画像や形が徐々に変形しながら別の形に変化する様子のことを【モーフィング】といいます。
“人物の顔から顔へ”などのような複雑な画像はAfter Effectsでも力業です。
ドローイングツールやマスキングツールなど特別なプラグインを使わないと、図形を変化させたりすることができません。
ところが単純なシェイプはパスの形状を使うことでモーフィングさせることができます。
シェイプをモーフィングする方法
- ①変形後の形状を用意
- ②それをパスに変換
- ③その形状を記憶し貼り付ける
モーフィング効果を持ったシェイプアニメーションの作り方は
- ①変形後の形状を用意し、
- ②それをパスに変換して、
- ③その形状を記憶し貼り付ける
以上の流れを頭に入れれば割と簡単に理解できます。
円形のシェイプを星のシェイプにモーフィングします。
素材を用意する
新規プロジェクトをつくり、Ctri+Yで新規平面をつくります。
タイムラインをスタートにして、[楕円形]ツールを使って画面に円を描きます。
次に[星型ツール]から同じレイヤー内に星を描きます。
サイズを整えるため、それぞれコンテンツ内にあるパスを開いてサイズの値を調整します。
星型の場合は[多角形][多角形パス]の中にある[内半径][外半径]を選択して外半径の値の半分を内半径に入力します。
※ドラッグで大きさを変えると思い通りの動きにならないことがあるようです。
サイズが決まったら、[多角形パス]の上で右クリックをしてメニューを開き、[ベジェパス]に変換を選択します。
[多角形]に新しく[パス1]を開き、その中にある[パス]にキーを打ちます。ベジェパスとはペンツールを使って描画したパスを言います。パスに対して頂点の設定(描き出しの始点)が可能になります。 イラストレーターで描画する時おなじみの方向線と方向点を使って、曲線の曲がり具合などが調整可能です。
この時点でパスの状態が記録されました。この記録はのちほど使います。
さらに、キーフレームを選択し、Ctrl+Cでコピーします。
最初に描いた円に戻って右クリックしてメニューを開き、[ベジェパス]に変換を選択します。
[パス1]を開き、その中にある[パス]にキーを打ちます。アニメーションする
インジケーターを一秒進め、先ほどCtrl+Cでコピーしたままの星の形状をCtrl+Vで貼り付けます。
再生すると円形から星に変化するアニメーションができました。
テキストのモーフィング
モーフィングアニメーションを作る際のポイントは、一度パスにしてそのデータをもとにアニメーションにすることです。
テキストについても、一度テキストからシェイプを作成してアウトラインにすることがポイントになります。
難易度が高いのは、テキストは図形にすると入り組んでいたり中抜きされた部分があることです。
この場合は毎週のパスをコピーするなどの複雑な対応が必要になるからです。
マスクやシェイプを変形させる時は、パスのポイント数を合わせた方が綺麗に変形できます。
慣れないうちは簡単な図形で練習を積むことが大切です。
まとめ
イラストレーターを使った作画に慣れている人ははイラストレーターでアニメーションの素材になるシェイプをあらかじめ作っておいてAfter Effects でアニメーションを付ける方法もあります。
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