After Effects 作ったプロジェクトファイル。
たまに、かなり昔のプロジェクトを使い回す必要が出てくることがあります。
対応できるか調べてみました。
#After_Effects2020 で作ったプロジェクトをかなり古い別バージョンのAfter Effectsで使いまわしたいという依頼があったため、対応できるか調べてみました。バージョンダウンCC2020→CS6は可能か?なかなかエグイ結果になりました。
— furutani (@kenfru3) December 21, 2019
この記事では、旧バージョンの保存方法について紹介します。
=”https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js”>プロジェクトファイルは 過去バージョン で使いまわせるか
結論から先に言うと
絶望的です。
なぜなら、After Effectsの仕様として、
旧バージョンに保存するためのAfter Effectsの過去バージョンがすべて必要
だからです。
さらに旧バージョンの場合、あまり古すぎるとAdobeのダウンロードサポートが打ち切られていることも理由です。
ダウンロードサポートが打ち切られた場合、旧バージョンのAfter Effectsをどこから探しだせばいいのかわかりません。
After Effectsの保存ルール
After Effects で作った作品。
プロジェクトファイルは [別名をつけて保存]します。
After Effects にはインストールできるバージョンが用意されているので、状況に応じて保存するバージョンを変えることができます。
たとえば少し古い図ですが、17.0.1のAfter Effectsでは、16.1.3のAfter Effectsをインストールできるので、16.1.3で作られたプロジェクトなら問題なく編集可能です。
After Effects のデータは上位互換性。
つまり古いバージョンのソフトで作ったデータを最新のバージョンで利用することができるようになっています。
ところが、新しいバージョンで作ったデータは古いバージョンで使えるないのです。
古いバージョンで使うためには”バケツリレー”のような、なんとも手間のかかる方法をたどらなくてはなりません。
2020のプロジェクトをCS6で開くには
例えばAfter Effects の最新バージョンを After EffectsCS6 がインストールされたPCで編集するとします。
After Effects CCのバージョンは22.6(2022 年 9 月現在)です。
目的のCS6は買い切り版としてリリースされた最後のバージョンで、ユーザーがかなり存在します。
CS6の After Effects バージョンは11.0。
つまり12.0バージョンほど戻さなくてはなりません。
しかも、2020の場合、よく見るとインストールできる過去バージョンは2世代前まで。
そこから先のバージョンに変換するためには数世代前のAfter Effects CC がインストールされたパソコンで編集する必要があるのです。
なぜこのような制約が加わったのでしょうか。
警告:最新バージョンよりも 3 つ以上古いアプリケーションはサポートされません。また、ダウンロードもできません。古いバージョンを長期間使用する場合は、パッケージを保管しておくか、インストーラーを安全な場所に保存してください。現在、このような古いバージョンのアプリケーションを使用している場合は、今後の使用のため、パッケージまたはインストーラーを保存しておくことができます(ただし、このような使用はサポート対象外です)。2021年2月4日からのダウンロード可能な過去バージョンの変更に関して – Adobe Creative Cloud グループ版
adobeは公式文書で「認定外のバージョンの使用を続けると、第三者から権利侵害を主張される可能性がある」と公表しています。
現在デスクトップツールからダウンロード可能なのは、現行バージョンと前のバージョンまでですが、Admin Consoleからはそれ以前のバージョンをダウンロードすることが可能です。しかし、2021年2月4日からサポートポリシーが変更になり、各プランごとにダウンロード可能なバージョンが異なります。詳細はこちら:
2019年5月10日のAdobeの方針変更によりCreativeCloudの過去バージョンの取得が制限されるようになったからです。
adobeが認めている最新版以外の利用はNGです。
例外は一つだけあります。
それは「パッケージ版」CS6が手元にある場合です。
この場合は買い切り版である「パッケージ版」をインストールすることで今後も使い続けられます。
少し古い図表ですが、Adobe CCのバージョン対応表を見てみます。
それぞれのバージョンで保存できる形式は決まっています。
もし、最新のバージョンで作ったプロジェクトを古いAfter Effectsで編集したくなったら、かなりの手間がかかります。
最新のバージョンで制作したファイルを、旧バージョンで読みそのバージョンのAfter Effectsで保存します。
これで終わりではありません。
その古いバージョンをさらに古いバージョンのAfter Effectsで読み込み保存しなおすという繰り返しをおこないます。
- After Effects CC2018(15)
- After Effects CC2014(13)
- After Effects CC(12)
- After Effects CS6(10)
これだけのプロセスが必要です。
つまり以上のバージョンをインストールした環境を飛び石伝いにたどらなくてはならないことになるのです。
まとめ
Premiere Proの場合はPREMIERE PROJECT DOWNGRADERという便利なサイトがありました。【Pr】プロジェクトを 古いバージョンで開く 方法Premiere Pro | ぶいろぐ
ところが、After Effectsの場合はかなり厳しい対応です。
古いバージョンを使用する必要がある場合は、インストーラーを事前にAdmin Consoleで作成してダウンロード保管することをおススメします。ただし記載にあるよう、サポートが切れておりますのであくまで自己責任でお使いいただくことになります。
After Effectsの代替は、DaVinci Resolve18のFusionが急上昇しています。
ユーザー数が少ないことから知識を得る環境も縛られていますが、簡単な作業なら別ソフトを立ち上げることなく作業できるのでかなり便利になりました。
Adobe の旧バージョンを使っていた人には、この機会に有料のバージョンアップをおこなうか、無料のDaVinci Resolveに乗り換えるか検討する良い機会かもしれません。
Adobe CreatveCloudの導入/更新を検討している方には、Webクリエイタースクール デジタルハリウッド STUDIO by LIG 「アドビオンライントレーニング通信講座」がおすすめです。
参考
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 過去バージョン を書きます。