スマホでの動画編集に限界を感じていませんか?
スマホ版CapCut。数カット編集するには超便利かもしれませんが、スマホで複雑な編集をすると疲弊しますよね。
CapCutはデスクトップ版(PC版)を使うことで、より快適で高度な編集が可能になります。
この記事ではCapCutはデスクトップ版(PC版)の導入を検討されている方向けに利用環境別に作られたCapCutの違いと特徴をまとめました。
🎬 CapCutデスクトップ版(PC版)とは?
CapCutは使う環境別に三つの種類に分かれています。
種類 | 特徴 | 通信環境 |
---|---|---|
スマホ版(iOS版等) | モバイルで直感的に編集可能 | オンライン必須 |
オンライン版(WEB版・ブラウザ版) | ブラウザで操作、アカウント連携必須 | オンライン必須 |
デスクトップ版(PC版、Mac版、ダウンロード版) | インストール型、高機能編集向け | オフラインOK(クラウド同期時はネット接続) |
🖥 デスクトップ版(PC版)CapCutのメリット
もともとCapCutはTikTokの投稿動画制作を念頭に作られたもので、スマホ版ファーストの傾向が強いです。
しかし、縦長動画だけでなく横長動画の編集に対応するには圧倒的にデスクトップ版(PC版)が使いやすいということもあり、デスクトップ版(PC版)を利用する人も増えています。
- 大画面での細かい編集が可能
- キーボードやマウスで作業効率アップ
- 大容量ストレージが使えるので長編・高画質動画に強い
- テンプレート・音楽素材もPCで扱いやすい
⚠ デメリット(注意点)
- 中国製アプリのため、セキュリティ面に不安を感じる人も
- インスタなど一部SNSとの連携に制限が出ることがある
デスクトップ版(PC版)とオンライン版(WEB版)の違い
デスクトップ版(PC版)とオンライン版(WEB版)の基本操作や機能はほぼ同じです。
オンライン版(WEB版)はブラウザ上で編集できるのに対し、デスクトップ版はパソコンにインストールしているのでネットワークが使えない環境でも独立して使うことができます。
デスクトップ版(PC版)はPCにインストールして使うため、PCの性能に依存します。編集素材をいちいちアップロードすることなく使えるのでより細やかな作業ができるのが特徴で、中上級者向けといえるでしょう。
パソコンにCapCut デスクトップ版(PC版)をインストールする手順
CapCutの公式ページを開きます。
すでに【オンライン版(WEB版)】を導入済みのPCでは上記のリンクで【オンライン版(WEB版)】が開きます。ややこしいので注意してください。
間違えそうで不安な人は、下記【デスクトップ版】のダウンロードページから「CapCut Desktopエディター」(←これが正式名称のようです)をダウンロードしてください。


WindowsPCからクリックすると自動的に「Windows用ダウンロード」が選択されます。
インストーラーが起動するので[開く]をクリックするとインストールが始まります。

デバイスに変更を与えることを許可します。

デスクトップにCapCutのアイコンが追加され、言語設定が開きます。

日本語にチェックが入っていることを確認し[保存]「をクリックするとしばらく確認が行われます。

問題がなければ実行可能の表示が出るので[確認]をクリックします。。

上記の画面のようなデスクトップ版(PC版)が立ち上がればインストール完了です。
サインイン方法
デスクトップ版(PC版)が立ち上がったら自分のアカウントにサインインします。
左上の「サインイン」ボタンをクリックします。

認証手段はGoogleが簡単なのでお薦めです。
画面が開くので、「CapCutを開く」ボタンをクリック。

以上でインストール終了です。
アカウントを再設定したい場合は、画面右上にある[設定][アカウント]から設定を削除を選択します。設定が終わったら左上のアイコンから[ログアウト]したのち再度CapCutを立ち上げると新しい設定で起動できます。
プロジェクトの読み込み
設定が終わったら、自分のプロジェクトを読み込みましょう。

プロジェクトは左のサイドメニューにあります。

スペースバーをクリックして同期ができていれば無事完了です。(ファイル名を変更すると修正前と修正後の二つのプロジェクトが作れます)
プロジェクトの共有方法(スマホ版 ↔ デスクトップ版)
デスクトップ版(PC版)も含めた3種類のCapCutを同じアカウントで登録している場合、作業を共有できます。モバイル版とオンライン版(WEB版)はほぼ機能は同じです。
プロジェクトの共有を活用することで、外出先ではスマホで撮影・編集し、自宅のPCを使って編集するという効率的な役割分担ができるようになります。

🖥 デスクトップ → スマホ
- 編集後のプロジェクトを「自分のスペース」にアップロード
- スマホ版CapCutを開き、クラウドのプロジェクトをタップ
- ダウンロードが開始され、スマホ側でも編集可能に!
※ クラウド同期には同じCapCutアカウントを使っている必要があります。
今回は、デスクトップ版(PC版)とモバイル版の共有関係を確認するため、モバイル版で事前に作ったプロジェクトを読み込んで編集し、その後スマホ画面で追加編集してみます。
[2023_11_26_iPhone-PC]というファイル名としました。PCからデスクトップ版を開きます(この時点では編集ソフトは起動していません)。

編集したいプロジェクト[2023_11_26_iPhone-PC]を選ぶと編集ソフトが起動しタイムラインが使えるようになります。
スマホの編集画面より精密な編集がしやすいデザインになっています。
タイムラインが広く使えるため、レイヤー構造が使いやすいのが特徴です。
複数の画像やテロップを何層にも重ねることがやりやすく、テロップの位置やサイズ、音声の強弱やタイミングなどしっかり編集できます。

モバイル版とデスクトップ版をそれぞれの端末に入れて同期させると、スマホでは撮影に専念しデスクトップ版でコッテリ演出してプロジェクトを完成させることができます。
スマホ内にプロジェクトを置かないことで、スマホのメモリー容量を節約できます。
PCのデスクトップ版で追加編集したプロジェクトをスマホ版に送って編集します。
デスクトップ版のプロジェクトから動画を編集したデータは自動的に「自分のスペース」に保存されます。

デスクトップ版からモバイル版にプロジェクトを受け渡すには、「自分のスペース」に戻り、[2023_11_26_iPhone-PC]を選んだまま[アップロード]から[プロジェクトをアップロード]をクリックします。
これでPC上のデスクトップ版(PC版)で編集した[2023_11_26_iPhone-PC]プロジェクトがクラウド上にアップロードされます。
アカウントが同じであればクラウド経由で複数のスマホ版、デスクトップ版などとプロジェクトの共有ができます。

画面に新たにプロジェクトファイルが追加されたのを確認してモバイル版CapCutを見て見ると

スマホ側に新しく、PC側で編集した[2023_11_26_iPhone-PC]プロジェクトが付け加わっています。
この段階では、まだスマホで編集できません。
素材や編集データがクラウド上にあるためです。
スマホで編集するにはプロジェクト一式をスマホにダウンロードする必要があります。

スマホには最初に編集した[2023_11_26_iPhone-PC]が残っているけれど、そのプロジェクトは使わないのですか?
デスクトップ版(PC版)で追加編集したプロジェクトは別物として扱われます。
そのため、スマホ内には元のプロジェクトと、新規プロジェクトの二つのプロジェクトが作られることになります。
アイコンをクリックするとダウンロードが始まり、スマホで新規プロジェクトが編集できるようになりました。
📲 スマホ → デスクトップ
- スマホで編集したプロジェクトを開く
- プロジェクト右の「︙」から「バックアップ」をタップ
- クラウド(自分のスペース)にアップロード
- PC版CapCutを開き、クラウド内の該当プロジェクトを「ダウンロード」
- タイムラインで編集可能に!
スマホ版CapCatから動画をアップロードするには[プロジェクト]からアップロードしたい[プロジェクト]を選び、右横にある【︙】を開き[バックアップ]をタップします。
これでスマホからクラウド上にデータがアップロードされます。
アップロードされたプロジェクトは、別の端末からはどう見えるかというと、下記の画像はデスクトップ版から見つものですが、雲のマークが付けられて表示されます。

クラウド上にあるけれど、そのままではデスクトップ版のあるPCでは編集できません。
そのため、いったんプロジェクトをPCにダウンロードする必要があります。

アイコンを右クリックしてメニューから[ダウンロード]をクリックします。

するとプロジェクトがPCに取り込まれます。
ダウンロードされたプロジェクトの格納先はデスクトップ版(PC版)の[設定]から確認できます。

プロジェクト一式をPCに取り込むことでデスクトップ版(PC版)から編集できるようになりました。
アイコンから雲マークが消えてデータがローカルにダウンロードされ、編集できるようになったことがわかります。


編集画面が開きます。編集中のデータは自動的に保存されます。
編集が終了したら、アップロードの可否とローカルプロジェクトの交換を尋ねられます。


では、パソコン側の状態はどうなるかというと、元データを残す、上書きして入れ替えるという二つの選択肢が選べます。
普通は元データを残すと容量を圧迫するので、[バックアップして入れ替え][入れ替える]を選択します。
CapCutのウェブ版を使う前に知っておきたい注意点
CapCutには「スマホ版(モバイル版)」「デスクトップ版(PC版)」「ウェブ版(オンライン版)」の3種類があり、見た目や機能が似ていても互換性に制限があるため、初心者が混乱しやすい点が多々あります。
特に注意すべきなのは「ウェブ版(オンライン版)」です。
❌ 1. ウェブ版で作ったプロジェクトはスマホ版で開けない
- ウェブ版で編集したプロジェクトはスマホ版アプリで読み込み不可
- アカウントを同じにしていてもプロジェクトは共有されない
- スマホにダウンロードもできないため、編集の続きができない
📌 ポイント:スマホで撮影 → ウェブ版で編集 → スマホに戻して仕上げ、というワークフローは基本できません
❌ 2. デスクトップ版(PC版)とは「ほぼ同じ」でも別物扱い
- UI(見た目)や機能は似ているが、内部の動作は異なる
- ウェブ版は常にクラウド編集、デスクトップ版はローカルPCでの編集
- プロジェクト形式や保存方法が違うため、共有や移行は不便
❌ 3. インターネットが必須(オフライン不可)
- 編集素材やエフェクトもすべてクラウド経由
- ネットが遅いと動作が重くなる・編集中に固まる
- 外出先や通信制限下では使いづらい
❌ 4. 書き出しに時間がかかる&エラーが出やすい
- ウェブ版はクラウド処理なのでエクスポートに時間がかかる
- 特に高解像度や長時間動画は失敗することもある
- スマホやデスクトップよりも安定性がやや低い
❌ 5. 一部エフェクトや素材が使えないことがある
- PC版やスマホ版では使えるエフェクトが、ウェブ版にはない場合がある
- 逆にウェブ版だけにあるテンプレートもあるため、互換性に混乱が起きやすい
✅ どんな人がウェブ版に向いている?
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
ネット環境が安定している | ネットが不安定・外出が多い |
軽い編集(短尺・テンプレ活用) | 高解像度・長時間・複雑な編集 |
スマホ編集をしない人 | 複数端末で編集を使い分けたい人 |
🔁 安全な編集環境を作るには?
- 同じ編集環境で完結させるのがベスト(例:最初からスマホ版で完結させる)
- クラウドの使い方と同期状態をこまめに確認する
- 必要ならデスクトップ版(PC版)に移行する方が安定性・柔軟性が高い
CapCutのウェブ版は「手軽に始められる」のが魅力ですが、
プロジェクト共有や端末間連携に制限が多いため、本格的に編集する人には不向きです。
スマホやデスクトップとのスムーズな連携を望むなら、モバイル版 or デスクトップ版(PC版)の利用がおすすめです
編集を快適にするワンポイントアドバイス
- PCで細かい演出、スマホで現場撮影という役割分担が効率的
- クラウド共有で編集作業を分けたり、複数人で作業できる
- スマホ側に保存しすぎないことでストレージの節約に!
📝 まとめ:こんな人におすすめ!
あなたの目的 | おすすめ版 |
---|---|
とにかく直感的に操作したい | スマホ版 |
長編・複雑な編集をしたい | デスクトップ版(PC版) |
ネット環境が安定している&軽作業メイン | オンライン版 |
CapCutは3つのバージョンを上手く使い分けることで、動画編集の自由度がぐんと広がります。
特にデスクトップ版(PC版)×スマホ版のクラウド共有は、プロ・アマ問わず編集効率を爆上げできる組み合わせです。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 CapCut インストールとスマホ版とのプロジェクト共有方法を書きます。