軽さは正義だ Ulanzi TT09 VideoGo カーボンファイバー トラベル三脚 レビュー

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Ulanzi TT09 VideoGo を書きます。※本ページにはPRが含まれます

三脚選びに悩んでいる人いませんか

なぜ三脚選びが大変かというと

理想の三脚は一本とは限らないからです

旅先での記録など機動力が求められる動きの多い撮影に最適の三脚があります。

軽くてかさばらず使いやすい。ドキュメンタリーやインタビューなど動きの多い撮影がしやすい動画撮影用三脚「Ulanzi TT09 VideoGo」を紹介します。

Ulanzi TT09 VideoGo カーボンファイバー トラベル三脚

Ulanzi TT09 VideoGo を選んだ理由

私はイベントやインタビューの動画を制作することが多いため、電車や徒歩で機材を一人で持って行くことがほとんどです。

なので、可能な限り荷物は減らし、その分撮影時のフットワークを軽くしたいと思っています。

そこで目をつけたのがUlanzi TT09 VideoGoです。

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Ulanzi TT09 VideoGo カーボンファイバー トラベル三脚

Ulanziのカタログを見るとよく似た三脚が並んでいます。見分け方は雲台です。雲台にチルト棒がついているのがビデオ専用の三脚です。

ドキュメンタリー系の動画撮影は、現場でおきる動きを逃さず撮影するのが目的であるため、多少画面が揺れたりしても致命傷にはなりません。

三脚選びには次の二点をポイントに選びます。

  • 軽くて移動や持ち運びがしやすい
  • セッティングが簡単。すぐに撮影できる。

長時間持ち運んでも体に堪えない重さであり、シャッターチャンスを逃さずセッティングできる使い勝手の良さが合格ラインを決めます。

言い換えればカッチリして綺麗な動画よりもその瞬間しか出会えない映像や音をしっかり拾えることのほうが重要です。

三脚選びの鉄則

商品のレビューを始める前に、三脚本来の選び方についておさらいします。

カメラ店などで見かける三脚のほとんどはカメラ用の三脚です。

ビデオ用の三脚を置いていないカメラ店もあったりしますが、ビデオを撮影するのが目的ならばすぐに店を出ましょう。

動画用の三脚はビデオカメラを載せて、撮影対象の動きをしっかり追えるように作られています。

レンズの重量が重いビデオカメラでは重心が取りづらい

ビデオカメラは重いレンズを抱え、しかも前後に長いのが特徴です。

そのため、カメラ用の三脚ではビデオカメラを載せると重心を取りにくく最悪の場合倒れてしまうこともあります。

また、動画では上下左右に動かす動きも含めて撮影意図に入るため、三脚には滑らかにカメラを動かすために使われるパン棒や、水平をとるための水準器などがそなわっいいることが普通です。

しかしカメラ用三脚にはそのことがまったく抜け落ちています。

ビデオ撮影の目的は「動き」を記録することです。

その目的が三脚の構造のため損なわれたのであれば本末転倒です。

なので、三脚選びは使用用途別に選ぶのがベストです。

三脚は用途に応じて複数本用意する

また、1本の理想的な三脚を求めるのではなく、基本的には三脚は 2つは最低持つようにしましょう。

撮影する動画にも狙いがあるはずです。

撮影する目的にあった三脚を現場に持って行った方が撮影のミスを減らすことができます。

三脚を選ぶ際のポイントは「持ち運びの良さ」と「堅牢さ」です。

この関係は縦軸が持ち運び、横軸が強さチャートにするとわかりやすくなります。

例えばスタジオのような移動の少ない場所で物撮りやインタビューなどを撮る場合。

この場合は安定性が重視されるので、重くても安定性の高い三脚が選ばれます。

逆に動きの撮影が中心になるドキュメンタリーのような現場では、瞬間に対応できる機動性が要になります。

持ち運びがしやすい軽いカーボン三脚などが適しています。

安定性は犠牲になりますが、軽いため持ち運びの負担が少ない点がメリットです。

プロが使う大型三脚はチームを組めるようになってから考える

よく聞かれるのが、ニュース取材の現場で使われる大型三脚があります。

ザハトラーの三脚

アマチュアビデオ作家のかたの中でも人気が高いザハトラーの三脚が定番です。

価格は一本30万円近くするものもあります。持っていればいい映像が取れそうな気になりますがそれは誤解です。

三脚部分は細いパイプが集まった構造になっています。足と足の間には支持が施されているため軟弱な地盤などでも大丈夫。

こうした仕組みはビデオ雲台が自由に動かせるように最適化されたものです。

スポーツ実況やコンサートなどを三脚をつけて撮る必要があるなら別ですが一人で使いまわそうとすると大変です。

ニュース取材の現場でも、三脚を運搬するアシスタントを雇ってチームを組んでいるくらいです。

テレビの撮影のように予算があるなら別ですが、道具がいくら良くても狙ったものが記録できなければ元も子もありません。

10万円の超万能三脚を1本買うのもありかもしれませんが、3万円程度の価格帯で評価の高い三脚を数本手に入れて、用途に合わせて使うということをお勧めします。

参考 超望遠の動画撮影用には持ち運びに便利で、安定感が比較的ある三脚をお探しの人には、インドレル社の三脚(約3万円)がお勧めです。

Ulanzi TT09 VideoGo のメリット

Ulanzi TT09 VideoGo

Ulanzi TT09 VideoGoを選んだ理由は以下の通りです。

  • 徒歩もしくは電車なんかで持ち運べる
  • 望遠撮影は行わない
  • 安定感はそこまで求めない
  • セッティングが簡単
  • センターポールがあって高さ調整をし やすいこういう構造があると便利

移動の多い旅先に持っていけて、インタビューなどの動画撮影がしやすい点から選びました。

三脚部分

使ってみた第一印象はすごく軽いこと。重量は1kg程度でコンパクト。

三脚をリュックに差し、徒歩で移動するケースや、飛行機の機内持ち込みで使われることを想定しているように思います。

機内持ち込みは長さ60センチ以内という制限があるからです。

しかし、軽量化と安定感・堅牢さはトレードオフの関係に当たります。

三脚は五段伸縮。ノッチを使って固定するという方式です。

ノッチ式は脚をひねって止める形式よりも手間がかかりますが、締まりがよいため緩んでしまう心配はありません。

デメリットを感じるのは、最大に伸ばした上にビデオカメラを載せたときです。

さすがに微妙に揺れを感じます。

ショートインタビュー程度なら、多少の揺れは編集でカバーできますが、長時間静止画を取り続けたい場合や、望遠レンズをつけての撮影には向いていません。

ビデオ雲台

カメラを三脚に止めるには、ビデオ用の雲台のほかに、専用の留金が必要です。

Ulanzi TT09 VideoGoには「Arca-Swiss」がついています。(価格は¥29,999)

必要に応じて「F38(¥5,999)」「CLAW(¥3,999)」ボール雲台が追加選択できます。

ボール雲台とは三脚との接合部にあたる可動部がマルクボール状になっている雲台のこと。前後左右水平方向に動かすことが可能です。カメラの位置を素早く変えることができるので動く被写体を追従しやすいのが特徴です)

上掲メーカーの解説画を見てわかるように「F38 クイックリリース」「CLAWクイックリリース」はいずれも着脱はワンタッチ。

中でもお勧めはF38というアルカスイス互換の留金です。

この留金はワンタッチでパチンと止めるだけ。外すときはボタンを押すだけで外れるプレートがついてるので着脱も早いのが特徴です。

クイックリリースプレートの多くはアルカスイス互換が採用されているため、アルカスイスの基準を満たしている者同士なら互換性があり使いやすいのが特徴です。

デメリットは企画が統一されていない点です。カメラ部分に取り付ける「プレート」によっては、別の三脚に取り付けられないこともあるなど、互換性に難があることです。

アルカスイス互換とは、スイスにある老舗業務用カメラ機材メーカー・アルカスイス(ARCA-SWISS)が基本設計したシステムをもとに各社が製品化したプレートとクランプを言います。各企業が製品化するため、異なるメーカーによっては、脱落防止のピンの位置が違う場合プレートと三脚部分にあたるクランプが合わない場合もあるので注意しましょう。

UlanziのF38 クイックシュー&クイックリリースプレート

シュー部分をタテヨコどちらからでも固定できる点が特徴です。

カメラを90度回転させたり、180度回転させて後ろ向きに載せ替えるのも一瞬で完了します。

ロックボタン一つで操作できるため手袋していても簡単に着脱できます。

クイックリリースプレートとクイックリリースクランプは両方ともアルカスイス38mm標準が付属しており、アルカスイスの雲台側パーツ(クランプ)にセットすることができます。

ピークデザインと交換できません。

Ulanzi Clawクイックシュー&クイックリリースプレート

38mm標準アルカスイス互換に対応したクイックシュー&クイックリリースプレートです。

複数の撮影機器を素早く切り替えて使いたい人にはお勧めです。

DJI Ronin S Ronin SC Zhiyun Crane 2 Plus Weebills Feiyu Moza Hohemジンバルなど、すべてのCLAWシリーズに使用可能という汎用性の高さがウリです。

カメラ雲台とビデオ雲台の違いは水平出しがあるかないか。

水平出しがちゃんとできないとパンやチルトがねずれてしまいます。

ビデオ雲台には「レベリングベース」っていう水平出しする機材が必要ですが、この三脚には脚の部分にレベリングベースが付いてるので レベリングベースを買い足す必要がないというのもメリットかもしれません。

着脱が早い

動画用のカメラは前後に長いため、カメラ用の三脚に乗せて使うと、前後に傾けた時バランスを崩して三脚ごと倒れる危険性があります。

この三脚ではカウンター バランスが備わっているため、カメラを倒すと戻ろうとする力がね働きます。そのためバランスを崩す確率が減り事故防止が期待できます。

製品特徴

クイックマウント&リリース、数秒で展開
360°パノラマボール雲台
一体型レベリングボウルデザイン
ドライバー内蔵の多機能ハンドル
レバーロック脚デザイン
取り外し可能なセンターコラム
両側1/4インチネジ穴
カーボンファイバー構造

製品仕様

三脚雲台:Arca-Swiss/F38/CLAW
材質:カーボンファイバー
重量:1.4kg
最大高さ:142cm
折りたたみ時の高さ: 45㎝
三脚耐荷重:20kg
ボール雲台耐荷重:5kg
脚段数 :5

チュートリアル動画

Ulanzi TT09 VideoGo
Ulanzi TT09 VideoGo

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Ulanzi TT09 VideoGo カーボンファイバー トラベル三脚

まとめ

初心者の人にお勧めなのは、理想の三脚にこだわらないこと。カメラ用ならカメラ用。ビデオ撮影にはビデオ用があるように、三脚は用途に合ったものから選びましょう。

高機能で高価な三脚を一つ持つより、そこそこの三脚を手に入れて、撮影条件に合わせて選択できるようにするのがベストです。

心の余裕をもっていい動画を取ることを考えましょう。