DaVinci Resolve 手ブレ補正 スタビライズ の使い方

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 スタビライズ を書きます。

手持ちで撮影した動画を編集する時気になるのが手振れです。

三脚に固定したように固定したい時、DaVinci Resolve18には便利な「スタビライゼーション」という機能があります。

その使い方を解説します。

カメラを静止させるのは思った以上に大変

手持ち撮影でカメラを静止させるのは思った以上に大変です。

対策の一つが広角にして撮影することですが、それでも気になります。

DaVinci Resolve17の機能「スタビライゼーション」は、撮影した映像を拡大した上で視点の一部を固定して、画面全体を使って揺れを吸収してしまうという仕組みです。

✅ スタビライズ機能を使う方法

スタビライザー機能は「エディット」ページと「カラー」ページのどちらからでも行うことができます。

1. [エディット]ページを開く

編集作業の中心となる「エディット」ページに切り替えます。

2. 手ブレが気になるクリップを選択

タイムライン上から対象の動画をクリックします。

3. [インスペクタ]を開く

画面右上にある「インスペクタ」を表示。詳細設定が可能になります。

4. [スタビライゼーション]をオンにする

「ビデオ」タブ内の下部にある「スタビライゼーション」のスイッチをオンにします。

5. 必要に応じて「カメラロック」にチェックを入れる

カメラの揺れを極力排除したい場合に有効です。ただしパンやズームも固定されるのでご注意を。

6. [スタビライズ]をクリックして補正開始

自動的にブレの解析と補正が行われます。クリップが再生されながら内部的に解析が進みます。

計測が終わったところで再生してみましょう。

画面はピタリと止まって見えるようになりました。

黒い枠線を消去する方法

画面に黒枠が出るような場合の対策は二つあります。

一つはは[ズーム]にチェックを入れて削除します。

こうすることで補正処理でできる黒枠がズーム処理(クロップして)されて見えなくなります。

もう一つの方法はサイズを変えることです。

黒枠を消すには画面のサイズを変更するしかありません。

プレビューモニターの左下にある井桁マーク「ズーム」を選択します。

すると画角のサイズを変えることができるようになりました。

この作業はインスペクタの[変形]の数値を変えることでも作ることができます。

少しサイズを大きくして、黒い枠線を画角の外に追い出します。

画角が狭くなるという欠点はありますが、ブレが目立たない編集ができるようになりました。

Cropping Ratio(クロップ比率):補正によってできるブランクとそれに対応するズームの量の値を設定する。1.0が無効の状態で、基本的にそれ以下の値に設定します。
Smooth(スムース):不要なジッター(小刻みなブレ)を排除して、動きを滑らか(スムース)にします。デフォルト値は0.25です。値を大きくすると、ショットがよりアグレッシブにスムージングされます。
Strength(強度):スタビライザーの適用強度、1.0が最大値。

まとめ

微調整のパラメータを使いこなせば強力な補正を行うことも可能です。詳しくはこちらの記事を参照ください。

DaVinci Resolve スタビライザーを使った手ぶれ補正 – Oval Design