【実践編】本紹介ショート動画の作り方

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 YouTubeショート を書きます。

思いつきで始めたショート動画の反応がいいので作り方をまとめます。

今回紹介するショート動画は新刊書の内容を30秒で紹介する動画。

テレビや映画の予告編。ステブレです。

Twitterに載せたところ最大で3,500件のインプレッションを出しました。

インプレッション数はツイートを見た人の数を表す指標です。

数が多ければ多いほどツイートを見てもらえたと判断できます。

私の記事は平均60なのでフォロワー数を増やすことに繋がるかもしれません。

改めてショート動画の持つ潜在パワーを知らされました。

ということで、ショート動画を作ってみようと思います。

新刊書紹介ショート動画

新刊書紹介動画は文字通り、新刊書の内容を紹介し購読に導く紹介動画です。

紹介といってもスポンサーからお金をもらっているわけではなく、選ぶのは自分なのでインフルエンサーとなることを目指すのが狙いです。

本の紹介は競合が多いので、工夫をしないと目立ちませんからね。

たまたま、TikTokで小説の魅力を発信するクリエイターが注目されていることを知り、少し上の世代向けに作ってみようと思い立ちました。

掲載したのはTikTokではなくTwitter。それにインスタです。

本を読む層は若干年齢層が高め、それに女性層も期待できます。

ターゲットの年齢層を考え、まずは二つのSNSから始めることにしました。

動画の制作手順

今回作るのは新刊の推理小説です。

新刊書。それもミステリーをテーマに選んだのはいくつか理由があります。

  • 出版社が力を入れている
  • ミステリーには比較的年齢層が高い固定層がいる
  • シナリオが作りやすい

最大の理由は出版社が売りたい本。売れる本だからです。

新聞広告を見るとわかります。販売部数も多い上、書評欄でもかなりの本が取り上げられています。

ところがよく見ると新刊書の内容を動画で紹介する事例はほとんどありません。

SNSやYouTubeで情報が得られる昨今、映像と音声で短く伝えるショート動画の親和性はあるはずだと思いました。

ミステリーというジャンルもショート動画作りに適しています。

ミステリーに関心を持つ層は比較的年齢が高めです。

コミックやラノベなどのジャンルは、素材の著作権に気を使います。

年齢層が離れていることもあり、世代の感性に合わせる絵作りができませんが、ミステリーは年齢層が近いので無理する必要はありません。

こうしてターゲット決まると作り方も固まります。

シナリオ作り

動画の尺は迷わず30秒に決めました。

短いと広告になります。広告はクリエイターの世界です。

商品の魅力を説明するには時間がありません。

ゼロからイチを作るようなもので、量産も難しくコスパが合いません。

長尺にすると逆に客層を引っ張り続ける技量が必要になります。

テレビの世界では予告編は30秒が普通。視聴者の慣れも味方してくれます。

30秒という時間は一見制約がありそうに見えますが、枠が決まることでシナリオの型が決まり書きやすくなります。

  • 冒頭の掴み
  • 作品紹介
  • 内容紹介
  • 煽りとまとめ

構成を決めるとそれぞれの尺が決まります。

掴みに3秒、著者とタイトルに7秒、内容に10秒、まとめ5秒の計25秒を使ってコメントが書けます 。

紹介する本の内容を取材し、伝えたいメッセージを絞り込みます。

私の場合はGoogleドキュメントなどにコメントに落とし込みます。

コメント作りには取材や構成など数時間の時間がかかりますが、コメントが決まると動画編集にかかる時間は格段に早くなります。

コメントが決まることで使う映像が絞り込まれ、作りをステレオタイプ化することができます。

要はあれこれ悩むことがなくなるのです。

完成したシナリオはテキストにして、人工音声ソフトにコピペします。

人工音声の利点は正確で早い事。それにコストが安いことです。

Voicepeakにドラッグ&ドロップして読み込ませます。

体感的には98%OKの出来上がりですが、「船場」「芦辺拓」「大鞠家」は誤読してしまったのでソフト上の表記をひらがなにするなどして調整します。

何回かチューニングして「まあいいや」と妥協できるラインに達し他ところで完成とします。

映像制作の恐ろしいところは、凝り始めるとキリがないこと。

ナレーション音声に限らず作り込めば作り込むほどクオリティは上がります。

目的は視聴者が新刊本に出会うこと。

動画の品質は視聴者が目的を叶えるための手段に過ぎません。その点を間違えないようにしましょう。

Voicepeakから書き出した音声ファイルは、Filmoraで使う素材一式を格納する作業フォルダの中に保存します。

動画編集

編集にFilmoraを選んだのには理由があります。

長尺の動画はDaVinciResolve18やPremierePro、それにAfter Effectsで編集した方が安心ですが、短尺の動画はパフォーマンスが期待できません。

Filmoraにはテロップやトランジション、エフェクトがパーツのように用意されているので、必要なものを選ぶだけで映像加工ができます。

自由度は限られているためイメージ通りの編集はできませんが、割り切ってしまえば使えるソフトです。

シェフが使うような素材や機材を使わなくても、レンジでチンすればそこそこの料理ができるようなものかもしれません。

Filmoraを起動したら、まずアスペクト比を変更します。

TwitterやInstagramは1080×1080の正方形です。

アスペクト比が決まればプロジェクトを起動します。

書籍の書影はあらかじめPhotoshopなどで背景付きと背景なしの二種類の素材に分けておきます。

書影と音声素材をFilmoraに読み込み、タイムラインに貼り付けます。

まず最初にナレーションを音声トラックに配置します。

ナレーションの尺は本編の尺が30秒の場合、27秒を目安にします。

数秒の余白を作ることで動画全体のバランスが取りやすくなります。

Voicepeakから書き出した音声ファイルは音量が小さいためトラックの中にあるガイドラインをマウスでずり上げて音を大きくします。

間合いが欲しい部分が2か所あったので、音声を分割して再配置します。

音声の内容に合わせ、メインとなる書影を配置し、合いた隙間をどのような映像で埋めていくかを考えます。※最初にBGMを考えてしまいがちですが、映像が全て固まったところで選曲した方がいい結果になる場合が多いです。

今回の動画は、最終的に以下のようなタイムライン構成になりました。

タイムラインを見てわかるように、ナレーションの内容に合わせて商品である書影が配置されています。

映像作品でありながら、実は音声が主人公で、音声に合わせて映像が展開されているのです。

視聴者にメッセージを伝えるには、音声だけでは力不足の場合があります。

足りない力を補い、視聴者の注意を引きつける。

骨格に肉付けする役割を果たすのがエフェクトです。

ここからは、個別のエフェクトを見ていきます。

冒頭数秒の掴み

短尺動画の成否のカギを握るのが冒頭の数秒です。

インパクトの強い構成ができればOKですが、本書の内容は戦時中の大阪。

まともに考えても素材はありません。

そこで考えたのが静止画でした。舞台となる大阪の夜景の写真が手に入ったので、この写真をゆるく動かし、テロップでシーンを構成します。

「大阪船場」というテロップと、「殺人事件」というナレーションを組み合わせます。

知恵を絞ることで、具体的な映像がなくても視聴者を惹きつけるシーンができました。

冒頭のテロップの当て方には少し工夫を加えました。

テロップはFimoraのテンプレートからも当てることができますが、好みのエフェクトがありません。

冒頭の掴みは生命線なので、文字はPhotoshopで画像として作ったものをアニメーションすることにしました。

冒頭の滲む文字テロップ。このテロップは三枚のPNG画像を重ねています。

「大阪船場」というテロップは全部で三種類Photoshopで作りました。

サイズは同じ、色だけ変えています。

この三枚を上から「白」「青」「赤紫」という順で並べます。

レイヤーにそれぞれトランジションを加えます。

色違いの部分がずれてアニメメーションするように目視しながらチューニングします。

作品紹介の演出

動画の主人公である書影は二分割して配置します。

冒頭部分はカットで見せるのは意外性が乏しいので、光がよぎるエフェクトを加えました。

書籍の著者とタイトルを見せ切ったら、ストーリーをイメージさせる古民家のイラスト(フリー素材)をズームで拡大させながら透明にします。

Filmoraでは画像に対してはキーフレームを打つことができます。

中間点から透明処理が始まるようにキーフレームを打ちましたが、After Effectsのように細かな処理ができない点が物足りないです。

エフェクトだけでは足りない部分は、コピーを使ってイメージを喚起します。

Filmoraのテロップ機能では物足りないので、Photoshopを使って文字を画像として作ります。

タイムライン上に置いて絵トランジション処理しました。

内容紹介

内容紹介部分。

ミステリーの見せ所を映像化します。

たまたま見つかった月の動画を背景に使うことにしました。

しかし、月の動画だけではミステリー感が足りません。フリーの資料写真を検索したところ木の枝がかかる素材を発見。

この写真を動画のタイムラインの上に配置して合成します。

まとめ部分

背景の月の上に書影を重ねます。

書影に適宜エフェクトをかけて印象付けます。

月と書影のタイムラインの間にレンズフレアのエフェクトをかけたところ、いい感じの効果が生まれました。

BGMを当てる

一旦試写した後、最後にBGMを当てます。

素材サイトenvato elementsから全体のイメージに合った楽曲探しをします。

ちなみに使用した曲は「a-mysterious-tale-2022-03-30-22-45-49-utc」です。

envato elementsのメリットは別記事に書きましたが。ざっくりいうと一度の契約で動画素材と写真素材、それに楽曲素材が使い放題に使えることです。フリーの素材は数に限りがあるのと探す手間がハンパないので自分の時間が拘束され結果割高になります。
数ある素材サイトの中から、中程度の品質でも量が使えることから利用しています。

うまく音が当たれば、冒頭2秒のところにキーフレームを打って音を絞ります。

最後に試写して問題がなければ書き出します。

書き出しはmp4で十分です。サイズが1080×1080になっているか確認して書き出しましょう。

まとめ

ブログやSNS、投稿動画を収益に結びつけるにはまず、利用者を増やすことです。

そのための第一歩がエンゲージメント[1]利用者が何らかの行動をとった率のことをエンゲージメント率 … Continue readingを意識すること。[2]Twitterの場合エンゲージメント率の目安は5%を超えることと言われます

エンゲージを増やす上で、動画は活字より利用者に与える印象が強いのです。

活字は読まなければ頭に入りませんが、動画は見るという受け身の姿勢で楽しめます。

ショート動画は受け身で見るにはもってこいのコンテンツ。

うまく利用することで自分の世界を広げましょう。

References

References
1 利用者が何らかの行動をとった率のことをエンゲージメント率 「エンゲージメント÷インプレッション(ツイートが閲覧された回数)×100」と言います
2 Twitterの場合エンゲージメント率の目安は5%を超えることと言われます