社内で動画制作を始めたいけれど、高額な編集ソフトを全社員に導入するのは現実的ではありませんよね。
実は、多くのビジネスパソコンにインストールされているPowerPointを使えば、簡単な動画なら誰でも作れるのです。
本記事では、PowerPointを活用した動画の作り方から、Premiere Proとの連携まで、初心者にもやさしく解説します。
PowerPointでできる動画制作とは?
PowerPointといえばプレゼン資料を作るソフトというイメージが強いですが、実は動画制作にも活用できる機能が備わっています。
PowerPointに備わっている主な動画編集機能
- トリミング
- カット
- フェードイン・フェードアウト
- ビデオスタイルの設定
- テロップ・文字の挿入
- BGMや効果音の追加
- アニメーション設定
これらの機能を活用することで、短時間で簡単な動画を作ることが可能です。
PowerPointで動画を書き出す方法
PowerPointのスライドショーを動画として保存するには、以下の手順を踏みます。
- PowerPointを開き、書き出したいプレゼンを開く
- [ファイル] → [エクスポート] → [ビデオの作成] を選択
- 画質は「フルHD(1080p)」を選択(通常はこれでOK)
- スライド切り替え時間を設定(デフォルトは5秒)
- ファイル形式は「MPEG-4(.mp4)」を選択
- 保存先を指定して[ビデオの作成]をクリック
この方法で、PowerPointのスライドをそのまま動画として保存できます。YouTubeや社内SNSへの投稿も可能です。
Premiere Proと組み合わせる2つの方法
PowerPointだけでも動画は作れますが、ワンランク上の仕上がりを目指すならPremiere Proとの連携が有効です。2つの方法をご紹介します。
方法①:スライドを画像として書き出し、Premiere Proで編集
スライドを画像(JPEG)で書き出し、Premiere Proに読み込んで編集します。
- [ファイル] → [名前を付けて保存] を選択
- ファイル形式を「JPEG交換形式」に設定
- 「すべてのスライド」を選び、画像として出力
この方法のメリットは、Premiere Proの全機能を使えること。ただし、再構成の手間はかかります。
方法②:PowerPointで作成したMP4動画を素材として使用
PowerPointで書き出したMP4動画をそのままPremiere Proに読み込み、BGMやテロップを追加するなどの編集を行います。
こちらは手軽に編集できる反面、スライド設定によっては映像がブレたり音声が途切れたりするなど、読み込み時のトラブルが発生することがあります。
トラブルを防ぐためのポイント
- 動画サイズは16:9のフルHD(1920×1080)で作成する
- 切り替えアニメーションを多用しすぎない
- Premiere Proで再編集する前に一度動画を再生チェック
トラブルが起きた場合、設定を一つずつ見直すことで原因を特定しやすくなります。
企業での動画内製化にPowerPointを活用するメリット
全社員に高額な編集ソフトを導入するのではなく、PowerPointと一部の編集環境を組み合わせることで、コストを抑えつつ高品質な動画制作が可能になります。
以下のような体制づくりがおすすめです:
- 各部署でPowerPointで動画の素案を作成
- 専門の編集担当がPremiere Proで仕上げを担当
動画の内容は社内広報やマニュアルなど、秘匿性が低いものが多いため、こうした分業が効果的です。
まとめ|まずはPowerPointから動画制作を始めよう
- PowerPointでも意外と多くの動画編集ができる
- MP4として書き出せばYouTubeや社内ポータルにも活用可能
- Premiere Proと組み合わせれば高品質な動画制作も可能
- 全社員に高価なソフトを入れる必要なし!効率化が鍵
動画制作を社内で始めたいなら、まずはPowerPointを使って仕組みを作ることから始めましょう。誰でも扱えるツールを活用して、動画内製化の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 PowerPoint で動画を作る方法を書きます。