EcoFlow DELTA 2 Max : ポータブル電源で動画制作の自由度がアップ

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DELTA 2 Max を書きます。

「バッテリーが切れた」「予備のバッテリーを忘れた」などで困ったことありませんか。動画撮影時のトラブルでよく起きがちなのが電源トラブルです。

特に撮影機材や照明の電力が必要な野外ロケでの電力確保は致命傷になりかねません。

家庭用電源が使えない場合、信頼性のあるポータブル電源は必需品です。今回は、EcoFlowの「DELTA 2 Max」を紹介します。

EcoFlow社のDELTA 2 Maxとは

EcoFlow社は中国に本社を置く企業です。2017年に設立され、主にポータブル電源やエネルギー関連の製品を開発・販売しています。

「EcoFlow」はポータブル電源の主力シリーズで、充電と放電を繰り返しても充電容量が減りにくく、寿命が長いことが評価されています。

特にEcoFlow DELTA 2は大容量かつ高出力で、充電にかかる時間が短いことからポータブル電源として注目される商品の一つです。

主な特徴

高出力で多様な機器に対応

DELTA 2 Maxは、DELTA 2シリーズで最大容量を誇るバッテリーです。

重量は23kg。容量は2,048Whで、出力は合計2,000Wです。電圧を下げることで擬似的に高出力動作をさせるX-Boostを使えば、一部の家電に限り2,400Wの高消費電力機器が使えます。

スマホのバッテリー容量によって異なりますが、一般的なスマートフォンのバッテリーおおよそ 130台分 に相当します。

バッテリーは長寿命で昨今トレンドとなっているリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが採用されています。

LFPバッテリー(リン酸鉄リチウムイオンバッテリー)のメリットは
・高い安全性: LFPバッテリーは熱安定性が高く、過熱や発火のリスクが低いです。
・長寿命: サイクル寿命が長く、通常のリチウムイオンバッテリーよりも多くの充放電を耐えられます。
・安定した放電: 電圧が安定しており、放電時の電圧降下が少ないため、電力供給が安定しています。
・環境に優しい: コバルトを含まず、環境負荷が比較的低いです。

さらに、エクストラバッテリーを追加することで 2,400 Wまで容量を拡張可能。複数日にわたるロケ撮影でも電力切れを心配する必要がありません。

出力は、ACが6つ、USB-Cが2つ、通常のUSB-Aが2つ、急速充電対応USB-Aが2つ、シガーソケット1つ、そのほかDC12Vや24V駆動でよく使われる同軸の「DC5521」端子が2つ用意されています。

これにより撮影現場で使用する複数の高性能カメラ、音声、照明機材などを同時に稼働させることが可能です。

高速充電で待ち時間を短縮

DELTA 2 Maxのもう一つの特徴は充電時間が短いこと。

X-Stream技術により、わずか50分で0%から80%まで充電できます。これにより、撮影の合間など家庭用電源が利用できればわずかな時間でも充電ができます。

次のシーンの撮影までの待ち時間を短縮し、撮影スケジュールをスムーズに進行できます

静音設計で音声収録にも最適

消費電力が2,000W未満の場合、DELTA 2 Maxの動作音はわずか30dBと非常に静かです。なので、音声収録が行われるシーンでも、背景ノイズを気にせずに撮影できます。

この静音性は、集中力を維持しながらクリエイティブな作業を行うために非常に役立ちます。

リアルタイムのエネルギー管理

スマートフォンアプリを使って、リアルタイムでバッテリーの残量や消費電力を確認することができます。

これにより、撮影中に電力が不足するリスクを最小限に抑え、効率的なエネルギー管理が可能です。また、アプリを通じて接続機器の制御もできるため、現場での機動力が向上します。

使いやすさと利便性

ポータブルバッテリーのメリットは

  • 電気がないところでも電気を使える
  • 手軽に持ち運べる
  • アウトドアで活躍する
  • 災害時に役立つ

DELTA 2 Maxのは大容量バッテリーの割に重量は約23kgと他社製品と比較すると軽量で持ち運びができるため、撮影以外の用途にも十分使える汎用性があります。

迅速な電力バックアップ

例えば、自宅サーバーの電源など常時電源が必要な用途に使えます。パススルー充電機能を搭載しており、もし電源が途絶えた場合でも10ms以内にバックアップ電力へ自動的に切り替わります。これにより、NASやワークステーションなど、重要な機器がダウンすることなく、撮影が続行できます。

ポータブル電源豆知識

  • ポータブル電源は放置していても5ヶ月で4%ほどしか電力が減らないため、突然の停電時などの防災用に使えます。
  • 電池容量の目安としては、1人1日当たり100Whを目安に備えておくといいでしょう。
  • DELTA 2 Maxの容量は2,048 Whあるので4人5日は持つ計算になります。東日本地震で発生した停電では80%の世帯が復旧に3日程度かかっているので参考にしてください。

DELTA 2 Maxは、別売のソーラーパネルと接続できるため、ソーラー発電を検討している人には参考になる商品です。

DELTA2はコストコで49,800円の投げ売り状態。というので調べてみたら在庫切れでした。

機種比較

EcoFlow DELTA 2 Maxは、動画制作の現場において、信頼性と高出力を兼ね備えた理想的なポータブル電源です。

EcoFlow DELTA 3 Plus

最新のモデルを希望する人にはEcoFlow DELTA 3 Plusというモデルもあります。容量は1,024Whとほぼ半分ですがフル充電時間が58分という速さ。

1,500Wの出力で、冷蔵庫、テレビ、コンピュータ、オーブンなど99%の電化製品に電力を供給できる上、X-Boostテクノロジーにより、最大2,000Wの電化製品(例:ヘアドライヤー1,800W)にも電力を供給できる汎用性の高い点がメリットです。

チュートリアル動画

まとめ

ポータブル電源は、大容量であることに加え、高い汎用性と高速充電機能がメリットです。さらに静音設計により、野外ロケや家庭用電源が利用できない環境でもスムーズな作業を可能にします。

中でも、リアルタイムのエネルギー管理や簡単な操作性は、プロフェッショナルな撮影チームにとって非常に有益です。DELTA 2 Maxは、これからの動画制作において欠かせないパートナーとなるでしょう。