iPhone12で撮影した HDR動画を補正 する方法DaVinci Resolve18

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 HDR動画を補正 を書きます。

スマホやデジカメで撮影した動画をあとで見ると、カメラによっては明るい部分が白っぽく写ってしまったり、暗い部分が見えづらかったりしてがっかりしたことありませんか。

そうした悩みを解決してくれたのがiPhone12です。

なぜかというと、iPhone 12シリーズから撮影機能が改良。

Dolby Vision形式のHDR動画に対応するようになったからです。

この映像はそのままでもずば抜けた映像ですが、動画を編集する際注意したいポイントがあります。

さらに良くする方法をご紹介します。

HDRの仕組みとメリット

HDRとは何か。

わからなかったので技術さんに聞きました。

「一言で言うと、いいとこ取りした映像のこと」だと言われました。

最近の映像は8Kのように高精細で、それだけでもすでに十分綺麗ではないか。

とさらに聞きました。

「細かいところまで見えるというのも重要だけど、見た目に近い色がしっかり再現できるかどうかも重要」と言います。

明るいところは色鮮やかに、暗いところも精細に表示して、目で見える明るさに近いものを目指そう、というのがHDR技術なのだそうです。

これまでの技術では、光を管理する能力に限界があり、明るすぎると白飛び、暗すぎると黒つぶれという修復不能な現象が起きてしまいました。

そのためほどほどの映像しか撮影できませんでした。

ところが、iPhone12では、撮影する際明るさに合わせ複数のデータを撮影。

マシンの中で合成することで白とび、黒つぶれを避けながら高画質な動画を記録することができるようになったのです。

HDR技術の仕組みはよくわかりませんが、いいとこ取りして弱点を補う仕組みの良さはよくわかります。

操作方法もついでに教えてもらいました。

iPhone12のセッティング手順

iPhoneの動画をHDRモードにするには

[設定][カメラ][ビデオ撮影]を開きます。

ハイビジョン撮影の場合は1080p、4Kの場合は4Kから好みの設定を選択。

[HDRビデオ]をONにします。

以上です。

これで手持ちのiPhoneで撮影した動画はダイナミックレンジの広いHDRで記録されます。

編集の際の注意点

注意したいのはiPhoneの記録方式と、編集で使う記録方式が違う場合です。

せっかくiPhoneでHDR映像を撮影しても、それを正確に編集してくれないと宝の持ち腐れです。

しかし、編集では注意しないと従来型の記録方式で編集してしまったりします。

従来型の記録方式で編集しても綺麗に仕上がりますが、敏感な人には色味が微妙に違うので気になるかもしれません。

なぜこうなるか。再び技術さんに聞きました。

「iPhone12のHDR記録方式はREC2100です。それに対し編集は一般に使われるSDR形式です。編集ソフトの設定を見るとわかりますが、REC709という方式が使われています。HDRとSDRの方式を無視して編集しようとすると色味が薄く見えてしまいます」

要するに方式の違いのため見た目が薄くなるということです。

実害はないことがわかりましたが、元画像の品質は最大限引き出したいものですね。

どうしたらいいかというと「REC2100をREC709に合わせること」なのだそうです。

REC2100をREC709に合わせることでHDRとSDRの間で起きる問題が解決します。

DaVinci Resolve18を使って補正にチャレンジします。

DaVinci Resolve18には「Davinci YRGB」というプリセット。つまり「おまかせ設定」が搭載されています。

このプリセットを使うことで映像が変換(「カラースペース変換」という)されて補正できます。

手順

[メニュー][ファイル][プロジェクトセッティング]を開き、カラースペースが[DaVinciYRGB]になっていることを確認します。

カラーページを開き、[ResolveFX Color][Color Space Transform]をクリップにドラッグ&ドロップして適用します。

インスペクタの[Color Space Transform]の値が

・インプットカラースペースがRec.2100

・インプットガンマがRec.2100 HLG(Scene)

であることを確認します。

これでHDRのカラースペースを通常動画のカラースペースに変換できました。

編集画面の映像が、HDRの持つ黒が締まって見える適正な値に戻ります。

カラーグレーディングに進みたい人は、ノードを追加して好みの調整を行いましょう。

まとめ

HDRはすごく綺麗に撮れるので、調子に乗って撮り過ぎあっという間にメモリーがパンパンになってしまったりします。

撮影する際は保存容量に注意しましょう。

撮影したデータを編集する際は、カラースペースの変換を忘れないようにしましょう。

DaVinci Resolve18で編集する際は

1. iPhone 12 でHDR撮影すると、Rec_2100 のカラースペースで記録される

2. DaVinci Resolveで補正するには「カラースペース変換」を使って、Rec_2100からDavinci YRGB へ変換

これで、明るすぎる部分と暗すぎる部分が程よく調整された深い色味にできます。