After Effectsを使えば、背景が一定のパターンでスムーズにループするアニメーションを簡単に作成できます。
この記事では、背景を左右にスクロールさせるループアニメーションの作り方を解説します。
After Effectsで ループする背景 を作成する方法
1. コンポジションの設定
まず、ループするアニメーションの再生時間を設定しましょう。
1. コンポジションの作成:After Effectsで新しいコンポジションを作成します。今回は背景が一周するまでの時間を「5秒」に設定します。[コンポジション] > [新規コンポジション] から名前や解像度、時間を設定しましょう。
• 解像度:フルHDの1920×1080を推奨しますが、使用する背景画像に合わせて自由に設定してください。
• 時間:今回は5秒としていますが、ループ速度を調整したい場合はこの時間を変えても大丈夫です。
2. 平面の作成と背景の読み込み
次に、背景画像をコンポジションに追加します。
1. 新規平面の作成:[レイヤー] > [新規] > [平面] から背景用の平面を作成します。任意の色でOKです。
2. 背景画像の読み込み:[ファイル] > [読み込み] > [ファイル] から背景のイラストや写真を読み込み、平面の上に配置します。
3. サイズ調整:背景画像の横幅がコンポジションの横幅(1920ピクセル)と一致するように調整します。背景がフルHD解像度と同じサイズであると、後の設定がスムーズです。
3. 背景の複製と配置
背景画像がコンポジションを一周するために、背景を複製して横に並べます。
1. 背景の複製:背景レイヤーを選択し、Command + D(Windowsでは Ctrl + D)で複製します。
2. 複製した背景の位置調整:複製した背景レイヤーを選択し、X軸の位置を 960 + コンポジションの幅(今回は1920)に設定して、右側に配置します。
• 計算式入力:直接 960+1920 などの数式を入力すると、自動計算で位置が設定されるので便利です。
3. プリコンポーズ:2つの背景レイヤーを選択して、右クリックから [プリコンポーズ] を選びます。新しく作成されたコンポジションに、長い一枚の背景画像が含まれるようになります。
4. コラップストランスフォーム:プリコンポーズしたレイヤーに対して、歯車アイコンの「コラップストランスフォーム」にチェックを入れ、アニメーションの際に余分な効果が加わらないようにします。
4. 背景の移動を設定してループを作成する
ループアニメーションを作成するために、プリコンポーズした背景にキーフレームを追加します。
1. 位置パネルの表示:プリコンポーズした背景レイヤーを選択し、 Pキー を押して位置パネルを開きます。
2. キーフレームの設定:位置を設定するために、次の手順でキーフレームを追加します。
• 開始位置(0秒):0秒の位置でX軸を「960」に設定し、キーフレームを追加します。
• 終了位置(5秒):5秒の位置でX軸を「960 – コンポジションの幅」(今回は1920)に変更します。この設定で背景が左方向にスムーズに動くようになります。
右方向に動かしたい場合は、終了位置の計算を「960 + コンポジションの幅」(1920)と設定してください。
3. ループの確認:タイムラインを再生して、背景が途切れずに滑らかにループするか確認します。調整が必要であれば、キーフレームや位置の設定を微調整しましょう。
チュートリアル動画
まとめ
After Effectsでループ背景を作るには、シンプルな位置設定とキーフレームを活用するだけで、滑らかなスクロールが実現できます。
このテクニックは背景だけでなく、繰り返し動作するオブジェクトのアニメーション作成にも応用できます。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ループする背景 を書きます。