将来は動画編集で稼ぎたいと思う人いませんか。
解決法を教えます。
動画の編集に慣れるには百の本を読むよりも、目の前の素材を頭に入れてひたすら繋ぐこと。
習うより慣れること、経験を積むことにつきます。
でも、ワンランク上をめざすなら、よくできた解説書を多読することをお勧めします。
なぜなら、経験に裏打ちされたさまざまな知恵は本の中に詰まっているからです。
良書に出会うには、情報通の人による選書が手掛かりになります。
選書家が選んだ二冊
ユニークな店づくりで知られる池袋の書店「天狼院書店」。
起業家としても知られる店主の三浦崇典さんの選書2冊が、週刊ダイヤモンド2020.01.1号に掲載されました。
簡単だけど、すごく良くなる77のルール デザイン力の基本
戦略デザインコンサルタント、アートディレクターのウジトモコさんの本です。
最近は投稿動画のアイキャッチなどを自分で作っている人が増えていますが、お手本になるようなデザインはなかなか見当たりません。
デザインの壁にぶち当たっている人、シュッとした見栄えにしたい人にとっては、いちど原理原則にたちもどって理解を深めるほうが早道です。
本書では、プロのデザイナーの思考プロセスを軸にした解説がされています。
印象に残る資料は「見やすく」「わかりやすく」「共感してもらえる」ことがポイント。やりがちなデザインの「ダメパターン」を見直すだけで仕事の成果をあげることができます。
おぼえておきたいセオリーが 「AISUS」 という言葉です。
「AISUS」 とはAccessibility、Impression、Sincerity、Uniqueness、Shareの略。
- 見やすさ
- 印象
- 信頼性・誠実さ
- 独自性
- 共感
ウジさんはプロのデザイナーの思考プロセスを「デザインの原理原則)」に分解して説明してくれます。
私は仕事でWEBサイトのデザインを外部のプロダクションに依頼することがありますが、初めのころは提案されたデザインにダメ出しをすることがなかなかできませんでした。
伝えるべき情報がイメージの中に埋没したり、余計な文言があふれていたりしていても、なぜそれでは困るのか、修正意見を言語化して説得できなかったからです。
本書ではセンス以前に「人に伝えるためには情報選択の基礎的な力と、それを育てる手法がいる」として、基本となる原則を提示してくれます。
デザイナーなら必ず持っている原理原則を抑えたうえで議論していけばいいことが改めてわかります。
本書は自分で作ったデザインがしっくりこないと感じた時に、見返してるという使い方もできます。
BEFORE
- 余計なものが多く、一貫性がない
- 読みにくく、情報が欠けている
AFTER
- 読みやすい、わかりやすい
- 視点の動きが計算されている
テクニックを中心に解説されたガイドでは、個別の作例を真似することはできても、応用することはきません。自分の中に方向性や考え方をしっかり立てておかないとぶれてしまうからです。
本書では「調査」と「準備」をし、何を伝えたいかを明確にしてから着手することが大切と説きます。
「いきなり手を動かす」「とりあえず大きくすれば目立つ」「いろんな色、書体を使いたがる」など、 よくやりがちなダメパターンを避けるだけで、プロのデザイナーの原理原則が身につきます。
手元に置いて、折あるごとにめくって確認する羅針盤のような本です。
デジタル時代の実践スキル 動画広告 作成&活用 売上・ブランド価値を高めるビジュアル手法
いっぽうこちらは実践書。特に動画広告に特化したガイドです。
動画広告の企画(シナリオ)の立て方から、撮影方法、編集、Webメディアの打出し方、 運用とデータ分析、さらに、より効果的な動画広告の最適化ができるようになります。
番組作りの方法論でつくる動画は、陸上競技に例えると長距離ランナー。ペース配分や駆け引きで人を引き付けるのに長けています。いっぽう、投稿動画は瞬時の勝負。アイキャッチのインパクトや、視聴を開始して数秒で勝負がつく世界です。
短い時間で決着を志向する投稿動画の制作者にとっては、広告動画の作り方のほうが役に立つ情報といえます。
名物クリエイティブディレクターによる指南書は、効果測定や拡散方法から逆算して最短で作る方法を解説しています。
まとめ
2020年は5G元年。選書した三浦さんは「画像をいかに駆使するかの時代の始まり」と定義します。
動画をビジネスにしようとする人にとっては、動画のスキルを自分のものにする力が問われる時代です。
考えているより一歩でも先に歩き出した方がゴールに近づきます。ガイドを手にして進みましょう。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 参考書 を書きます。