最近こんな質問をよく聞きます。
「TikTokってPCでも投稿できるんですよね?編集とかアップロード、やりやすいですか?」
はい、できます。でも…
得する人と、逆に「損したなぁ…」ってなる人、はっきり分かれます。
さらに最近は「BGMや素材映像ってPC版でもちゃんと使えるの?著作権は大丈夫?」という質問も多い。
これ、意外と落とし穴なんです。
今回は、「TikTokのPC版を使って本当に得する人は誰か?逆にやめといた方がいいのはどんな人か?」を、プロの視点からぶっちゃけて解説していきます。
あなたはどっち?TikTok PC版を使って得する人・得しない動画編集者
✅TikTok PC版ってそもそも何ができるの?
TikTokって、スマホでサクサク編集して、サクッと投稿するってイメージ、ありますよね?
でも、PC版の公式サイト(https://www.tiktok.com/)にログインすれば、実は以下のことができます。
- 動画のアップロード(最大10分)
- タイトル・説明文・カバー設定
- 公開範囲、コメントON/OFFなどの設定
- 通知・コメント管理
- 投稿後の分析(アナリティクス)
ただし、動画の編集自体はPC版ではできません!
カット・エフェクト・音楽追加は無理です。「テンプレで切り替えアニメーション追加」とかも、全部できません。
あくまで「完成した動画を投稿するための場所」なんです。ここが落とし穴でもあります。
👑TikTok PC版を使って得する人【3タイプ】
①Premiere ProやDaVinci Resolveでガチ編集してる人
これはもう、完全にPC版を使うべき人種です。
高画質で撮った素材を、本格編集ソフトで仕上げて、エフェクトもバリバリ、音もちゃんとミックスしてる。
その動画をスマホにわざわざ送ってTikTokに投稿…?めんどくさ!
そう思ったあなた、PC版TikTokは救世主です。
PC版なら、高画質・高音質のまま直接アップできます。
【メリット】
- 書き出したMP4をそのままアップできる
- 4K素材や高ビットレートの音声もそのまま投稿可(※視聴側は圧縮されます)
- ファイル転送が不要(スマホに送る手間ゼロ)ワークフローが完全にPCで完結する
- 10分までの長尺もOK
②YouTubeとTikTokを並行運用してる人
「YouTubeショートを切り抜いてTikTokにも投稿してる」みたいな方。
そのショート動画、PCに入ってるなら、そのままPC版でTikTokにも出しちゃったほうが早いですよ。
【メリット】
- クロス投稿が一瞬
- 複数アカウント管理もラク
- デスクトップで分析チェックも快適
③指が太くてスマホ編集が苦手な人(これ意外と多い)
これはちょっと冗談のようでマジなんですが、
「スマホ操作がしんどい」「ちっちゃい画面じゃ無理!」という方は、PC版からの投稿はかなりストレス減ります。
マウスで操作、キーボードで説明文をサクサク書ける。それだけで編集ストレス、ゼロ。
④ 素材ライブラリを活用する人(Envato ElementsやArtgridなど)
たとえば商用利用OKの有料BGM・素材動画サイトを使ってる人。
スマホだと音ズレしやすいし、容量も足りないことが多い。
PCで編集・書き出し・投稿までできれば、そういう悩みゼロになります。
⑤ 著作権を気にしてオリジナルBGMを使いたい人
TikTokアプリでBGMをつけると、自動で「使用中の音源」として投稿に表示されますが、
PC版でアップロードすると、そのまま動画に含まれている音がBGMとして扱われます。
これ、どういう意味かというと…
- 商用利用OKの音楽を使いたい
- 自作曲やオリジナルボイスをそのまま出したい
- 他のプラットフォームと統一したい
↑こういう人にはピッタリなんです。
💥TikTok PC版を使って損する人
①スマホで完結派のライト編集者
スマホで撮って、CapCutとかInShotとかで編集して、すぐそのまま投稿。
そのテンポでやってる人が、いちいちPCに素材送ってアップする…それ、ただの二度手間です。
【デメリット】
- 手間が増えるだけ
- 投稿までに時間がかかる
- フローが分断されて非効率
②TikTokアプリ内編集に慣れてる人
TikTok内蔵の編集機能、実はけっこう優秀なんです。
音ネタの同期も楽だし、効果音・テンプレ・エフェクトも豊富。
PC版では、それ全部使えません。
だから、TikTokアプリの編集を愛用してる人がわざわざPCに行くと「なんか物足りない…」「音ズレする…」となりがち。
③ TikTok内の音源ライブラリを使いたい人
TikTokってBGM豊富ですよね。
「この音楽に合わせて踊って!」みたいなコンテンツが主流です。
でも、PC版ではTikTok内のBGMライブラリが一切使えません。
スマホアプリでしかアクセスできないので、
「この曲をつけたいから、PCから投稿しよう」というのはムリです。
④ 音源の著作権にうとい人(←ここ注意!)
これは本当に大事。
PC版では、動画に含まれている音楽にTikTokは一切責任を持ちません。
つまり、著作権侵害のある楽曲を含んだままアップすると、
- 最悪の場合、投稿削除
- 繰り返すとアカウント凍結
- 商用目的なら法的リスクも
になります。
📉その他の注意点:PC版TikTokの地味な弱点
- リアルタイムプレビューが重い時がある(ブラウザ依存)
- たまにカバー設定が反映されないバグがある
- アカウント切り替えがスマホより手間
特に複数アカウント運用してる人は、いちいちログアウト→再ログインがちょっと面倒。
🎼BGM・素材映像の扱い方:安全な選択肢
✅使ってOKな素材(PC版アップロード向け)
- 自作曲・自分で演奏した音源
- 商用利用OKの音楽(Artlist、Epidemic Sound、DOVA-SYNDROMEなど)
- TikTokのビジネスアカウント向け音源(制限あり)
❌使っちゃダメな素材
- J-POPなど市販の楽曲(CD、Spotify、YouTubeなどから抜いた音)
- 著作権表示のないフリー音源(使用許可が不明な場合)
- 映画・アニメ・TVの素材(映像・音声問わず)

じゃあ結局、どっちがいいの?
まとめます。
タイプ | TikTok PC版は… |
本格編集したい人 | 超おすすめ |
複数SNSを運用してる人 | 使う価値アリ |
スマホ完結派 | 無理に使わなくてOK |
アプリ編集派 | 使いにくいかも |
あなたがもし、
- 編集ソフトで動画を仕上げてる
- オリジナルの音や素材を活かしたい
- BGMも自前で管理してる
なら、PC版のTikTokは神ツールです。
でも、
- 音ネタでバズりたい
- TikTok内エフェクトをフル活用したい
- スマホだけで完結したい
なら、スマホアプリだけで充分です。
💡最後に:あなたの投稿スタイルで選べばOK!
TikTokのPC版は、便利なようで、向き不向きがハッキリあるツールです。
特にBGMや素材映像の扱いは、完全に自己責任。
それでも「作品としてきっちり編集して、伝えたい世界観を表現したい」という人にとっては、PC版があると一気に自由度が広がります。
あなたはどっちのタイプ?
その視点で選べば、TikTokの投稿体験はもっと快適になりますよ。
迷ってるなら、まずは1本だけPC版からアップしてみてください。
その快適さに「戻れなくなる」かもしれませんよ。
PC版TikTokをインストールする方法
インストールは、ブラウザ版の右下にある「PC版TikTokをゲット」をクリックするするだけです。

するとPCのデスクトップにアイコンが生成され、以降このアイコンをクリックすることで起動できます。

PC版のTikTokは大きなスクリーンで動画を視聴できるのも大きなメリット。
動画の編集はできないというのがデメリットですが、動画の投稿や視聴などの基本操作は問題なく行うことができます。
スマホでは確認しにくいコメント欄も大きくはっきり見えます。
PC版を利用していると、PCに「いいね」やコメントの通知が届くので、仕事に反映しやすいが利点です。
PC版TikTokで動画をアップロードする方法
投稿はTOP画面右上の「アップロード」をクリック。

投稿する動画を選択する画面が出てくるので、「ファイルを選択」をクリック・もしくはフォルダからのドラッグ&ドロップで動画をアップロードすることができます。

PC版TikTok の「動画の投稿予約」
PC版のメリットは大きくいって三つあります。
- 動画の投稿予約
- インサイトデータのダウンロード
- HTMLコードの埋め込み
投稿の際便利なのがPC版の「動画の投稿予約」です。

動画アップロード後、編集画面の中央部分にある「動画を投稿予約」をONにします。
予約投稿するには、公開に先立ち動画ファイルをTikTokのサーバーに事前保存する必要があります。
許可をクリックすると画面に投稿予定時間が表示されます。
ビジネスでTikTokを使うには、[動画コンテンツを開示] にチエックを入れます。
[著作権侵害のチェック]は企業アカウントで運用する際はONにします。
ONにすると、TikTokが著作権侵害の可能性がないかを審査・検出してくれます。
著作権侵害を疑われると、投稿が削除されることがあります。
権利侵害の訴えなどのリスクを事前に防ぐためにもチエックを入れておくことをお勧めします。

TikTokマーケティングを行う際PC版の利用がオススメな理由はほかにもあります。
- 外部ソフトで動画編集することで思い通りの動画が作れる
- 「インサイト」といった分析ツールが使える
- コメントやいいねの確認・DMの返信などもPC版から行える
- 他SNSにも同じ動画をアップしやすい
- PC版では、動画コードをコピペするだけでウェブサイトに埋め込むことができます
- 投稿の視聴数やフォロワーの増減など、アカウント単位や動画単位でのデータを閲覧することができる
PC版TikTok のデメリット
TikTokのアプリではできて、PC版でできないことがあります。
- 動画の編集
- ハッシュタグのおすすめ表示
- デュエット動画の投稿
- 外部リンク設定
アプリ版の方が機能が充実しているので「いつもスマホアプリ版を使ってるよ!」という方は少し使いにくい
動画の拡散を狙うハッシュタグはPC版では表示されないようになっているため、手動で探して設定することにな
PC版では投稿は自作動画のみが可能なため、デュエット動画の投稿ができません。
アプリ版では、プロフィールにYouTubeやInstagramなどのURLを登録することで
他SNSへ誘導できますが、PC版では外部リンクの設定機能がありません。
PC版のTikTokでは流行りの動画を大画面で楽しむことができるので、PCでの作業が多い方はPC版のアカウントで動画を見ることをおすすめします。
またスマホアプリにはない動画の予約投稿機能を使えば、一般ユーザーでも戦略的な動画投稿が可能です。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 TikTok PC版を使うべき人・やめとくべき人を書きます。