編集を楽にするDaVinci Resolve17の環境設定:例

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

このブログを見に来ていただいた皆さんはどんな動画を作っていらっしゃいますか。私は地域の話題を動画で撮影して投稿しています。

使うカメラはフルハイビジョンサイズのビデオカメラとジンバル付きカメラのDJI OSMO POCKETです。編集は八割がたDaVinci Resolve17を使っています。DaVinci Resolveはプロも使う機能満載の無料ソフトです。

Premiere Proなど有料ソフトに比べて学ぶ場面は多くないのでほぼ独学で機能を身に着けています。今回は、私の環境設定を公開します。設定に悩まれている方がいらっしゃいましたら参考にしてください。

起動直後の設定方法

初心者がよく戸惑うのが初期設定です。はじめて起動したときなにをすればいいのでしょうか。

実際、私も意味がわかるようになるまで一か月近くかかりました。編集を数度経験すると二度三度は痛い目にあいます。すると、痛い目に合わないように予防策を必死で考えるようになります。私の場合もそうして今の環境設定にこぎつけました。

起動後、[新規プロジェクト]を開くと編集画面が現れます。まず確認するのは[環境設定]です。

[環境設定]はDaVinci Resolveの”ガスの元栓”みたいなもので基本となる動作はこの設定で決めることができます。画面左上の[DaVinci Resolve]から入ります。

[環境設定]は二部構成です。システムとユーザーの二つを自分の好みに合わせて設定します。設定項目が多いのはプロも使うためです。

システム設定

フルハイビジョンをニュース繋ぎする私のようなレベルのユーザーは基本触る必要はありません。パソコンのスペックが微妙だったりした場合は自分の環境に合わせて調整した方が吉です。その場合調整するポイントは以下の通りです。

①メモリー設定・・・メモリーコンフィギュレーションは二つとも右に寄せる。※パソコンには二つのメモリーがあります。この設定は二つのメモリーを最大限使うという意味です。

②GPUコンフィギュレーション・・・GPUとはパソコンに内蔵された画像処理をする機能のこと。[処理モード]はGPUに任せるため[CUDA]を選択します。下のGPU選択は[自動]にします。

次にメディアストレージ。ここは編集作業を効率的にするうえで大切です。編集の処理速度にかかわるだけでなく、編集中自動的に作られる作業用のファイルの整理整頓にも影響します。なるべく早くて広い記録媒体に設定することがポイントです。

私が編集に使うのは自作パソコンです。SSDを増設してEドライブをつくり、そのドライブに[Video]フォルダーを設定しました。DaVinci Resolve17 で編集する素材や完プロはすべてこのフォルダーに置いています。

DaVinci Resolve17をはじめてインストールすると、自動的にシステムディスクであるCドライブの[ビデオ]が設定されます。このままでも支障はありませんが、あえて書き換えたのには理由があります。

一つは、システムディスクと同じドライブに置くと空き容量が心配になること。二つ目はそのままではのちのち整理しにくいことです。別ドライブを動画編集専用にしておくとわかりやすいうえ、トラブルが起きたとき対応しやすいと思ったからです。

ユーザー設定

次のポイントはUI設定。ユーザーとは編集者のこと。ここを設定することで使いやすさが変わります。

ここでは①ビューアをグレー背景を使用を選びます。黒い背景のままだとプレビュー画面に置いた素材の境界が見えにくいので、背景がしっかりわかるグレーにしました。

パソコンのパワーが少し弱いなと思う人は、最下段の「処理できないフレームクリップがある場合はレンダリングを中止」にチェックを外しましょう。チェックを入れない場合は多少コマ落ちがあっても構わず動画に書き出してくれて作業は先に進みます。

プロジェクトの保存とロードで確認するのは[Project Backup]は編集作業中の保険です。

チェックを入れておくと、編集中に自動的にバックアップが作られる仕組みです。バックアップファイルが発生しますが、突然のフリーズなどで作業が全部パーになることが防げます。

ちなみに、バックアップファイルの保存先はその下の枠に表示されています。見てわかるように深い場所それもシステムディスクだったりします。

めったに使うことがないため私はデフォルトのままにしています。しかし、のちのち編集が終了した動画を整理する場合、わかりにくい場所にあるよりも、先ほど説明したFドライブの浅いフォルダーに保存した方が作業が楽です。

以上で初期設定は終わりです。続いて、動画を編集する際使うプロジェクトの設定に移ります。

プロジェクト設定の入り口は画面右下にある歯車のアイコンです。

プロジェクト設定

[ファイル][プロジェクト設定]と進みます。プロジェクト設定とは、納品する動画の基準に合わせて、編集中の動画の設定をプロジェクトごとに自由に変えることができる機能です。設定は編集途中でも変更可能です。

私の場合は、基本フルハイビジョンサイズ(1920×1080)フレームレートは30としています。

したがって[ビデオフォーマット]は[HD 1080p30]です。pとはプログレッシブのこと。iを選ぶとテレビ用のインターレースというモードになるため走査線の影響のため縞模様が出るのでpにしています。

最適化メディア&レンダーキャッシュを上手に使うと、編集中の時間短縮につながります。

変更したのは3点。上から二つ目のプロキシメディアフォーマットを[DNXHRLB]としたこと。レンダーキャッシュフォーマットにすべてチェックを入れたこと。作業フォルダーをEドライブにしたことです。

コピーにはデーター量の多寡から数ランクがあります。どうせ編集にしか使わず終わったら消してしまうので、コピーを作る時間が圧倒的に早い[DNXHRLB]を選択しています。

プロキシメディアとは、代わりのメディアのこと。編集ソフトは編集中素材を頻繁にアクセスします。

撮影した素材はデータ量が大きすぎと編集の処理がもたつくことがあります。そのため編集だけに使う容量の軽いコピーをつくって、そのコピーを見ながら編集する機能です。

上の図は、動画データを最低ランクであるDNXHRLBのプロキシ設定にして変換したものです。四分の一近くに圧縮されたことがわかります。

素材の読み込み

編集作業を楽にするには、作業に使うフォルダーを自分なりにルール化すると効果的です。

私の場合はEドライブに作品ごとのフォルダーを設定して、その中に撮影データをまとめる、楽曲データなどを入れる、写真やイラスト、Photoshopデータなどを入れる[pic]などのフォルダーを作って選別しています。

なぜかというと、プロジェクトファイルは使った素材を別のフォルダーに移動するとリンク切れになるからです。ということは、パソコン上のいろんな場所に置いたデータを安易に取り込むと、リンク切れができやすくなりのちのち大変な思いをすることになります。

こうしてルール化した素材をDaVinci Resolve17に読み込むときは[カット]ページにある[メディアフォルダーの読み込み]を使うとフォルダごと読み込んでくれるので早いです。

[カット]で読み込んだフォルダーの構造は、[エディット]ページや[Fusion]ページでもそのまま表示されるので使い勝手がいいです。

キャッシュデータの整理整頓

作業フォルダーとは、動画編集中発生する膨大なデータを仮に置いておくためのスペースのことです。このデータは「キャッシュ」と呼ばれていますが、その内訳は編集途中の動画や音声やエフェクトなど、動画ソフトで蓄積されていく裏データです。常にたまっていくものなので一段落したら消した方がスペースを圧縮することができます。

置き場所は外部の大容量のメディアがあるならばそこに設定します。とにかくデータが膨大になること。作業が終わったら消しても構わないのが利用です。

プロジェクト設定は以上です。設定項目はほかにもありますがそれはプロが使う場面です。調整する必要があるのはここまでです。

最適化メディアをLBつまり最低線に設定したので、具体的な作業に移ります。最適化メディアを作成するのは、メディアプールの中にある素材を指定して右クリックし、[最適化メディアを生成]を押します。

するとコピーが指定のフォルダのCashClipに作られます。

このコピーメディアは編集が終わったら消去してしてもかまいません。

まとめ

DaVinci Resolveの設定は以上です。

  • 作業に使うメモリーを最大に使う。
  • 映像編集は使用するスペースが必要になるため早くて大きな記録媒体、例えばSSDを別ドライブに用意する。
  • 整理整頓のしやすさを見込んでフォルダは一つにまとめる。
  • 動画編集の高速化のためプロキシメディア(代理となる軽い動画素材)を用意する。

ざっくりいうと以上の点だけ注意するたけでも作業が格段楽になります。ここから先は好みに応じて調整すればいいと思います。




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。