先日「GoFile」っていうファイル共有サービスについて解説しました。重い動画ファイルを転送する上で安くて便利なサービスとして使えるという話です。
しかし、このサービス。使い方によってはかなりリスクの高いサービスでもあります。
なぜかというと、これね、SNS(特にX)や海外の掲示板とかでよく見かけるじゃないですか?「この動画、GoFileに置いといたから見て〜」みたいなやつ。
無料で10GBまで匿名でアップロードできて、しかも登録もいらない。シンプルで使いやすいんですよ。これだけ聞くと「神サービスやん!」って思うでしょ?僕も最初はそう思いました。
でもね、実際に使ってみると、めちゃくちゃ落とし穴があるんですよ……。
アドブロッカー なしでGoFileを利用するのは危険ってホント?
GoFileは便利、だけど“匿名性”が危ない
GoFileの最大の特徴は「匿名でファイルをやり取りできること」。これが良い面でもあり、悪い面でもあるんです。
だって考えてみてください。アップロードした人が誰かわからないってことは、「このファイルにウイルス入ってませんよね?」って確認する術がないんですよ。
2025年のSOCRadarのレポートによると、GoFileのトラフィックの約30%が“疑わしいコンテンツ”と推定されているらしいんです。3割ってヤバくないですか?たとえばコンビニで買った弁当の3割に異物が混入してるとしたら……絶対行かないでしょ?
でもファイル共有の世界だと、それを知らずに「無料だからいいや」ってポチッとしちゃう人が多いんですよね。
実際に起きた怖い話
僕の知り合いの話なんですけど、Xで「爆笑動画!」って書いてあったリンクをクリックして、GoFileに飛んだんです。で、何も考えずにダウンロード。
最初は普通に再生できたんですよ。でも次の日からPCの動きがなんか重い。さらにGmailのパスワードを勝手にリセットされて、アカウントが乗っ取られそうになったんです。
これね、2025年の脅威インテリジェンスでも報告されてる「インフォスティーラー」っていうマルウェアの典型的な動きなんですよ。要するに、ブラウザのクッキーとか、保存してるパスワードを勝手に抜き取るやつ。
GoFileはアップロードされたファイルを事前にチェックしないから、こういうリスクがめちゃくちゃ高いんです。
広告が最大のトラップ
で、さらにやっかいなのが広告。GoFileを開くと、画面のあちこちに広告が出ますよね?「ダウンロードはこちら」ってボタンに似せたバナー広告とか。
これがまたタチ悪くて、「本物のダウンロードボタンどこ?」って初心者が迷った隙に、間違えて広告をクリックしちゃうんですよ。
実際、2025年のレポートでは「GoFileの広告経由でマルウェアに感染した」っていうケースが前年比150%も増えてるんです。つまり「無料で使えるけど、広告クリックしたら終わり」みたいな世界。
僕がXで見た投稿でも「GoFileの広告踏んでウイルス感染した」って警告してる人、めっちゃいました。もうね、クリック一発で地獄行き。
だから「アドブロッカー」が必須
そこで出てくるのがアドブロッカーです。アドブロッカーとはWebサイトの閲覧時に表示される広告を自動的に非表示にするソフトウェアやブラウザ拡張機能のことです。
- uBlock Origin(ChromeやFirefoxで使える無料拡張機能)
- AdGuard(アプリ版もある有名ブロッカー)
これを入れておけば、GoFileに限らず怪しい広告やポップアップはほぼ出てこなくなります。

やり方は簡単で、Cromeの拡張機能経由でウェブストアからダウンロードします。

拡張機能には様々なアドブロッカーがあるのでその中から選びます。



拡張機能を追加をクリックするとCromeに追加され、ブラウザ上で自動的に動くようになります。

機能調整はデフォルトで十分ですが、高度な調整が必要な場合はそれぞれの拡張機能でカスタマイズ可能です。
僕もアドブロッカーを入れてから、GoFileを開いたときの“ごちゃごちゃ広告”がスッキリ消えて、「あ、これが本当のダウンロードボタンか!」って迷わなくなりました。


正直、アドブロッカーを入れずにGoFileを使うのは「無防備で戦場に行く」みたいなもんです。そりゃ撃たれますって。
uBlock Originが使えなくなった理由
ここで大きな問題となるのが、2025年8月29日に起きた uBlock Originの利用停止 です。
Google Chromeが拡張機能の仕組みを Manifest V2からManifest V3へ完全移行 したことにより、長年人気No.1の広告ブロッカー「uBlock Origin(uBO)」が機能しなくなりました。
例えばあるニュースサイトでは、広告主からの“回避スクリプト”を入れてきて、「広告かどうかを判断するためのスクリプト」がページロード時に動くようなものがあります。MV2ではそれを検出してブロックしたり、広告スクリプトを無効化することができた。
でも MV3 ではその webRequest API の使い方が制限されたりするので、広告が“ちらっと見える”/“消えては戻る”みたいな不完全なブロックになることがあるのです。
後継として登場したのが uBlock Origin Lite(uBOL) です。これはMV3に準拠した軽量版で、一般的な広告除去には十分ですが、
- 高度なフィルタリング
- 外観調整ルール(不要な要素を消した後のレイアウト調整)
といった上級者向け機能は大幅に制限されネット上ではユーザーの総スカンをくう騒ぎになりました。
代替アドブロッカーの選択肢
では、GoFileを快適に使うには、uBlock Origin Lite(uBOL)以外のどんな拡張機能を選べばいいのでしょうか?
AdGuard
- 世界で初めてManifest V3対応版をリリース(2024年9月)
- 機能維持に力を入れており、一般ユーザーは違和感なく使える
- 上級者は多少の制限を感じる場合あり
AdBlock / AdBlock Plus
- 歴史が長く、初心者にも使いやすい
- ただし「許可された広告(Acceptable Ads)」をデフォルトで表示する仕様があるため、設定変更を推奨
uBlock Origin Lite
- 軽量でシンプル
- 高度なカスタマイズを必要としない人に向いている
もし僕がこれから広告ブロッカーを選ぶ初心者だとしたら、こんな感じで決めると思います。
- 最優先は「Advertisement やトラッカーがきちんと消えること」→AdGuard MV3版
- 次に「負荷が軽いこと」「画面が破綻しないこと」→uBlock Origin Lite 試す
- もし「自分でいじるの好き」「CSS や scriptlets をたくさん使いたい」なら Firefox + uBlock Origin MV2 のような環境を考える
GoFileを安全に使うコツ
最後に、僕が思う「初心者でもできるGoFileの安全対策」をまとめておきます。
- アドブロッカーを必ず入れる
→ これが第一歩。uBlock OriginかAdGuardでOK。 - むやみにファイルを開かない
→ 知らない人のリンクはクリックしない。友達からの共有でも一応ウイルスチェック。 - ウイルス対策ソフトを最新に保つ
→ Windows Defenderでもいいけど、常に最新にアップデートしておく。 - スマホよりPCで開く
→ スマホはセキュリティが弱い部分もあるから、基本はPCで。 - 大事なアカウントのパスワードは使い回さない
→ 万が一抜かれても被害を最小限に。
まとめ:便利だけど“裸で飛び込むな”
GoFileは便利です。大きなファイルを一瞬でシェアできるし、アカウント登録もいらない。でも匿名性が高すぎるせいで、悪用されやすいのも事実。
だから「ただ便利そうだから使う」のは危険。2025年の今は「アドブロッカーなしでGoFileを使う=自分の情報を盗んでくださいって言ってるようなもの」なんです。
GoFileは便利なサービスですが、広告の多さとリスクを考えると アドブロッカーなしで使うのはおすすめできません。
特に2025年以降は、従来のuBlock Originが使えなくなったことで「どの拡張機能を選ぶか」が重要になっています。
- 初心者 → uBlock Origin Lite または AdBlock
- 中級者以上 → AdGuard
こうした選択肢を理解しておけば、GoFileを安心・快適に利用できるはずです。














こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 GoFileは危険?広告とマルウェアから身を守る アドブロッカー 活用法を書きます。