AIが画像を修正してくれるPhotoshopの新機能・ ジェネレーティブ塗りつぶし 設定方法|stable diffusionより簡単

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ジェネレーティブ塗りつぶし を書きます。

Photoshopに本格的なAI生成機能が追加されました。

それが画像に映り込んだあらゆるものを削除・追加・修正できる新機能「ジェネレーティブ塗りつぶし」です。

どんなことができるかと言うと、一人の人間が写った写真。その周りにAIで何かの画像を追加生成できるのです。

  • 新たに画像を生成したい位置を範囲指定する
  • 生成したいオブジェクト名をプロンプト(指示文)で入力
  • 「ジェネレーティブ塗りつぶし」を適用

以上です。

これまで数時間もかかる作業もほんの一瞬で終了、仕上がりはプロレベルというのですからたまりませんよね。

ジェネレーティブ塗りつぶしを使うことで背景を差し替えたり、画像内にオブジェクトを簡単に挿入することが可能になるため、画像編集が楽になります。

ジェネレーティブ塗りつぶし の設定方法

Photoshopを持っていない人は最安のフォトプランがおすすめです。動画編集と併せて利用したい場合はAdobeCCがあると不自由しません。

AdobeCCは一般価格で契約するとバカ高いので、社会人の私は学割価格で契約するという手を使って経費節減につとめています。

スクールを受講するという条件が加わりますが、それでも正規版より安い価格で利用できるのがミソです。

動画編集で使うAdobeCC。通常価格版よりも、約50%(約4万円)ほど安く利用できる方法があります。1年分のAdobeCC利用料込みでAdobeCCの使い方が学べる「Adobe CCライセンス付属 Adobeマスター講座」です。

毎年繰り返し学び直しもOK

学生・教職員個人版(アカデミック版)は学割価格で手に入ります。
次の年も継続して受講すれば、ソフトも引き続き学割価格で利用できます。

Adobe CCのベータ版のダウンロード&インストール方法

Photoshopの新機能「ジェネレーティブ塗りつぶし」は、現在「ベータ版」での提供となっています。

Adobe CCの正規版では利用できません。また、Photoshop ElementsやPremiere Elementsユーザーも利用できません。

しかし、AdobeIDを持っていればdobe CCのベータ版を利用できます。

ベータ版は正規版ではなく「お試し版」にあたるため、「ジェネレーティブ塗りつぶし」は商用利用が制限されています。

ベータ版は通常版とは別のソフトとしてダウンロード&インストールされます。

Creative Cloudのインストーラーをダウンロード

AdobeのCreative Cloudのホームにログインします。(既にインストール済みの人はベータ版アプリのインストールまで進んでください)

画面右側に表示されている「Creative Cloudアプリをインストール」をクリックしてインストーラーをダウンロードします。

Windowsの場合は「Creative_Cloud_Installer.exe」Macの場合は「Creative_Cloud_Installer.dmg」がダウンロードされます。

インストールしたファイルを起動してインストールします。

インストールするとデスクトップ上に上記のアイコンが追加されます。

ベータ版アプリのインストール

パソコンのタスクバーまたはメニューバーに表示されている アイコンをクリックしてCreative Cloudアプリを開きます。(Windowsの場合はタスクバー、macOSの場合はメニューバーに表示されています)

アプリタブが表示されるので、その中から「ベータ版アプリ」Photoshop(ベータ)を選択します。

「インストール」をクリック。

以上でPhotoshop(ベータ)をインストールすることができました。

ベータ版は通常版と同様アップデートすることができます。

アンインストールしたい場合は一覧から「すべてのアプリ」を選択し、アンインストールしたいアプリケーションの【…】をクリックし、最下段にあるアンインストールをクリックします。

アンインストールを選択すると、「環境設定の選択画面」が表示されるため「削除」を選んでアンインストールします。

ジェネレーティブ塗りつぶしの手順

Photoshopが起動していたらいったん終了した上でPhotoshopベータを起動します。

いつもと違う起動画面が現れた後ホーム画面が表示されます。ここに加工したい画像をドラッグ&ドロップします。

元画像の上に、新たな画像を生成する手順は次のとおりです。

  • 範囲を選択する
  • コンテキストタスクバーから「ジェネレーティブ塗りつぶし」を選択
  • テキストで生成したい内容を英語で入力(単語だけでもOK)
  • ジェネレーティブレイヤーとして画像が生成される

ジェネレーティブ塗りつぶしボタンを押すことでテキストプロンプトが表示されます。

あとは、英語で生成したい内容を入力するだけでOKです。

さっそく試してみましょう。

着せ替えする

効果が実感できるのが、人物画像の着せ替えです。

stable diffusionで人物画像を生成すると「Not safe for work」と呼ばれる画像が頻繁に生成されます。

ジェネレーティブ塗りつぶしを使うことで、Not safeな部分をsafeな画像に置き換え、実用的な画像にすることができます。

下記の画像をトーキングフォト用に使える画像に変換します。

首から下を範囲指定します。

ジェネレーティブ塗りつぶしの入力枠に着せ替えたい衣服を入力します。

ここでは、「キャビンアテンダントの制服」を英文で入力します。

名前が浮かばなかったらGoogle翻訳やChatGPTなどで調べましょう。

イメージに近い画像を生成したい場合は「主語」と「述語」を含む3~8の単語で指示します。英語が無理な場合はChatGPTで作りたいプロンプトを生成した上で英文に翻訳までしたものを貼り付けます。

すると瞬時に指定した範囲の画像が指示内容に書き換わりました。元画像は背景として残されるので心配ありません。

バリエーションは右の欄にあるように3パターン作られます。

気に入ったものがなければパターンの上にある「生成」ボタンをクリックすると、さらに三つの画像が生成されます。

左右の矢印ボタンを押すことで生成されたパターンを切り替えることができます。

気に入ったものがなければ生成ボタンをさらに押して新しい画像を生成します。

なお、生成された画像は消しゴムなどで修正できます。必要に応じてラスタライズしてください。

背景を拡張する

ジェネレーティブ塗りつぶしを使うと、人物画途中で切れてしまった画像や、画面の外側の足りない部分を描き足す技術ことも簡単にできます。

画像を読み込みます。

キーボード【c】をクリックすると範囲を広げるガイド枠が現れるのでマウスで枠を広げます。

枠を広げたら、画像にマウスを合わせクリックして位置を合わせます。

長方形選択ツールで画像の内側の少し食い込んだあたりで選択します。

[選択範囲][選択範囲を反転]で外側を指定します。

[ジェネレーティブ塗りつぶし]をクリック、空白にしたまま「生成」ボタンを押します。

選択した「外側の範囲」をPhotoshopのAIが自動で作画して埋めてくれます。

stable diffusionより簡単、手間いらず

画面の外側の足りない部分を描き足すことは、stable diffusionでもアウトペインティングの機能を使うことで可能です。ただし、セッティングや調整などそれ相応の手間がかかります。

なので、Photoshopをすでに利用している人は、無理してstable diffusionを使う理由は一ミリもありません。

少しでも時短したい人にはPhotoshopをお勧めします。

不要なものを消す方法

画面にある邪魔な画像を消したい場合も、ジェネレーティブ塗りつぶしが使えます。ジェネレーティブ塗りつぶしをクリックし、テキストプロンプトを空白にした上で、生成ボタンを押すだけでOKです。

まとめ

画像生成AIのを使って画面の外側の足りない部分を描き足す技術が話題となっています。

サービスによって使い方や品質、コストはさまざまです。

自分に合ったサービスを選びましょう。