動画の終了部分などによく使うのがホワイトアウト(白飛ばし)です。
ホワイトアウトとは、動画の画面を白にフェイドアウトしてしまうこと。
エンディングに重宝します。
白飛ばしするのは超簡単です。
【更新】DaVinci Resolve17のResolveFXが超簡単
もっとも簡単な方法がDaVinci Resolve17のResolveFXを使う方法です。
カット尻を白く飛ばしたい映像をタイムラインに置きます。
[エフェクトライブラリー][ResolveFXジェネレート]の[カラージェネレート]をカットの上にドラッグ&ドロップします。するとインスペクタにエフェクトが表示され、カットが白く変色します。
これはカットの色が[カラージェネレーター]の機能によって強制的に着色されたことによっておきます。
この変化を利用して、ジェネレーターの前半を配色なしにすることで徐々に白く変わっていく効果を簡単に作ることができます。
色を変更させはじめたい場所にインジケーターを持っていき、[Global Blend]の値を左に寄せて0にします。
次に完全に白く飛ばしたい部分にインジケーターを持っていき、[Global Blend]の値を右に寄せて1.0にします。
これで完成です。
カラーを好みの色にすることで着地点の配色を任意の色にすることもできます。カラーにはキーフレームが付いているので色を変えながら変化させることだってできます。
DaVinci Resolve 16
DaVinci Resolveの場合はEdit画面でツールボックスを選択して行います。
[ジェネレーター][単色]を選びます。単色とは、着色できる静止画のことです。今回は白に飛ばしますが、黒い単色をつくればブラックアウトもできます。ドラッグ&ドロップで動画の終了カットに持って行きます。動画レイヤーの下に単色レイヤーを配置します。画面ではビデオ1にあった動画カットをビデオ2に移動して隙間をつくって配置しました。
動画の終了部分をフェイドアウトさせる(カットの上辺を斜めに調整しています)と、
モニター画像の空の色が徐々に変化し、直下にある単色(白色)が浮き上がってきます。下記の動画のエンディングも白飛ばしです。
ブラックアウトよりも汎用性が高い演出法だと思います。
続いてPremiere Elementなどで白など好きな色にフェードアウトさせる方法です。
Premiere の場合は
- プロジェクトのアセットの上で右クリック
- 「新規項目」→「カラーマット」を選択
- フェードさせたい色を選択する
- カラーマットをフェードさせたい動画の下のレイヤーに配置する
- 好きなタイミングで動画をフェードアウトする
- 下のレイヤーの色が浮かび上がる
まとめ
番組作りで一番神経を使うのは冒頭の一分と、終了時です。この部分をどうするか考えがまとまればあとは力業(ちからわざ)で押していけます。
着地点の演出でいいアイデアが出なかったらホワイトアウト。困ったときは白飛ばしという奥の手を使いましょう。
様々な用途に応用できる定番の技を持っておくと時間が無い場面での作業効率化に役立ちます。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ホワイトアウト を書きます。