映像素材の保存 失敗しない フォルダ整理 術とは

動画ファイル保存法
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 フォルダ整理 を書きます。

動画制作が増えると使う素材も増えます。整理整頓ないと行方不明の素材も出てきます。

HDDを圧迫する素材をどう整理するかは製作者の悩みの種です。

やみくもにHDDを増やしても、片付け方が悪いと迷うし捜索に時間がかかって大変です。

解決するには保存のルールをつくるのが早道です。

そしてそのルールはシンプルにすることが一番です。

私がたどり着いたフォルダの整理術をご紹介します。

フォルダで分ける整理術

結論から言うと、動画ファイル整理のコツは

  1. ルールを決める
  2. ルールに基づていフォルダ分けする
  3. 習慣づけする

ただそれだけです。

決めたルール通りに保存していけば、大事な映像を紛失することもないし、検索にいちいち迷うこともありません。ではどうするか。

  • 動画制作関連のファイルはビデオフォルダに限定する。
  • ファイルは決まったフォルダの中に格納する
  • 編集し終わった動画はビデオフォルダから外付けHDDにアーカイブする

決まった場所に保存し、作業が終わったら即出て行ってもらう。という血も涙もないキャラクターを演じ続けるだけです。

そのルールがこちら。

図でわかるように、シンプルなルールです。日付とコードネームを記載したフォルダに5つのサブフォルダをつくり保存するというルールです。

このルールに統一したことで、一年前に作った動画でも素材を探し出すのが簡単になりました。

フォルダ分けをする理由

なぜフォルダ分けをするかというと、動画制作には様々なファイルが使われているからです。

使われているファイルは量も種類も結構あります。

撮影した映像素材、編集データを格納したプロジェクトファイル(プロジェクトファイルのイメージは作業机のようなものです)、音声素材、静止画。After Effectsなどで作った素材もあります。完成した動画ファイル。

これらのファイルが中途半端にパソコンの中に分散していると収拾がつかなくなります。その理由は、試しに素材の場所をずらしてみるとわかります。編集中のプロジェクトがたちまち読めなくなるのです。

ビジネスソフトの中には、多少ファイルの位置をずらしても探し出してくれますが、映像ソフトは厳格です。探してくれません。

プロジェクトファイルには映像素材は保存されません。そのためプロジェクトファイルを取り出して別のパソコンで編集しようとしても「メディアオフライン」というエラーが出て仕事にならないのです。

そうしたトラブルを避けるためには、素材からアーカイブまで使うファイルをひとまとめにしてしまうことです。

おすすめの構成とは

DaVinch Resolveではビデオフォルダをキャッシュやキャプチャなどの置き場に使っています。わかりやすいので、私も動画ファイルをビデオに置くことにしました。ここに制作する動画ごとに名付けたフォルダを置き、その中にざっくりと5つのフォルダを置きました。

  • 撮影した素材を置くフッテージ
  • プロジェクト
  • 書き出し
  • 素材
  • アーカイブ

なぜ分けたかというと、プロジェクトファイルを素材と同居させておくと、あとで紛失につながることがあるからです。事故を避けるために、プロジェクトファイルを別居させるのが賢いやり方です。

動画ごとに日付を付けるのは整理が一番簡単だからです。このやり方は野口悠紀雄さんや山根一馬さんという情報整理の大家が進めています。日付を付けるのはネーミングに頭を使う手間を省くこと。日付で調べる方がヒトの生理に合っているからです。

プロジェクトファイルは編集によってはバージョンが増えることがあります。また人に渡す場合などもあるため分離しました。

書き出しも同じく、何バージョンか作り直しが発生する場合があります。また画角サイズを変えたり、予告編のような関連ビデオを作る場合も想定しています。

多分、一番整理が必要なのが素材です。ここには撮影素材以外のすべての素材が入ります。効果音、静止画、パーツ用の動画。これはAfter Effectsなどで作った素材も入ります。こうした「動画制作用の動画」は無限に増えるのです。

数の増え方を見ながら必要に応じて素材のフォルダにもBGMや写真といったカテゴリ分けすることもあります。

ファイル管理の工夫

フォルダのルールを決めておくと管理がしやすくなります。素材を追加したりプロジェクトファイルに変更があったりしても、フォルダ構造は変えずに上書きするだけなので、常に最新の状態にすることができます。

DaVinch ResolveだけでなくPremiereなどでも同じような構造です。そのため例えば「2020_05_08_tesr_dav」「2020_05_08_test_pre」などの表記ルールを少し変えるだけで統一した運用も可能です。

事故防止の切り札アーカイブ

ファイルの出し入れが落ち着いたところで、バックアップデータを作っておくといざというとき役に立ちます。そこで役に立つのがアーカイブ機能です。

最後のアーカイブは、DaVinch Resolveではdraという拡張子がつく保存用のフォルダ群です。作り方はDaVinch Resolveのメニューからアーカイブ書き出しで行います。

この方法では編集に使用した素材も含めフォルダごとまとめてしまうというものです。

アーカイブすると、拡張子がdraというファイルの中に編集素材もバックアップされます。

フォルダ構造ごと保存してしまうため、容量は食いますが、draフォルダごと別の環境にもっていっても編集ができます。

付けのHDDケースやNASよりもきわめて低価格でHDDの取り回しができます。

ローカルに保存する方法

eagleは、インストールしたPCが故障してしまうとデータが失われてしまう可能性があります

なので、どうしても残しておきたい重要な画像はパソコン内に保存し、よく使う画像はEagleに置いておくなど使い分けすると安心です。

バックアップは動画制作が終了し、後処理が終わった時点でまとめて外付けHDDなどに移動します。

経験的に、完成後三か月まではフォルダを触ることがありますが、三か月を超えると過去のファイルを見る回数はほとんどなくなります。

外付けHDDはメーカー製のものもありますが、HDDの数が増えると使い回しが面倒になります。

そのため、私は、外付けHDDをカートリッジのようにして使いまわしています。

USBからSATAポートなどでHDDと接続するようなツールを自作すると格安で環境を作ることができます。

おすすめは「裸族の弁当箱」と「裸族の頭」の組み合わせです。

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長期保存が必要なデータは、プラスチック製の保護ケースごと物置の奥にでもしまっておくと嵩張りません。

まとめ

動画編集に使うファイルの管理は一番管理しやすいと感じたものを選ぶのが一番です。使っていてストレスを感じないものが結局長続きするからです。