みなさん、映画やテレビ番組の最後に流れるロールテロップって、ちょっと憧れませんか?
「出演:◯◯」「撮影:△△」なんて延々とスクロールしていくあの演出。観てると「自分も映像をつくったぞ!」って気分が高まる、あの独特の余韻。
実はこれ、DaVinci Resolveの最新バージョンなら [スクロール] 機能 を使ってサクッと作れちゃうんです。
昔は手作業で一文字ずつ位置を動かしたり、Fusionで面倒なアニメーションをつけたりしなきゃいけなかったんですが、今はワンタッチ。
今日は初心者でも 映画のエンディング職人 になれるロールテロップの作り方を、わかりやすく紹介します。
DaVinci Resolve でロールテロップを作ろう
1. まずは「スクロール」を見つけよう
DaVinci Resolveを開いたら、[ツールボックス] → [タイトル] をチェックしてください。
その一番上に「スクロール」という項目があるんです。
ここが今回の秘密兵器。

例えば「卒業制作のエンドロール」とか「YouTubeの最後にスタッフロールを流す」とか。
プロっぽさが一気に出る演出を、ほんの数クリックで作れるようになりました。
2. タイムラインに配置してみる
やり方は超シンプル。

- タイムラインに適当な土台クリップ(真っ黒の映像でもOK)を置く
- その上に 「スクロール」 をドラッグ&ドロップ

すると、もうスクロールテキストの準備が整います。
ここでポイントは「クリップの長さ」。
クリップが1秒なら1秒で全部流れるし、5秒なら5秒かけてスクロールします。

つまり テロップのスピードはクリップの長さで決まる んです。
エンドロールを10秒で見せたいなら、クリップを10秒に伸ばしておきましょう。
3. テキストを流し込む
ここからがちょっと楽しいところ。
あらかじめテキストエディタで、ロールにしたい文字を準備しておきます。

例:「出演」「撮影」「監督」など。
そして、タイムライン上の「スクロール」クリップをクリック。
右側の インスペクタ を開いて、テキスト欄にペーストします。
「おお!文字が勝手に流れ始めた!」って感動する瞬間です。
4. 日本語フォントに切り替えよう
デフォルトのフォントは英語なので、そのままだとちょっとダサい。
必ず 任意の日本語フォント に変更してください。
ここは気分に合わせて遊べます。
- 明朝体にして映画っぽくする
- ゴシックにしてテレビ番組っぽくする
- 手書き風にして文化祭ビデオっぽくする
一気に雰囲気が変わるので、初心者でも「おお、自分の映像が作品っぽくなった!」と実感できるはずです。
5. 配置とアンカーの設定
スクロールを始めるとき、文字が途中から出てきて「あれ?切れてる?」ってなることがあります。
これは アンカー の設定が原因。

デフォルトだと中央基準になってるので、これを 行頭(上揃え) に変更してください。
そうすると、文字がちゃんと上から下へスムーズに流れるようになります。
6. 見やすさを工夫しよう
背景によっては文字が見づらくなるんですよね。
例えば映像が明るいシーンだと白い文字が消えてしまう。
そんなときは ドロップシャドウ をONにしてみてください。

ほんのり影がつくだけで、一気に見やすくなります。
さらに「背景」機能で色をつけると、テロップに帯が入ったようなデザインにもできます。
ニュース番組風にしたいなら黒帯を敷いて、その上に白文字を載せるといい感じ。

7. 横スクロールやスターウォーズ風も可能!
実はこの「スクロール」、縦だけじゃなくて 横スクロール にも対応しています。
テレビ番組で「速報テロップ」が横に流れるあの感じ、簡単に再現できちゃいます。
さらに、ちょっと遊びたい人は…テロップを斜めにしてみてください。
そう、あの「スターウォーズのオープニング風ロール」が再現できるんです。
自分の名前や友達の名前をあのスタイルで流すと、編集してるこっちが楽しくて笑っちゃうくらい。
[フォント]の下にある[背景]を調整することで見せ方に変化をつけることができます。
線と平面の色を触るとこんな効果が。


枠線を消して、背景色を黒にすると。

テロップは斜めにすることで「スターウォーズ」のオープニングのようなアニメーションも作ることができます。
8. デメリットもある
もちろん万能ではありません。
実際に使ってみると「行送り(行間)の調整」ができないんです。
文字同士が詰まりすぎているときは、空の行を挟んで無理やり広げるしかない。
ちょっと不便ですが、逆に言えば「工夫して整える」という編集ならではの楽しさもあります。
9. プロっぽい見せ方の小技
最後にちょっとだけ上級者向けの小ネタ。
もし「もっと安定感のあるテロップにしたい!」という場合は、以下の方法がおすすめです。
- Illustratorでテロップを作ってPNGで書き出す
- それをResolveやAfter Effectsで読み込み、モーションブラーをかける
この組み合わせが一番「映画館のエンドロール感」が出ます。
でも正直、YouTubeや自主制作なら スクロール機能だけで十分 です。
いいですね!その「凝りたい人向けのIllustrator → PNG → Resolve」ワークフロー、記事本文に差し込むとより説得力が出ます。瀬戸弘司さん風に、初心者でも「あ、これは上級者の裏技なんだ!」とワクワクできるようにまとめてみました。
10. もっと凝りたい人へ|Illustrator × Resolveの組み合わせ技
ここまで紹介した「スクロール」機能だけでも十分ロールテロップは作れます。
でもね、映像にとことんこだわりたい人、いますよね?
そんなあなたにオススメしたいのが、Illustratorでテロップを作ってPNGで書き出す方法 です。
どういうことかというと――
- Illustratorでテキストを好きなフォント・行間・デザインで整える
- それをPNG画像に書き出す
- DaVinci Resolveに取り込んで、位置アニメーションでスクロールさせる
こうすると、行間の微調整や文字装飾まで完璧にコントロールできます。
特に、番組のエンドロールや映画祭に出す映像みたいに「ちゃんと感」を出したいときに効果的です。
チラつき対策のブラー
さらに、Resolve上でほんの少しブラー(ぼかし) を加えてみてください。
これが地味に効くんです。
テキストってそのままだと「カクカク」「チラチラ」しがちなんですが、PNGのビットマップに軽くブラーをのせると、動きが安定してめちゃくちゃ見やすくなる。
いわば 「ビットマップの安定感 × ブラー効果」=最強のロールテロップ って感じ。
テレビ番組の本物のエンドロールをじっくり見ると、実はこういう細かい工夫がされてたりするんですよ。
まとめると
- お手軽なら「スクロール」機能
- 本気で仕上げたいなら「Illustrator → PNG → Resolve + ブラー」
この二刀流を覚えておくと、案件ごとに「今回はラクに」「今回は本気で」と使い分けられるので、動画編集がさらに楽しくなります。
まとめ
DaVinci Resolveの「スクロール」機能は、初心者でも簡単にプロっぽいロールテロップを作れる便利ツールです。
- タイムラインに置くだけで自動で流れる
- 日本語フォントや配置を調整すればすぐ使える
- バラエティ風・ニュース風・映画風、どんな演出も可能
- ちょっと工夫すれば「スターウォーズ風」にもできちゃう
ドキュメンタリーでもスタッフロールでも、ちょっとした遊びでも、いざというとき必ず役立ちます。
「映像を締めくくる瞬間を、自分の手で演出できる」――それがロールテロップの楽しさなんです。
ぜひ次の編集で試してみてください。きっと「自分も映像作品を作ってる!」という実感が、ぐっと強くなりますよ。













こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve でロールテロップを作ろうを書きます。