映像ストリーミング配信の助っ人 Cerevo Liveshell W 登場

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 背中が透ける文字 を書きます。

YouTubeやニコニコ生放送などのライブ配信で2台のカメラを切り替えて配信したいと思ったことありませんか。

カメラ一台であれば問題なく配信できますが、2台以上カメラを切り替えたい時は、結構大掛かりです。

  • カメラ2台
  • スイッチャー
  • 音声ミキサー
  • パソコン

最小限でも以上の機材が必要。

カメラ切り替え、内窓操作、インサート動画の再生など、演出の幅を広げたいけど一人じゃ無理かもです。

「それでもワンオペ操作にこだわりたい」という願いに答えてくれる装置が新登場しました。

オールインタイプのライブ配信デバイス「LiveShell W」です。

Cerevo Liveshell W とは

Cerevo Liveshell W とは、自社ブランドでの通信機能を持つ日本のハードウェアメーカー「Cerevo」が開発したライブ配信機器です。

2画面切替対応ライブ配信機器「LiveShell W」|Cerevo

これまで複数の機器を繋ぎ合わせる必要があったライブ配信が、これ一台でできるようになりました。

メリット

これ一台でライブ配信ができる
場所をとらない
直感的に操作できる
ライブ動画がそのまま収録できる

私たちが行うライブ配信では、スポーツ中継のような大掛かりな切り替えが必要になることは普通ありません。

  • 対談などで画面を切り替えたい
  • 再生した動画を内窓に表示したい
  • 資料画像をインサートしたい

以上のような演出は二つの入力が切り替えることで演出できます。

これまではこの程度の内容でさえ、カメラに加えてPCやスイッチャー、オーディオミキサーなど多くの機材が必要でした。

LiveShell W」は1つのボディにスイッチャーやオーディオミキサーを内蔵することで、カメラさえあればPCを介さずにライブ配信できるようになりました。

しかも手のひらサイズ。

USB-C 2電源で、ACアダプタとモバイルバッテリにも対応しているので電源コードなしでも使えます。

テレビの生中継では、トラック一台分の中継機材に複数のオペレーターが必要だった昔を思い出しました。

気になるのは操作性です。

LiveShell W」にカメラをHDMI端子で接続。

出力は有線LAN経由でネットワークに繋げれば設定終了。(無線LAN接続が必要な場合は別売のアダプターがあります)

YouTubeやニコニコ生放送などにストリーミングできるほか、設定によっては会社や学校の閉じたネットワークの中だけでの公開も可能です。

カメラの切り替えは右にある映像セレクトボタンで行います。

配信先は上部にある3配信ボタンインジケーターでYouTubeやニコニコ生放送、Facebookライブなどの選択もしくは同時配信ができます。

ストリーミング動画は、特殊な形式であるため、ブラウザからのダウンロードは普通できません。

そのため本体には収録用のカードスロットが用意されていて、メモリーに同時録画ができます。

デメリット

デメリットは、価格が約10万円すること。

スイッチャーやミキサーの価格帯と比較するとオールインワンである分割安ですが、ライブ配信にはそれなりのコストがかかります。

もう一つのデメリットは、オールインワンタイプの宿命ともいえる操作性です。

PCモニターでの操作に慣れた目から見ると「チッチャ」です。

全てのコントロールを機器全面の液晶画面から行わなければならないため、ある程度の習熟が必要になること。

メカマニアには好評かもしれませんが、面倒です。

そのためLiveshell Wでは、操作用のPCと接続してコントロールできるようにもしています。

PCとの連携することで、画面で目視しながらスイッチングできるのでこのコンビが標準になりそうな気がします。

三つ目のデメリットは今後のアップデートが起こりそうなこと。

製品版の販売プランを見ると、数年保証版という商品があり、保守サービスや代替機などの文言が見られます。

さらに、それなりの価格が設定されていることです。

ユーザーとしてこのサービスをどう受け止めるか気掛かりです。

マルチ入力でライブ配信したいときは

ここまで見てきたように、Liveshell Wは入力数が二つという限定した条件でコスパを発揮してくれる機器です。

三つ以上の入力先を切り替えてストリーミングしたい人にはお勧めできません。

三つ以上の入力をさばきたくなるライブコンサートなどの場合は、マルチ入力に対応したスイッチャーと配信用PCのコンビが必要になると思います。

ATERM Pro

私が推薦するのは、DaVinci Resolve 18を開発したBrackmagic社から発売されているスイッチャーATERM Miniです。

別記事に書きましたが、ATERM Proの廉価版という位置付けですが、3万円強で手に入ります。

マルチカメラのスイッチャー「ATEM Mini」登場・コストをかけずライブ配信できます | ぶいろぐ

本格運用をめざすのか、2カメライブ配信をめざすのか、自分が目指したい道を決めた上で選ぶといいと思います。

参考情報

映像配信者必見!新製品Cerevo Liveshell Wの紹介

PC不要、且つ優れた可搬性はそのままに、最大1080/60pの配信を最大3chで配信または録画に対応したほか、2入力スイッチングに対応し、ミックス、P in P、テロップ、クロマキーに対応、LTEモデムを利用して、PCレスで配信にも対応など多彩な機能を搭載しています。

最大1080/60pでの配信を最大3ストリームで同時配信または録画
USB-C (5V3A)、もしくはモバイルバッテリーで稼働
2入力スイッチングに対応
ミックス、P in P、テロップ、クロマキーに対応
専用のUSBコントローラーで制御可能(後日発売予定)
LTEモデムを利用したモバイル回線を接続し、PCレスで配信可能
専用アプリのインストール不要。Webアプリ「LiveShellStudio」から運用可能

映像配信者必見!新製品Cerevo Liveshell Wの紹介 | パンダスタジオ レンタル公式サイト

ライブ配信機器「LiveShell W」のご紹介

PCレスのライブ配信機器「LiveShellシリーズ」の最新モデル「LiveShell W(ライブシェル・ダブリュー)」が発売。価格は99,000円(税込)から。