DaVinci Resolve でモーションブラーをかける方法と実例解説|自然な残像で映像を映える編集術

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve でモーションブラーをかける方法を書きます。

いやー、動画編集やってて「動きがもっさりしてるな…」って思ったことありません?

シャッター速度の関係でカクカクした動きも、モーションブラーをかけるだけで“映画っぽさ”がグッと増すんですよ。

そしてそれがDaVinci Resolve(無料版&Studio版)でも使えるって知ってました?

今回はその「モーションブラー」について、現場感たっぷりにメリット・デメリット交えて紹介します!

DaVinci Resolve でモーションブラーをかける方法と実例解説

モーションブラーってそもそも何?

「ブラー」は日本語で「ぼかし・ぼやけ」のこと。

つまり、「モーションブラー」とは動きのあるものを撮影した際に生じる「ブレ」を意味します。いわゆる「動いているものに残像っぽいぼかしをかける演出」です。

人間の目でも自然に感じる動きに近づける映像効果で、特にアクションシーン、スポーツ、スピード感を出したい場面で多用されます。

無料版でもできる!Fusionでの手動モーションブラー

DaVinci Resolveには無料版と有料版があり、有料版では手間をかけずにモーションブラーをかけることができます。はじめての人は無料版で操作してみましょう。

作業は Fusionページで行います。手順はざっくり次の流れです。

  • 動画クリップをFusionへ送り(Transformノード)
  • Optical Flowを導入
  • その後にVector Motion Blurノードをつなぐ
  • Inspectorで「Scale(ぼかし強度)」など調整 →自然な残像感が得られます。

メリット

  • 無料でも十分なブラー効果
  • カスタマイズ性が高い

デメリット

  • Fusionに馴染みがないと難しい
  • 古いPCや低スペック環境だと重くてクラッシュする可能性あり

Studio版ならもっと簡単に!Colorページで「Motion Blur」ON

無料版はコストをかけずに作れますが、手間がかかるため時短にはつながりません。なので慣れてきたらDaVinci Resolve Studio(有料版)がおすすめです。

  • Editタブでクリップ選択
  • Inspector → Motion Effects セクションへ
  • 「Motion Blur」にチェックを入れ、Shutter Angleなどで調整

メリット

  • シンプル操作で導入可能
  • 高速で滑らか、高品質な仕上がり

デメリット

  • Studio(有料)が必要
  • 設定調整はある程度理解が必要

実際に無料版とStudio版で同じ素材・同じ速度変化を処理して比較しました:

  • Fusion + Vector Motion Blur:少し手間だけど残像自然。高設定でクラッシュリスクも体感。
  • StudioのMotion Blur機能:ワンクリックで即導入。滑らかで自然。軽量感も高い。

結論:カジュアルに滑らかさを出したいならStudio版が楽。無料でやるならFusion方式を練習あるのみ。

モーションブラー使用時の注意点

  • レンダリングが重くなる:特にOptical Flow + Vector Blur はかなり処理負荷高め
  • 保存前に必ず再生チェック:特にFusionは予期せぬクラッシュリスクあり
  • 見た目調整のバランス:Shutter Angleが過剰だとヌルヌル通り越して不自然
  • 素材との相性:静止画や不自然なスロー素材との混ぜは逆効果

結局、いつどう使えばいいの?まとめ

シナリオおすすめ手法理由
アクションやスポーツ風味を出したいStudio版 + Motion Blur ONサクッと自然な残像感、操作簡単
無料でカスタム性重視FusionでOptical Flow → Vector Motion Blur調整自由、自作向き
PCスペックが心配軽めの設定 or –重い処理は避ける

🔚 まとめ

DaVinci Resolveでモーションブラーを使えば、映像にプロっぽい動きの滑らかさが加えられます。無料でもFusionを使えば設計できるし、有料版ならもっとラク。どちらにも一長一短あるので、自分の素材・編集スタイル・環境に合わせて選ぶのが重要です。

初心者のあなたも、最初は手探りでもOK。失敗も含めてトライしていくと感覚が身につきます。モーションブラーを使いこなせれば、あなたの映像が一段階輝きを増すはずです。ぜひ楽しんで挑戦してみてください!