。

PearlMountain社とは

まず確認したのは「FlexClip」というソフトです。最近かなりのユーザーが注目していることがわかりました。

FlexClip Video Maker」ブラウザで簡単動画編集ができるソフトがスゴかった | Studio-D.E-
https://studio-de.com/2020/09/flexclip-videomaker/

一般に編集ソフトとはパソコンやスマホなどにダウンロードして使うのが一般的ですが、「FlexClip」はブラウザ上で動くので、イメージとしてはソフトと言うよりオンライン上のサービスです。編集ソフトはクラウド上にあるためユーザーは用意した動画や画像をブラウザにアップロードするだけで編集ができます。

次に確認したのがPearlMountainという会社の名前。日本ではあまり耳にしませんね。検索すると中国・成都(CHENGDU)に本拠地を持つスタートアップ企業であることがわかりました。

PearlMountain FlexClip Video Editor

なぜこのようなソフトが開発されたのでしょうか。

中国では日本のようなYouTubeに動画を投稿するのではなく、短い動画を公開するショートムービーが圧倒的に伸びていて、動画戦国時代を迎えています。

調査会社の「QuestMobile」によると、2019年6月の時点で、ユーザー1人あたりのショート動画月間視聴時間は22.3時間で、前年同期比で8.6%伸びている。というのですから、急成長していることがわかります。

ソフトが公開されたのは2019年1月。今から2年前です。TikTokブームなどを背景に、ネット関連のテック企業は動画関連のサービスに力を入れはじめた頃です。

林霄(Lin Xiao), CEO (イタリア旅行中の写真をこの記事のために提供していただきました)

ショート動画の動きに注目した企業の一つがPearlMountain社です。創業者の林霄(Lin Xiao), CEOはいち早くブラウザで使用できるプラットフォームに目を付け開発を開始しました。

林霄さんは、まずは有料サービスを海外で流行らせ、その実績をもとに中国国内市場での展開を考えたのです。

PearlMountainの社員は約50名。オンラインでの動画編集が可能なサービスに力を入れたところ、頭一つ抜け出すことができました。

現時点での月間アクティブユーザー数は33万で、2019年と比べ4倍に増えた。プラットフォームを利用して制作された動画の総数は43万に達し、2020は2019年の5倍になると予想される。2020年のプラットフォームの総アクセス数はすでに230万回となっている。

今回、日本語版の「FlexClip」の周知広報活動に力を入れる背景には、中国国内で急成長するショートムービー市場をめぐる先陣争いがあったのです。

FlexClipの特徴

話を戻します。「FlexClip」は公式サイトから利用が可能です。サイトのトップページには様々な動画のテンプレートが並んでいます。ユーザーはこの中から自分が作りたい動画のイメージを探し出し、カスタマイズするしくみです。

同社のJenneさんによるとFlexClipのメリットは「FlexClip」の特徴は次の通り。

  1. オンラインベースのプラットフォーム
  2. 使いやすいダイナミックテキスト、オーバーレイ、ウィジェット、ロゴなどに関する豊富なアニメーション要素。
  3. 数百万のロイヤリティフリーメディアリソース。
  4. ビデオと音楽のトリミング、画像の調整、アスペクト比の変更、またはエフェクト、ナレーション、透かしの追加のための包括的で強力なビデオ編集ツール。
  5. 5内蔵スクリーン/ウェブカメラレコーダー。

など盛りだくさん。これがインストール不要で使えるわけですから、注目されないわけがないというところでしょう。

主なターゲットはスマホなどの携帯デバイスを使いながら、短い動画に親しんでいる層のようです。つまり10代から20代の若い世代。となると紹介2で語られた豊富なアニメーションと4のエフェクトが注目です。

ビデオテンプレート – 自分の動画をオンラインで簡単に作成 |FlexClip

デメリットは

「FlexClip」には無料と3種類の有料プランがあり、有料版の費用は月8.99〜25.99ドル(約940円〜2700円)です。

無料版の場合、容量制限一度に取り込める動画が2分もしくは1GBまで。作成可能な動画の長さがビジネスプランでも30分までということ。などからユーザー層は限定されるかもしれません。

一般的にYouTubeで使われるのはフルハイビジョン画質です。この画質になると素材のデータ量は重くなるので、動画をつくるには月額7.99ドルのPlusプランに入る必要があるようです。

12カ月分を一括で支払えば半額となるとのこと。気になる人は無料版から試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

以前、黄 未来(こうみく)さんが書かれた本「TikTok最強のSNSは中国から生まれる」を紹介させていただきました。その時はじめて、中国ではショートムービー市場が爆速というほど急速に伸びていることを知りました。

調べながら「ゴールドラッシュのときに儲けたのは、金を掘っていた人ではなく、ショベルやテントを売っていた人だった」というアメリカのファンド・マネージャー、ピーター・リンチ言葉を連想しました。

成功しようとするなら、流行をずらして見ること。新しい流れを素早くキャッチして動くこと。「FlexClip」の挑戦の行方が気になります。




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。